新世代は旧世代を大きく超えよ

科学技術は日進月歩の世界です。特にテレビ、オーディオ、コンピューター関連の機器は急速に加速しています。 新世代、旧世代のそれぞれの製品の特長を見い出し参考になれば幸いでございます。

【3万円の最強グラボ】ASUS社「ROG-STRIX-RX5600XT-O6G-GAMING」をレビュー

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今回ご紹介するのは2020年1月22日に発売されたASUS社「ROG-STRIX-RX5600XT-O6G-GAMING」=以下RX5600XT」です。 

 

ようやく適正価格(3万円)になったので思い切って「RX5600XT」を購入しました。

 

「ROG-STRIX-RX5600XT-O6G-GAMING」の詳細はこちら

「RX5600XT」は最初は売れなかった?!

「RX5600XT」は1つ上位モデル「RX5700」と同じ構成の「Navi10」を採用しています。

 

「RX5600XT」と「RX5700」の大きな違いは「動作クロック数」です。

 

またグラフィックメモリも大きく異なります。

 

「RX5700」の「バス幅」が「256bit」に対し「RX5600XT」は「192bit」です。

 

更に「帯域幅」は「RX5700」が「448GB/S」に対し「RX5600XT」は「288GB/S」と、かなり狭くなっています。

 

これだけの性能差があれば当然に「RX5700」の方が、ずっと値段が高いに決まっていると思いきや、なんと「RX5600XT」の方が4~5千円くらい高いという値段の逆転現象が起きてしまった。

 

当時は発売して間もないので「ご祝儀価格」も含まれていたため、なかなか値段が下がらずして「RX5700」の方を選択するのが賢明ということで「RX5600XT」はあまり手が出しづらいモノとなってしまったのです。

 

ゲームスピードに最も影響する「BIOS更新」でメモリ帯域が大幅に向上するという仕様がありました。

 

当時「RX5600XT」が出荷する際「メモリ速度=12Gbps」に制限した状態で出荷されました。

 

販売開始後、すぐさま「14Gbps」に「BIOS」にて書き換えを行い「ゲームクロック」と「ブーストクロック」を大幅に向上させました。

 

「12Gbps」のままBIOSが書き換えられていなかった場合には各メーカーからBIOSが配布されていますので各自にて行ってください。

まとめるとこんな感じです。

ビデオカード BIOS BIOS
ゲームクロック 1,670MHz 1,560MHz
ブーストクロック 1,750MHz 1,620MHz
メモリバス幅 192bit
メモリ速度 14Gbps 12Gbps
メモリ帯域 336GB/s 288GB/s
TDP 180W 150W

 よってBIOS更新後の「RX5600XT」のスペックを比較してみます。

GPU RX5600XT RX 5700 RX 5700 XT RTX 2060 RTX 2070
コア数 2304 2304 2560 1920 2304
ベースクロック 1375 MHz 1465 MHz 1605 MHz 1365 MHz 1410 MHz
ブーストクロック 1560 MHz 1725 MHz 1905 MHz 1680 MHz 1815 MHz
メモリ(GDDR6) 6GB 8GB 8GB 6GB 8GB
バス幅 192 bit 256-bit 256-bit 192 bit 256-bit
メモリ転送レート 14 gbps 14 gbps 14 gbps 14 gbps 14 gbps
メモリ帯域幅 336 GB/S 448 GB/S 448 GB/S 336 GB/S 448 GB/S
TDP 180 W 185 W 225 W 160 W 175-185W

「RX5700」に近いスペックになって【3万円の最強グラボ】として魅力的なグラフィックボードとして生まれ変わりました!

