AMD社は、最新のエントリー向けGPU「Radeon RX 9060シリーズ」を2025年6月5日(米国時間)に正式発売することを発表しました。
今回登場するのは、「8GB版」と「16GB版」の2モデル構成となる「Radeon RX 9060 XT」です。
価格と性能のバランスに優れた、まさに“ちょうどいい”ポジションを狙った一枚です。
ラインナップは以下の通りです。
❶Radeon RX 9060 XT(16GB)
発売日・・・6月5日
価格・・・349ドル
❷Radeon RX 9060 XT(8GB)
発売日・・・6月5日
価格・・・299ドル
なお、グローバルでの発売時刻がまだ明らかになっていないため、日本国内での発売日時も現時点では未定となっています。
スペックは以下の通りです。
GPU | RX9060XT | RX 9070 | RX 9070XT | RX 7900 GRE |
コア数 | 2480 | 3584 | 4096 | 5120 |
ベースクロック | 2530 MHz | 2070 MHz | 2400 MHz | 1880 MHz |
ブーストクロック | 3130 MHz | 2520 MHz | 2970 MHz | 2245 MHz |
メモリ | 8 / 16GB | 16GB | 16GB | 16GB |
メモリ種類 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 |
バス幅 | 128-bit | 256-bit | 256-bit | 256-bit |
メモリ帯域幅 | 320 GB/S | 640 GB/S | 640 GB/S | 576 GB/S |
TDP | 160 W | 220 W | 304 W | 260 W |
AMD社が発表した新型GPU「RX9060XT」は、現行ゲーム機をも凌駕するパワーを備えた、注目のミドルクラスモデルです。
展開は「8GB版」と「16GB版」の2種類です。
理論性能は「約26TFLOPS」とされています。
「Xbox Series X」の2倍以上、「PS5 Pro(スペック未公表)」の想定値よりも約10TFLOPSも高いという驚きの数値です。
ただし、「バス幅」は「128bit」とやや控えめで、「帯域幅」も「320GB/s」にとどまっています。
「PS5」の「448GB/s」と比較すると劣っており、「4K解像度」を「ネイティブ」で描画するにはやや厳しいシーンも想定されます。
とはいえ、AMD独自のアップスケーリング技術「FSR(FidelityFX Super Resolution)」を活用すれば、負荷を抑えつつ高解像度表示が可能です。
「4K環境」でもスムーズなゲームプレイが期待できる、非常にバランスの取れたGPUに仕上がっています。
筆者が気になるポイント
今回登場した「RX9060XT(16GB)」、その魅力はなんといっても“価格と拡張性の絶妙なバランス”です。
予想価格6〜7万円台前半のこのGPUを軸にすれば、トータル10万円ちょっとで組める“センスある自作PC”も十分に現実的です。
一言でいえば、「PS5 Pro級の性能を、自分好みにカスタマイズできる」という贅沢。
コストパフォーマンスだけでなく、構成の妙を楽しめるビルダーにとっては、まさに“腕の見せどころ”といえるタイミングです。
これからのPCゲーム事情を考えると、「VRAM」にゆとりがある「16GBモデル」を選んでおくのが安心です。
ゲームのクオリティも容量も年々リッチになっていくなか、“余裕”があるのは、それだけで強みです。
次に組むPC、「RX9060XT(16GB)」を主役に据えてみませんか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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