新世代は旧世代を大きく超えよ

科学技術は日進月歩の世界です。特にテレビ、オーディオ、コンピューター関連の機器は急速に加速しています。 新世代、旧世代のそれぞれの製品の特長を見い出し参考になれば幸いでございます。

【影の実力者 VEGA64】MSI社「Radeon RX Vega 64 Air Boost 8G OC」をレビュー

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今回ご紹介するのは2018年5月25日に発売された MSI社「Radeon RX Vega 64 Air Boost 8G OC=以下VEGA64」です。

Radeon RX Vega 64 Air Boost 8G OC」が人気の理由

ここはズバリ「3万円チョット」で現在、最も売れている「RTX2060」のスコアを超えていることです。 現在「RTX2060」の価格は、だいたい4万円前後です。

Radeon RX Vega 64 Air Boost 8G OC」の発売当初は10万円前後でした。 発売から約15か月の歳月を経て遂にお買い求めやすい時がやってきました。

今回は「RTX2060」と比較しながらレビューしたいと思います。 VEGA64のスペック表を作成しました。

GPU VEGA 64 RTX 2060 RX 5700 RX 5700 XT RTX 2060-S RTX 2070-S RTX 2070
コア数 4096 1920 2304 2560 2176 2560 2304
ベースクロック 1247 MHz 1365 MHz 1465 MHz 1605 MHz 1470 MHz 1605 MHz 1410 MHz
ブーストクロック 1546 MHz 1680 MHz 1725 MHz 1905 MHz 1650 MHz 1770 MHz 1815 MHz
メモリ 8 GB HBM2 6GB GDDR6 8GB GDDR6 8GB GDDR6 8GB GDDR6 8GB GDDR6 8GB GDDR6
バス幅 2048 bit 192 bit 256-bit 256-bit 256-bit 256-bit 256-bit
メモリ転送レート 1.89 GBPS 14 gbps 14 gbps 14 gbps 14 gbps 14 gbps 14 gbps
メモリ帯域幅 483.8 GB/S 336 GB/S 448 GB/S 448 GB/S 448 GB/S 448 GB/S 448 GB/S
TDP 295 W 160 W 185 W 225 W 175 W 215 W 175-185W

パッと見ると「コア数」「バス幅」が飛び抜けてスペックが高いですが、これは新世代メモリ「HBM2」が大きく関わります。

新世代「HBM2」とは・・・

「HBM2」のメリットとは・・・一言でいえば「帯域幅が広くて大容量」です。

また「積層型メモリ」と呼ばれメモリの上にメモリを積んでいくので「省スペースかつ大容量」のメモリを搭載することが可能です。

つまり車社会で例えると「車線が多い」ということ。

車がたくさん走っても車線が多ければ渋滞が起きにくい。 よってスムーズなグラフィック処理が可能ということです。

Radeon RX Vega 64 Air Boost 8G OC」の特長

❶DEMAND MORE, DEMAND RADEON・・・Radeon RX Vega Graphicsは、最高の解像度、最高のフレームレート、最高の設定、未来のための最先端の機能を望む、究極のゲーマー向けです。

❷没入できるVR体験・・・革新的なPolarisアーキテクチャを採用したRadeon RXグラフィックスカードで、VRゲームとエンターテイメントにどっぷりと没入を体験! ❸AMD FreeSync Technology・・・途切れ途切れのゲームプレイや、フレームが流れたり、崩れてしまう環境は、もう終わりにしましょう。

AMD FreeSync Technologyが、どんなフレームレートでも、なめらかでゴーストのないパフォーマンスを実現します。

HDR対応・・・コントラストと色合いの拡張により、驚くほどシャープでカラフルな鮮やかなビジュアル体験を提供します。(MSI社HPより引用)

開封の儀

 

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外観

 

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Radeon RX Vega 64 Air Boost 8G OC」をチェックする

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外観ボディーは一見、プラスチックのように見えますがガチッとした金属製ボディです。

ベースはリファレンスモデルなのでMSIロゴのLEDが「赤と青」色を変える以外は、あまり違いはありません。

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RADEON」のロゴでなく「AIR BOOST」の印字に変更してます。

ファンはシングルとなります。

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リファレンスモデルと同様にケース内のエアーを吸い込みPCケース外に排出する「外排気」になります。
なのでPCケース内の温度が上がりにくいのがメリットです。
インターフェースは「ディスプレイポート」が3つ「HDMI」1つ備えています。

