新世代は旧世代を大きく超えよ

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【小さい!速い!安い!】SAPPHIRE社「リファレンスモデル版 RX7800XT」をレビュー

今回ご紹介するのは2023年9月16日に発売されたSAPPHIRE社「リファレンスモデル版 RX7800XT=以下、RX7800XT」です。

価格は82,800円(税込)です。

 

「Radeon RX7800XT」公式ページはこちら!


スペックは以下の通りです。

GPU RX7800XT RX7700XT RTX 4070 RTX4060Ti(8GB) RX6800
シェーダ 3840 3456 5888 4352 3840
ゲームクロック 2124 MHz 2171 MHz 1920 MHz 2310 MHz 1815 Mhz
ブーストクロック 最大2430 MHz 最大2544 MHz 2480 MHz 2540 MHz 最大2105Mhz
メモリ 16 GB 12 GB 12 GB 8 GB 16GB
メモリ種類 GDDR6 GDDR6 GDDR6 GDDR6 GDDR6
バス幅 256-bit 192-bit 192-bit 128-bit 256-bit
メモリ帯域幅 624 GB/s 432 GB/s 504 GB/S 288 (554) GB/S 512 GB/S
TDP/BP 263 W 245 W 200 W 160 W 250 W

「RX7800XT」は「VRAM」が「16GB」で「メモリーバス幅」は「256bit」となっています。

 

一方、「RX7700XT」は「VRAM」が「12GB」で「メモリーバス幅」は「192bit」です。

 

これらのモデルは「RX7900XT」と同じ「チップレットデザイン」を採用しています。

 

このアーキテクチャは「GPUチップ」を「小さなブロック」に「分割」することで性能と効率を向上させています。

 

また、プロセスルールも共通しており「5nm+6nm」の製造プロセスを使用しています。

 

これにより高い性能と効率を実現できます。

 

さらに、これらのグラフィックスカードは1基の64ビット幅のメモリーコントローラーと16MBの「Infinity Cache」を1つのチップに統合しています。

 

これにより「メモリーアクセス」や「データの処理」が効率的に行えます。

 

「RX7800XT」は、このデザインを「4つのチップ」で構成しており高性能なミドルレンジモデルとなっています。

新技術「HYPY-RX」とは・・・!

「HYPR-RX」とは最大のパフォーマンスが発揮され「入力遅延」が「最小限」に抑えられます。

AMD Software」の更新により「RSR」「Anti-Lag」「Radeon Boost」などの機能がゲーム内で同時に動作し性能が向上します。

 

これにより、ゲームをより快適に楽しむことができます。

 

ただし「画質」が「犠牲」になるため「FPS」などの速い反応が求められるゲームについては「HYPR-RX」を有効にするかどうかを使い分けることが良いでしょう。

 

RADEONの「3つの機能」を「1クリック」で有効にできます。

 

❶Anti-Lag・・・レイテンシ削減

 

❷BOOST・・・動的な解像度調整

 

❸SUPER Resolution・・・FSR1相当のアップスケーリング 2024年Q1には「HYPR-RX」を通じてAFMF(FSR3のフレーム生成コア技術)を有効化でき「DIRECTX11 / 12」のゲームでも利用可能です。

 

これは「GeForce」にはない大きなメリットです。

「リファレンスモデル版 RX7800XT」の特長

❶「AMD FidelityFX」・・・高品質なグラフィックスエフェクトを提供し、ゲームの視覚的な品質を向上させます。

 

❷「FreeSync」・・・モニターとの連携によりスムーズなゲームプレイを実現し画面のティアリングやスタッタリングを軽減します。

 

❸「Radeon Anti-Lag」・・・インプット遅延を最小限に抑えゲームプレイの反応速度を向上させます。

 

❹「Radeon Boost」・・・動的な解像度調整を行いゲームのパフォーマンスを最適化します。

開封の儀

外観

「リファレンスモデル版 RX7800XT」をチェックする

ボディーは金属製で非常に高品質な作りとなっています。

 

ボディーカラーは洗練されたマットブラックでシンプルかつエレガントなデザインが特徴です。

 

さらにサイドフィンとバックプレートには鮮やかなレッドカラーが施されアクセントとして美しさを引き立てています。

 

ファンブレードを見てみます。

「9枚」のファンブレードが装備されており各ファンの口径は約9cmです。

 

効率的な空気の循環と優れた冷却性能が提供され高いパフォーマンスを持続させます。

 

冷却性能を見てみます。

一方で、一部のユーザーは冷却性能について心配している面もあります。

 

ヒートパイプが露出していないため外観は整然としていますが実際の冷却性能は懸念されています。

 

長時間のゲームプレイや高負荷のタスクにおいてGPUの温度がどの程度まで上昇するかは詳細なテストが必要です。

 

バックプレートを見てみます。 

「スリットがない」ということは通常ヒートシンクの一部には熱を外部に放散するためのスリットやエアフローが存在することを意味します。

 

しかし、この「RX7800XT」にはそれがないためヒートシンクを介して内部の熱を適切に放散する手段が制限されています。

 

その結果、GPU内部の温度が上昇し、動作安定性に懸念が生じる可能性があります。

インターフェース周りを見てみます。

「ディスプレイポート」が3つ「HDMI」が1つ備えてます。 

接続ピンは「8ピン」を2つ使用します。

 

それでは「リファレンスモデル版 RX7800XT」のスコアを見ていきます。 

「リファレンスモデル版 RX7800XT」のスコア検証

【PCケース】「JONSBO D31 メッシュ SC

【CPU】INTEL社「Core i9-13900K

マザーボードASUS社「ROG STRIX Z790-I GAMING WIFI

【メモリ】CORSAIR社「VENGEANCE DDR5, 6000MHz 32GB(16GBx2)