「ROG-STRIX-RX5600XT-O6G-GAMING」の特長

❶OC Edition: OC Edition: Boost Clock ~1770 MHz (OC Mode)/ ~1750 MHz (Gaming Mode) 

 

❷Axial-techファン設計は、より長いブレードを活用できる小さなファンハブと、下向きの空気圧を高めるバリアリングを搭載。 

 

❸0dBテクノロジーにより、軽いゲームを比較的静かにお楽しみいただけます。

 

❹2.7-スロット設計により冷却表面積が拡大し、2つの強力なAxial-techファンを最大限に活用できます。

 

❺デュアルBIOSスイッチにより、ソフトウェアを使用せずに静かなBIOSプロファイルとパフォーマンスBIOSプロファイルの間を切り替え可能です。

 

❻オートエクストリームテクノロジーによる自動化で、システムの信頼性を向上します。

 

❼Super Alloy Power II には、プレミアム合金チョーク、固体高分子コンデンサー、高電流出力段が含まれます。

 

❽MaxContactテクノロジーによりGPUチップとの接触が2倍になり、熱伝導が向上します。

 

❾補強フレームはPCBの過度のねじれと横方向に曲がるのを予防します。

 

ASUS FanConnect II は、最適なシステム冷却のために2つのハイブリッド制御ファン2ヘッダーを装備。 (ASUS社HPより引用)

開封の儀
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内容物
1 x Speedsetup manual
1 x Thank you card
1 x ROG Velcro Hook & Loop

外観
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「ROG-STRIX-RX5600XT-O6G-GAMING」をチェックする

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手に持った感じ「ドシッ!」と重厚感あり見た目通り2.7スロットの厚みがあります。

 

「RTX2080Ti」と同じく「ROG-STRIXシリーズ」は「3枚ウイングブレード」を採用し冷却性能が優れ「ASUS社」の中でトップクラスです。

 

また迫力が増しただけでなく、うねるウィングブレードの形状が変わり、より冷却性能が高くなりました。

 

ファンブレードを見てみます。

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直径は約90mmのファンブレードを採用しています。

 

次は冷却性能を見てみます。

 

TDP」は「150W」で発熱量に対して冷却性能が十分すぎるくらい豪華な仕様です。

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サイドにヒートパイプは見当たりません。

 

ヒートパイプは中を通っています。

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しっかりした冷却性能のおかげでGPUの温度が「50℃」未満であればファンの回転は停止する「0dB Technology」が活躍します。

 

また何故か回転していないと「GPUが燃える?」のではないかと不安になるくらいです。

 

そこでGPU温度を確認すると「44~46℃」くらいを表示しています。

 

インターフェース周りを見てみます。

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「ディスプレイポート」が3つ、「HDMI」が1つなのでマルチディスプレイする環境には嬉しい仕様です。

 

2つのBIOSを切り替える「Dual BIOSスイッチ」が装備されています。

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その隣にLEDの「ON・OFF」を切り替えるスイッチがあります。

 

わざわざPC上で行わなくてもワンタッチで切り替えられるのが、とても便利です。

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接続ピンは「8ピン」「6ピン」の2つを使用します。

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バックプレートを採用しているので、ねじれや反りの心配はありません。

 

LED RGBライティングアプリ「Armoury Crate」を使えば美しいライティングを楽しむことができます。

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ライティングの様子

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「Armoury Crate」ダウンロードはこちら

 それではベンチマークを見ていきます。

換装の際の準備

グラフィックボードを取り換えるときに古いドライバの削除をおススメします。

古いドライバ削除の詳しくはこちら!

ドライバをインストール

グラフィックボードを換装したら「Radeon」ドライバをダウンロードしインストールします。

ダウンロードはこちら

「ROG-STRIX-RX5600XT-O6G-GAMING」のスコア検証

【CPU】「Core i9 10900K」

マザーボード】「ROG STRIX Z490-I GAMING」

【メモリ】キングストン社「HyperX Predator RGB 4000MHz 8×2/16GB」

GPUASUS社「ROG-STRIX-RX5600XT-O6G-GAMING」(14Gbps)

 

今回はGPU別にベンチマークを比較します。

 

比較するGPUは「RX5600XT」「RX5500XT-8GB」「GTX1660Ti」「RTX2060」「RTX2060-S」「RX5700XT」「RTX2070」です。

