
今回ご紹介するのは2025年7月に発売されたOpenRock社「OpenRock S2」です。
「OpenRock S2」の詳細はこちら
価格は9,980円(税込)です。【OpenRock社様より、ご提供】
「OpenRock」とは?
OpenRock社は、「OneOdio(ワンオーディオ)」のサブブランドとして位置付けられます。
「OneOdio社」は中国・深セン発のオーディオブランドで、低価格帯から中価格帯まで幅広いヘッドホンやイヤホンを展開しています。
特にDJ向けやモニターヘッドホンで高い評価を得ており、オーディオ市場で確固たる地位を築いています。
「OpenRock」は、そんなOneOdioが新たに立ち上げた派生ブランドで、耳を塞がずに自然な装着感を実現する「オープンイヤー型イヤホン」に特化しています。
スポーツや日常利用に適した製品を開発・販売しています。
つまり、「OpenRock S2」はOneOdioを母体として開発されたモデルであり、同ブランドの技術力とコンセプトが反映された一台と言えるでしょう。
「OpenRock S2」の特長
❶オープンイヤー設計で快適な装着感・・・耳を塞がず外音を自然に取り込みながら音楽を楽しめるため、スポーツや通勤、テレワーク時の「ながら聴き」に最適です。
❷超軽量7g&コンパクトデザイン・・・イヤホン片側わずか7g。
チタンフィラメントと医療グレード液体シリコン採用で長時間の使用でも疲れにくく、持ち運びにも便利です。
❸人間工学に基づくフッククリップ設計・・・登山用品に着想を得たフッククリップ機構により、耳周りに安定してフィット。
汗や雨水を寄せ付けず、長時間のアクティブ使用にも対応。
❹防水・スウェットプルーフ・・・IPX5防水仕様とトリプルスウェットプルーフにより、運動時の汗や雨水からイヤホンを保護。
耐久性も向上しています。
❺BassDirectによる高音質再生・・・独立したBassDirectチャンバーにより低音の厚みと解像感を両立。
PCBAコンポーネントも防水ナノコーティングで保護され、安定したサウンドを提供。
❻Bluetooth 6.0 & マルチポイント接続・・・最新Bluetooth 6.0に対応し、2台同時接続が可能。
スマホとPC間のシームレスな切り替えをサポートします。
❼4マイクAIノイズキャンセリング搭載・・・通話時やオンライン会議でもクリアな音声を実現。
周囲のノイズを抑えた快適なコミュニケーションが可能です。
❽カスタマイズ可能な操作性・・・物理ボタンによる直感的操作に加え、専用アプリでイコライザー調整や左右ボタン設定のカスタマイズが可能。
自分好みの音質と操作感を実現できます。

外観

「OpenRock S2」をチェックする

まずは「OpenRock S2」の外観を見てみます。
触れた感触はマットでサラサラとしており、持ち心地は良好です。
ケースはマットブラックを基調に、細かなスプラッシュ模様が施されており、無機質な印象に留まらず、自然や岩肌を思わせる質感が特徴です。

ケースを開けるとイヤホン本体が収められており、保護フィルムを剥がして取り出します。
充電端子以外の装飾はなく、非常にシンプルなデザインです。
イヤホンフックはシリコンゴム製で滑り止め効果があり、使用中のズレを防ぎます。
骨伝導式アームは滑らかに耳周りを包み込み、まるで身体の一部のように自然にフィットします。
装着時の違和感も少なそうです。
重量は片側7gと軽量で、長時間の使用でも負担になりません。

表面は落ち着いたマット仕上げで、スピーカーグリルや操作ボタンの配置は無駄がなく、プロダクトとしての完成度を感じさせます。
耳を塞がないオープンイヤー構造と顔の骨に沿うラインは、スポーツや外出時の使用を意識した設計で、視覚的にも「動きに強く安全」といった印象を与えます。
耳掛け部分のカーブは美しく、力学的にも安定感があり、全体として「軽量・快適・高機能」の三拍子が揃った印象です
スピーカーとマイクが見えます。

スピーカーグリルはメタリック加工で精密な穴が開けられており、音の伝導効率と耐久性を両立しています。
耳穴に直接挿入せず、耳に近づけて聴くオープンイヤー設計で、物理ボタンも操作しやすく配置されています。