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PCケース内のエアーは、ここから排気されます。

接続ピンは「8ピン」2つ使用します。

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LED点灯の様子

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LEDパワーゲージは赤と青に点灯します。

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バックプレートは、やや派手な感じです。

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バックプレートは点灯しません。

それでは「Radeon RX Vega 64 Air Boost 8G OC」のベンチマークを検証していきます。

換装の際の準備

グラフィックボードを取り換えるときに古いドライバの削除をおススメします。

古いドライバ削除の詳しくはこちら!

ドライバをインストール

グラフィックボードを換装したら「AMD Graphics Drivers」をインストールします。

ダウンロードはこちら

Radeon RX Vega 64 Air Boost 8G OC」のスコアを検証

【CPU】Core i7 「9900K」

マザーボード】「ROG MAXIMUS XI FORMULA」

【メモリ】キングストン社「HyperX Predator RGB 4000MHz 8×4/32GB」

GPU】「Radeon RX Vega 64 Air Boost 8G OC」

今回はGPU別にベンチマークを比較します。 比較するGPUは「VEGA64」「RTX2060無印」「RTX2070-S」「RTX2070無印」「RTX2060-S」「RX5700」「RX5700XT」「GTX1660Ti」です。

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GPU別スコア

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「VEGA64」は「RTX2060」を超え「RTX2060-S」をも超える!

 

ディビジョン2-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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ディビジョン2では「RTX2060-S」には及ばないが「RX5700」と同等のスコアを並べました。

 

SHADOW OF THE TOMB RADER-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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「RTX2060」と大差はありませんが解像度が細かいほど「HBM2」のパワーを発揮します。

 

RISE OF THE TOMB RADER-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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フルHDが苦手なのか伸びがイマイチ!

 

エクス マンカインド・ディバイデッド-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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AMDゲームタイトルなら本領発揮!

「RTX2060-S」をぶち抜き圧勝!

 

strange brigade-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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ゴーストリコン ワイルドランズ-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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ゴーストリコン ワイルドランズでは「RTX2060」と同等のスコアになりました。

ゲーム中の消費電力(Watt)

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アイドリング時(Temp)

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高負荷時3DMARK 「FIRESTRIKE」(Temp)

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以上スコアでした。

「VEGA64」は全体のスコアを通して「RTX2060無印」と比べ10%くらいパワーがあります。

ゴーストリコン」では「RTX2060-S」をも超えるスコアを叩き出しました。

ワットパフォーマンスや発熱量は過去最高の悪い数字を出しました。

電気代を気にされる方は、少し敬遠してしまうかもしれません。

使ってみた感想

一通りゲームをしたところ「RTX2060」と同等のフレームレートで遊べますが「レイトレーシング」が対応していないので、その辺は割り切った方が良いです。

ワットパフォーマンスと発熱量がダダ洩れ状態で夏場は非常に熱いです。 冬場ならば暖房代わりになりそうです。

良かったところ

❶ゲームの快適性は「RTX2060」以上!

❷本体サイズはリファレンスモデルと同じで小型PCケースでもラクラク収まります。 ❸WQHD画質でも余裕の「60FPS」で快適に遊べます。

残念な点、注意する点

❶ワットパフォーマンスと発熱量が非常に悪い。 ゲーム中は、かなり熱くなります! ❷電源ユニットは最低でも700Wクラスは欲しい!

総評

新世代メモリ「HBM2」の恩恵を3万円チョットで体験できる素晴らしいVGAです。 単にフレームレートを上げたいというならば「VEGA64」はコスパ最強のVGAです。

この「Radeon RX Vega 64 Air Boost 8G OC」は一世代前(14nm)古いことを忘れてしまうくらい現行の最新ゲームも難なく通用してしまうVGAです。

また気になる発熱量ですがアイドリング時は意外にも大人しいほど熱くならないです。 数量に限りがあるので、迷っているならば思い切って購入しましょう!

今、在庫があるうちに是非、導入しませんか?

 

お目通し戴き、ありがとうございました。

もしも、お時間がございましたら、お立ち寄りいただければ幸いです。

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主な仕様

カードサイズ (mm)-270 x 110 x 40 mm

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