 

3D MARK

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GPU別スコア

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「RX5700」には及びませんが同価格帯の「GTX1660Ti」には圧勝しています。

 

ちなみに「GTX1660Ti」にはレイトレ機能は搭載されていないので、いかに

「RX5600XT」のコスパが優秀なのが分かります。

 

ディビジョン2-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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「RX5700」「RTX2060」とはわずかな差で負けてしまいました。


SHADOW OF THE TOMB RADER-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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「RX5700」と比べてビデオメモリ周りが大きく影響するスコアとなりました。

RISE OF THE TOMB RADER-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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「SHADOW OF THE TOMB RADER」と同じく高フレームレートが狙えません。

デウスエクス マンカインド・ディバイデッド-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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「RTX2060」と同じスコアになりました。

strange brigade-「スケール150%」

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「平均フレームレート」

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「フルHD」なら比較的、高フレームレートが出しやすい「strange brigade」のはずですが伸びが悪く結果はイマイチでした。

ゴーストリコン ワイルドランズ-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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「RTX2060」と同じスコアになりました。

 

ゲーム中の消費電力(Watt)

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高負荷時3DMARK 「FIRESTRIKE」(Temp)

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以上、「ROG-STRIX-RX5600XT-O6G-GAMING」のスコアでした。

使ってみた感想

ひと通りゲームをしたところ比較的、古いゲームなら「WQHD」でも100fpsを超えて、とても快適です。 最新のゲームでも常時60fpsfpsをキープします。 発熱はスペックのわりには少し高めですがゲームをしない間は、ほぼファンは停止状態で非常に静かで快適です。

良かったところ

❶最新のゲームでも常時60fps以上をキープします。

 

少し古いゲームなら「WQHD」でも144Hzに張り付いて力強いGPU性能を発揮いします!

GPU温度が「50℃以下」はファンが停止するのでゲーム以外の簡単作業などは、とても静かで快適です。

 

❸ようやく適正価格(3万円)になった「RX5600XT」はレイトレ機能を持たない「GTX1660Ti」と比較して「約25%」もスコアが高くコストパフォーマンスが良いです。

 

レイトレはまだ必要ないという方には「RX5600XT」を選択した方が良いです。

残念な点、注意する点

❶デフォルト設定ではビデオメモリが「12gbps」になっているので、各自にてVBIOS「14gbps」に書き換える必要があります。

 

最近発売された(2020年8月28日)「ROG-STRIX-RX5600XT-T6G-GAMING」は最初から「14gbps」に書き換えられています。

「ROG-STRIX-RX5600XT-T6G-GAMING」の詳細はこちら

❷性能のわりには、やや発熱があります。(14gbps使用時)

 

 気になる方は「12gbps」のまま、お使いください。

 

❸同価格帯の「GTX1660Ti」に比べてボディサイズがやや大きいです。

 

ケース内のスペースに余裕がなければ「GTX1660Ti」を選んでおいたほうが無難です。

 

❹「NVIDIAドライバ」がインストールされたまま使用すると画面が「クラッシュ」しました。

 

動作が不安定になりますので必ず「NVIDIAドライバ」を「アンインストール」してください。

総評

「RX5600XT」は発売当初は先に発売された「RX5700」に比べご祝儀価格もあって価格が逆転して購入しずらい時期が長過ぎました。

 

ようやく「3万円」で買える時期になった今、魅力が光り「GTX1660Ti」を超え「RX5700」さえも寄せ付けない魅力あるグラフィックボードに輝き始めました。

 

「フルHD」で最高画質で遊ぶなら「RX600XT」以外は選択肢がないほどです。

 

さぁ秋から本格的にゲーム世代が一つ新しくなります。

 

 

この機会にご愛用PCをグレードアップしてみては、いかがですか?

 

お目通し戴き、ありがとうございました。

 

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主な仕様

サイズ-30.37 x 13 x 5.39 cm スロット-2.7 slot

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