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【漆黒冷の品格】noctua社「NH-D9L chromax.black」をレビュー

今回ご紹介するのは2024年1月18日に発売されたnoctua社「NH-D9L chromax.black」=以下、NH-D9L」です。

「NH-D9L chromax.black」の詳細はこちら

価格は12,980円(税込)です。

「Noctua社」とは、どんなメーカー?

「Noctua社」は、オーストリア発のPCパーツメーカーで、空冷CPUクーラーやケースファンに特化したブランドです。

 

「静音性・冷却性能・耐久性」に優れた製品は、自作PC市場において高い評価を得ています。

 

独自に開発した❶「SSO2ベアリング」や❷「AAOフレーム技術」の採用により、高負荷環境でも安定した動作を実現しています。

 

❶SSO2ベアリング・・・Noctua社、独自の静音・高耐久ベアリングで、流体潤滑と磁気安定化により軸ブレや摩耗を抑え、長寿命かつ高精度な回転を実現します。

 

AAOフレーム技術・・・Noctua社、独自のファン設計で、防振パッドや吸気効率を高める構造により、ノイズ低減と冷却性能を両立する高精度フレーム技術です。

 

Intel」および「AMD」の両プラットフォームに幅広く対応しており、長期運用においても安心できる信頼性を備えています。

 

性能とデザインの両立を重視するユーザーにとって、Noctua社の製品は理想的な選択肢と言えるでしょう。

「NH-D9L chromax.black」の特長

❶低背設計(全高110mm)・・・HTPCやラックマウント環境にも収まるコンパクトサイズ。

 

❷ツインタワー構造・・・4本のヒートパイプ+合計70枚フィンで効率的に放熱。

 

❸92mmファン搭載・・・独自の空力設計により静音と冷却性能を両立。最大22.8dBAの低騒音。

 

❹オールブラックデザイン・・・漆黒に統一された外観に、ロゴのみブラウンでアクセント。

 

Mini-ITXとの高い互換性・・・95×95mm設計でスロット干渉を回避で小型マザーでも安心。

 

❻静音仕様に対応・・・付属「Low-Noise Adapter(ローノイズアダプター)」で最大16.3dBAまで低減可能。

 

❼広範なソケット互換性・・・Intel LGA1851/1700系からAMD AM5/AM4までサポート。

 

❽確かな実績・・・世界的に高評価を得た「NH-D9L」をベースとした進化モデル。

開封の儀

外観

「NH-D9L chromax.black」をチェックする

「NH-D9L chromax.black」は、3Uラックマウント対応を前提としたコンパクト設計です。

 

大型クーラーが主流の自作市場では小ぶりに見えますが、緻密で精巧な造り込みはNoctua製品らしい完成度です。

 

設置面積は「95×95mm」で、「Intel / AMD」の「Mini-ITXマザーボード」においてメモリや拡張スロットと干渉しにくい設計になっています。

ベースプレートは接触面の「約40×38mm」になります。

 

対応ソケットは「Intel LGA1851 / 1700 /1 200/ 115x」、「AMD AM5 / AM4」に対応します。

 

「ツインタワー型ヒートシンク構造」を採用し、4本のヒートパイプが2基のヒートシンクを貫通します。

 

アルミ製放熱フィンは「片側35枚」、「合計70枚」で構成されています。

 

「Noctua社」は「CPU直接接触型ヒートパイプ方式」を「採用せず」、独自の冷却思想を貫いています。

 

マザーボードにCPUを換装しマウントしていきます。

 

最初に樹脂製のスペーサーを「4か所」において「マウントプレート」を嵌めてネジ留めします。

本体のヒートシンクを載せて先ほどのマウントプレートにネジを合わせ固定します。

固定すると、このようになります。

全高は「110mm」に抑えられており、小型筐体への搭載を想定した設計となっています。

懸念する「メモリ」の干渉はしっかり避けられています。

ただし追加で再度のファンを設置する場合には見た目に乱雑さとヒートシンクによる設置面積が十分に確保できないことから、オススメしません。

使ってみた感想

実際に「NH-D9L chromax.black」を搭載して検証を行った際、まず注目すべきはその冷却性能です。

 

