新世代は旧世代を大きく超えよ

科学技術は日進月歩の世界です。特にテレビ、オーディオ、コンピューター関連の機器は急速に加速しています。 新世代、旧世代のそれぞれの製品の特長を見い出し参考になれば幸いでございます。

【封印を解き放せ!】AMD社「リファレンスモデル版 RX6800」で「SAM」の実力検証!

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今回ご紹介するのはAMD社が推奨する「Smart Access Memory=以下、SAM」を使って「リファレンスモデル版 RX6800」のポテンシャルを見てみたいと思います。

「Smart Access Memory」とは・・・?

「CPU」からグラフィックボードの「VRAM」へ、アクセス時のボトルネックを解消できる技術です。

 

分かりやすくイラストを描いてみました。

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最近までは「256MB」の小さな「くびれ」がボトルネックでした。

 

ところが「SAM」を導入すれば「VRAM」の容量分、全てアクセスします。

 

どんなに「VRAM」を増やしても「256MB」分しかアクセスできなかったので非常に効率が悪くゲームにおける「フレームレート」が反映しにくかったのです。

 

そこで「SAM」を活用すればゲームに強いインテル社「Core i9」よりも高いスコアが期待できるかもしれません。

 

「SAM」の設定方法を載せたので是非、参考にいていただけると幸いです。

 

「Smart Access Memory」の設定方法はこちら



それでは「SAM」のポテンシャルを見てみたいと思います。

「SAM」のスコア検証

【CPU】「Core i9 10900K」「Ryzen 9 5950X」

マザーボード】「ROG STRIX Z490-I GAMING」「ROG CROSSHAIR VIII IMPACT」

【メモリ】キングストン社「HyperX Predator RGB 4000MHz 8×2/16GB」

GPUASUS社「リファレンスモデル版 RX6800」

 

今回の検証内容はインテル社「Core i9 10900K」とAMD社「Ryzen 9 5950X」の2つのCPUを使って検証していきます。

 

Ryzen 9 5950X」は「SAM」の「有効/無効」の違いを比べていきます。

blenderBMW V2.90-OPTIX)ー「GPU」-数字が少ないほど「速い」ということになります。

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blender」では違いがありませんでした。

 

3D MARK

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GPU別スコア

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「SAM」の「有効/無効」の差は「誤差」程度でした。

 

アサシン クリード ヴァルハラ」-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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「ヴァルハラ」では「SAM」の効果がありました。

 

特に「フルHD」では「10fps」以上も伸びました。

 

ファークライ5」-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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「SAM」の効果はほとんど見られません。

 

ゴーストリコン・ブレイクポイント-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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「SAM」を用いれば「Core i9」に近いくらいスコアが伸びました。

 

ディビジョン2-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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フルHD」では「SAM」を「無効」した方がスコアが伸びる結果となりました。

 

SHADOW OF THE TOMB RADER-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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Core i9」を超えて高いスコアを叩き出しました!

 

RISE OF THE TOMB RADER-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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「SAM」の効果は誤差の範囲でした。

 

デウスエクス マンカインド・ディバイデッド-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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フルHD」ではスコアを伸ばしましたが「WQHD」以上は誤差の範囲でした。

 

strange brigade-「スケール150%」

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「平均フレームレート」

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フルHD」では僅かに伸びました。


ゴーストリコン ワイルドランズ-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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フルHD」「WQHD」では僅かに伸びました。

 

以上「SAM」の「有効/無効」のスコア検証でした。

「SAM」を使ってみた感想

「SAM」の効果が大きく得られるポイントは「フルHD」の「フレームレート」が上がるようになりました。

 

特に「アサシン クリード ヴァルハラ」の「フルHD」が飛躍的に向上しました!

 

その効果は、だいたい「15fps」くらいです。

 

しかし「WQHD」以上になると効果は薄れていきます。

 

「4K」では、ほとんど「誤差」程度でした。

総評

「SAM」は常時、「有効設定」にしておくこと、オススメします。

 

特にハイフレームレートを狙っている方には必須設定です。

 

「SAM」を「有効」に設定することでゲーム分野で強かった「Core i9」と同等のパフォーマンスを引き出します。

 

ゲーム専用機の「インテル」、クリエイティブの「AMD」といった2台の使い分けはしなくて済むようになりました。

 

しかし今月に発表される「Core i9 11900K」は「ゲーム分野」では、かなり強いと噂が立っております。

 

Ryzen」の「ゲーム分野」「クリエイティブ分野」の2冠は束の間に終わるのか?

 

今後の両社の戦いが見どころです。

 

お目通し戴き、ありがとうございました。

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お時間があれば、こちらも目を通して戴けると幸いでございます

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