
今回ご紹介するのは、2025年7月24日に発売された505 Games社「明末:ウツロノハネ」です。
価格はSteamで7,260円です。
PC(Steam)向けのタイトルになります。
本レビューではストーリー紹介はあえて省略し、本作のパフォーマンス面に徹底フォーカスしています。
GPUごとの実動作環境がどう変わるのか、ベンチマークを通して検証していきます。
テスト環境には、5K2Kの超高解像度に対応したOLEDモニター「LG 45GX950A-B」、そして最新のGPU、5機種「RTX5090/RTX4090/RX9070XT/RTX4070-S/B580」を用意しました。
現行フラッグシップからミドル・エントリー帯までを幅広くカバーし、“超重量級タイトル”に対して各GPUがどこまで実用的かを明らかにしていきます。

「明末:ウツロノハネ」が気になっている方の参考になれば幸いです。
システム要件
| システム要件 | 推奨 | 最低 |
| OS | Windows 11 64-bit | Windows 10 (64bit必須) |
| プロセッサー | Intel Core i7-9700 / Ryzen 5 5500 | Intel i5-8400 / AMD Ryzen 5 1600 |
| メモリ | 16 GB | 16 GB |
| グラフィック | NVIDIA GeForce RTX 2070 / AMD Radeon RX 5700 XT / Intel Arc A750 | NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB / AMD Radeon RX 580 |
| ストレージ | 60 GB | |
ベンチマークスコア検証

【CPU】AMD社「Ryzen 9 9950X3D」
【マザーボード】ASUS社「ROG CROSSHAIR X870E HERO」
【メモリ】CORSAIR社「CORSAIR DDR5-7200MHz DOMINATOR TITANIUM 48GB ブラック [24GB×2枚] 」
【GPU】ASUS社「RTX5090 ASTRAL」、NVIDIA社「NVIDIA GeForce RTX 4090」「NVIDIA GeForce RTX 4070-S」、玄人志向社「RD-RX9070XT」、インテル社「Intel Arc B580 Limited Edition」
【PSU】CORSAIR社「Corsair RM1200e」
【AIO】EK社「EK-AIO Basic 240」
【Ver】GeForce 577.00 / Adrenalin 25.6.3 / Graphics Driver 32.0.101.6972
「Resizable BAR」は有効にしています。
「BooStudio」では、補完機能によるスコアの偏りを防ぐため、各GPUの「ネイティブレンダリング性能」に重点を置いて検証しています。
テストは各GPUに対して「極高」+「ネイティブ解像度」で実施しています。

フレームレートの計測には、NVIDIA社の「FrameView」アプリを使用しています。
シーンは、ゲーム冒頭90秒の直線的な進行区間に限定し、フレームレートを統一条件下で測定しています。



❶「RTX5090」・・・現世代を象徴する圧倒的フラッグシップ性能!
全解像度において最高スコアを記録し、その処理性能はまさに“別格”のひと言です。
「5K環境」でも安定して「97fps」を維持し、「WQHD」では「152fps」、「フルHD」では「154fps」という非常に高いパフォーマンスを実現しました。
他GPUを大きく引き離すその実力は、“余力すら感じさせる最上位”という評価にふさわしいものです。

ただし、ゲーム中の消費電力は「常時550W前後」と非常に高く、まるで電子レンジ(500W)が稼働し続けているかのような負荷がかかります。
電気代や電源構成への意識も自然と高まるため、導入にはそれなりの覚悟が必要です。
❷「RTX4090」・・・ 現役フラッグシップとしての貫禄!
「5K環境」で「65fps」、「WQHD」で「111fps」、「フルHD」で「133fps」と、依然として極めて高いゲーミング性能を維持します。
パフォーマンスと安定性、コストのバランスを総合的に見ても、現在のフラッグシップとして非常に実用的な立ち位置をキープしています。
ハイエンドGPUとしての完成度は高く、解像度を問わず幅広いゲーミング環境に対応可能です。
❸「RX9070XT / RTX4070 SUPER」・・・WQHD以下であれば快適動作!
「RX9070XT」や「RTX4070 SUPER」などの「ミドルレンジGPU」も、「WQHD以下」の解像度であれば十分な実用性を備えています。
例えば「RX9070XT」では、「WQHD環境」で「83fps」を記録しており、多くのプレイヤーにとって快適な動作が期待できる水準です。
一方、「5K環境」では60fpsを大きく下回るため検証を省略しました。
用途や環境を限定する必要はありますが、コストを抑えた構成としては有力な選択肢です。
❹「Intel Arc B580」・・・プレイアビリティの限界に挑むエントリーGPU
「Intel Arc B580」は、「フルHD」でも「53fps」、「WQHD」ではわずか「50fps」にとどまり、全解像度において快適なプレイには届かない結果となりました。
「ネイティブ解像度」での動作は非推奨レベルであり、「アップスケーリング技術」や「画質の調整」が不可欠です。
本作の描画負荷に対し、「B580」は、やや力不足であることが分かりました。
❹GPU負荷は極めて高水準で真価が問われる一本です。
「明末:ウツロノハネ」は、ダークファンタジーの世界観と圧倒的なビジュアル表現を特徴とする一方で、GPUに対して非常に高い処理性能を求める“超重量級”タイトルです。
特に「5K」や「4K」といった「高解像度環境」では、「RTX5090クラス」の性能があってはじめて「快適」のラインに到達する印象です。
「WQHD以下」であれば、「RTX4090 / RX9070XT」でも十分なパフォーマンスが得られますが、それ以下の構成では「DLSS / FSR / XeSS」などのアップスケーリング技術を活用しつつ、解像度や画質設定の最適化が不可欠となります。
この夏、“明末”の名にふさわしい重厚な物語と、陰影に満ちた幻想世界を、ハイエンドGPUで余すところなく体験してみてはいかがですか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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