「全高110mm」のコンパクト設計でありながら、オープンフレームケース「Rhino S」と組み合わせることで内部に熱がこもりにくく、高負荷環境下でも安定した排熱を実現しました。

 

使用中の安心感は非常に高く、小型クーラーの実力を再認識させられます。

 

検証には「Cinebench R23」を使用し、室温26℃の環境下で「Ryzen 9 7950X3D」を搭載しました。

 

ゲームモード(8コア)に切り替えた状態でテストを行い、比較対象として簡易水冷クーラー「EK-AIO240」(Fractal Design North Charcoal Blackに換装)も用意しました。

その結果、「マルチスレッド性能」では「EK-AIO240」がわずかに上回ったものの、その差は「約1.7%」にとどまり、「シングルスレッド性能」については「ほぼ同等」という結果となりました。

 

「空冷クーラー」でありながら「水冷」に匹敵するパフォーマンスを発揮した点は、「NH-D9L chromax.black」の完成度を示す重要な要素と言えるでしょう。

 

CPU温度を見てみます。

注目すべきは温度特性です。

 

「NH-D9L chromax.black」を使用した場合でも、「Cinebench R23」の高負荷時にCPU温度は常に「90℃」を下回り、クーラー周辺も「30℃台」に安定します。

コンパクトクーラーとしては極めて優秀な水準であり、静音性を損なうことなく冷却効率を確保できている点は大きな魅力です。

 

特別な静音性や冷却余力を重視しない限り、小型かつ扱いやすいNH-D9L chromax.blackは、実用性と合理性を兼ね備えた有力な選択肢となるでしょう。

良かったところ

❶「全高110mm」のコンパクト設計により、Mini-ITXや3Uラックマウントといった限られた環境にも最適です。

 

❷「95×95mm」の設置面積を確保することで、メモリや拡張スロットとの干渉を回避しやすく、小型マザーでも扱いやすい設計です。

 

❸ツインタワー構造+4本のヒートパイプ+70枚フィンによって、安定性の高い冷却性能を実現しています。

 

❹「NF-A9 PWMファン」を採用し、「最大22.8dBA」という静音性を確保。

 

「Low-Noise Adapter」を組み合わせることで、一層の静音化が可能です。

 

❺実測においては簡易水冷に迫る冷却性能を発揮し、シングルスレッド性能ではほぼ同等という優秀な結果が得られました。

 

❻漆黒に統一されたモダンなデザインが特徴で、どのようなシステムにも自然に調和します。

残念な点、注意する点

❶絶対的な冷却性能においては、「大型空冷クーラー」や「240mm以上」の「簡易水冷」には及びません。

 

❷2基目のファンを追加した場合、干渉や外観の乱雑さが懸念される。

 

❸価格(12,980円・税込)は品質を踏まえれば妥当だが、冷却性能のみで判断すると割高に感じられる可能性があります。

総評

「NH-D9L chromax.black」は、Noctuaが誇る完成度の高い小型空冷クーラーに、シンプルでモダンな外観を組み合わせたモデルです。

 

限られたスペースでも扱いやすいコンパクト設計でありながら、静音性と冷却性能をバランスよく両立しています。

 

Mini-ITXやラックマウント環境など、小型PCの構築を検討するユーザーにとって、極めて信頼性の高い選択肢と言えるでしょう。

 

もちろん、ハイエンド空冷や水冷クーラーのような圧倒的な冷却性能を求める場合にはやや物足りなさを感じるかもしれません。

 

しかし、その代わりに得られるのは「安定して動作し、静かに長く使える」という確かな安心感です。

 

Noctua社の製品は、一度導入すれば10年先でも十分に通用する普遍性を備えており、本モデルもその例外ではありません。

 

見た目を変えただけに見えるかもしれませんが、実際には「変える必要がないほど完成された設計」であることを改めて証明しています。

 

派手さよりも堅実さを重視し、静音性と高品質を求めるユーザーにとって、「NH-D9L chromax.black」はまさに手に入れる価値のある一台と言えるでしょう。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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主な仕様

サイズ-95x110x95 mm

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