GPU】SAPPHIRE社「リファレンスモデル版 RX7800XT

PSU】CORSAIR社「Corsair RM1000e

【AIO】ASUS社「ROG RYUJIN II 240

【Ver】Adrenalin 23.9.2

 

「Resizable BAR」は有効にしています。(室温26℃)

 

3D MARK

GPU別スコア

blender(V3.4.0)ー「GPU

GPU別スコア

Call of Duty: Modern Warfare 2」-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

「Horizon Zero Dawn」-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

「zombie army 4」-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

アサシン クリード ヴァルハラ」-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

ファークライ5」-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

ゴーストリコン・ブレイクポイント-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

ディビジョン2-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

SHADOW OF THE TOMB RADER-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

デウスエクス マンカインド・ディバイデッド-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

strange brigade-「スケール150%」

「平均フレームレート」

ゴーストリコン ワイルドランズ-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

トータルスコア、ゲームスコア(3D MARK、blender-省略)

ゲーム中の消費電力(Watt)

高負荷時3DMARK 「FIRESTRIKE」(Temp)

以上「リファレンスモデル版 RX7800XT」のスコアでした。 

使ってみた感想

新しい技術「HYPR-RX」を起動してみます。

 

「HYPR-RX」とは最大のパフォーマンスが発揮され「入力遅延」が「最小限」に抑えられます。

AMD Software」の更新により「RSR」「Anti-Lag」「Radeon Boost」などの機能がゲーム内で同時に動作し性能が向上します。

 

これにより、ゲームをより快適に楽しむことができます。

 

ただし「画質」が犠牲になるため、「FPS」などの速い反応が求められるゲームについては「HYPR-RX」を有効にするかどうかを使い分けることが良いでしょう。

 

次はベンチマークソフト「Cinebench 2024」を使用します。(室温26℃)

 

このテストでは「10分間連続運転」の設定を選択します。

高負荷な状態では「RX7800XT」の「GPU温度」は「やや高温」になります。

 

幸いなことに「Cinebench 2024」のテストにおいて「GPUホットスポット温度」は「90℃」を超えませんでした。

 

適切な「エアフロー」が確保されていれば問題ないでしょう。

良かったところ

❶ 本体サイズが小さいです。

 

長さは267mm、厚みは50mmとコンパクトで「小型PCケース」との相性が良くPC内部のカスタマイズ性が高まり「エアフロー」も効率的に冷却できます。

 

❷ 新技術「HYPY-RX」を使えば「ワンクリック」でパフォーマンス向上を体験できます。

 

❸「 ビデオメモリ」が「16GB」も搭載されており「WQHD解像度」なら最新のゲームも快適に楽しむことができます。

残念な点、注意する点

❶高負荷な状態では「RX7800XT」の「GPU温度」は「やや高温」になります。(室温26℃)

 

しかし、幸いなことに「Cinebench 2024」のテストにおいて「GPUホットスポット温度」は「90℃」を超えませんでした。

 

ただし、この高い熱量は懸念される要因でありデバイスの寿命を縮める可能性があるためPC内の「エアフロー」に注意を払う必要があります。

 

❷競合する「RTX4070」の価格が下がっていることから単に「RX7800XT」を購入するだけではメリットが限定的かもしれません。

 

ゲームキャンペーンなどの特典を併用しないと価格面でのメリットが薄くなるかもしれません。

 

しかし将来的には「RX7800XT」の価格が6万円台まで下がる可能性があるため「コストパフォーマンス」の面でメリットになるでしょう。

 

❸「HYPY-RX」は最大のパフォーマンスが発揮され「入力遅延」が「最小限」に抑えられる代償として「画質」が「犠牲」になるため「FPS」などの速い反応が求められるゲームについては「HYPR-RX」を有効にするかどうかを使い分けることが良いでしょう。

 

 こちらは「スターフィールド」のある場面の「ネイティブ画像」です。

 

枠の部分を拡大してみます。

ネイティブ

FSR2

筆者の個人的な意見として「アップスケーリング」の最大のデメリットは、「動的な場面」に限定されると言えます。

 

なぜなら「アップスケーリング」によって「輪郭」が過剰に強調され「遠近感」が「不自然」に失われることで違和感を感じることがあるからです。

 

遠くの背景が「ボケ」近くが「ハッキリ」する方が一般的にはより自然とされます。

 

将来的には「ネイティブ解像度」と「アップスケーリング」の間で「遠近感」に差がなくなることを期待しています。

総評

「RX7800XT」は「WQHDモニター」に最適なグラフィックボードです。 

 

「性能」と「価格」がちょうどいいバランスになっています。

 

将来的に価格が下がれば需要が急増するでしょう。

 

「RX7800XT」は高いゲーム性能を提供し価格に見合った追加のメモリー(VRAM)と高性能を備えています。

 

ただし、最新のテクノロジーに関しては競合他社に比べて少し遅れている部分もあります。 多くのユーザーにとって速いシェーダーパフォーマンスが重要です。

 

またユーザーエクスペリエンスを向上させるためのいくつかの重要な機能もありますが「NVIDIA」に切り替えることも検討すべきかもしれません。

 

単にゲームを楽しみたい場合「RX7800XT」は優れた選択肢です。

 

将来的にはキャンペーンと併せて購入することで、コスパが向上するでしょう。

 

また「アップスケーリング技術」がさらに新しく「FSR3」がリリースされます。

 

新技術「FSR3」を「RX7800XT」で共に体験しませんか?

 

 

お目通し戴き、ありがとうございました。

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主な仕様

サイズ・・・長さ267mm、厚み50mm

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