こちらは「物理ボタン」が押せるようになっています。
使用時は「OpenRock」専用アプリをダウンロードして操作します。
今回は「iPhone・iPad版」を使用しました。
ダウンロードが終わり早速、起動します。

起動後、基本画面ではイコライザープリセットがデフォルトで「ロック・モード」に設定されており、その他に「リラックス・モード」「ブーム・モード」が用意されています。
またマニュアルでのイコライザー調整も可能です。

物理ボタンの左右プログラムをカスタマイズでき、直感的で分かりやすい操作性を実現しています。
使ってみた感想
早速「OpenRock S2」を耳に装着してみました。
最初に気になったのは、ケースに収まっていた形状記憶の影響か、新品の状態でも左右で装着感に差がある点です。
左耳は耳穴に対してしっかりと位置しますが、右耳は若干浮いた感覚があります。
耳穴に合わせて内側に調整してみたものの、やや浮きが残り、「オープンイヤー」の特性がやや薄れる印象を受けました。
そのため音量を少し上げざるを得ない場面もあり、耳の形状によるフィット感の柔軟性には制限があるように感じました。
肝心の音質については、プリセットの「ロック・モード」が筆者の好みに合ったため、こちらで視聴を行いました。
試聴には以下のアルバムを使用し、パソコンの「WAVE形式」で再生しています。
❶宇多田ヒカル「Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.1」
❷ホイットニー・ヒューストン 「オールウェイズ・ラヴ・ユー ~ベスト・オブ・ホイットニー・ヒューストン(デラックス・エディション)」
「ロック・モード」では、「中高音域」が過度に刺さることなく、ボーカルは柔らかく自然に聴こえます。
高域のシンセパッドも心地よく広がり、オープンイヤー型特有の中高音寄りのチューニングではない点は評価できます。
長時間の視聴でも耳が疲れにくく、聴きやすさが際立ちました。
一方で低域の表現はやや控えめで、重低音のパンチ感は不足しています。
ベースの輪郭は感じられるものの、期待する低音域が抜けるため、重低音好きには物足りないかもしれません。
マニュアル設定で「低域」と「高域」を強めに調整した「ドンシャリ設定」に試みましたが、音質の変化は限定的で、ソフトウェア側の制約も影響していると感じました。
「OpenRock S2」は中高音域の聴きやすさと快適な装着感が魅力であり、軽い音楽や長時間リスニングに適したモデルと言えるでしょう。
ただし、耳の形状や低音表現に敏感なユーザーは、試聴を通じてフィット感や音質の好みを確認することをオススメします。
良かったところ
❶耳を塞がない快適設計・・・オープンイヤー型により、外音を自然に取り込みつつ音楽を楽しめます。
スポーツや通勤、テレワーク時の「ながら聴き」に最適です。
❷軽量&コンパクト・・・イヤホン片側わずか7g、ケース込みでも56gと軽量。
長時間使用でも疲れにくく、持ち運びにも便利です。
❸高音質LDAC対応・・・24bit/96kHzハイレゾ再生に対応。(iPhoneでは非対応)
中高音の解像感を保ちつつ、オープンイヤー型として十分な音質を実現しています。
❹マルチポイント接続・・・スマホとPCなど2台同時接続が可能で、シームレスに切り替え可能。
テレワークや学習時にも便利です。
❺長時間バッテリー・・・ケース併用で最大32時間再生可能。
AACなら8時間の再生が可能で、急速充電にも対応しています。
❻独自の機能性・・・物理ボタンによる直感的操作に加え、リモート撮影機能も搭載。
専用アプリでのイコライザー調整も可能です。
残念な点、注意する点
❶装着感に左右差・・・ケース収納の影響で左右の装着感に差が出る場合があります。
耳の形状によってはやや浮きが生じ、オープンイヤーの特性が薄れることもあります。
❷低域表現は控えめ・・・重低音のパンチは弱めで、低音重視のリスナーには物足りなさを感じる可能性があります。
マニュアル設定による補強も限定的です。
❸フィット感に個人差・・・耳の形状によって最適な装着が難しく、音量を上げざるを得ない場面があるため、事前に試聴して確認することをオススメします。
❹音漏れの可能性・・・オープンイヤー型の特性上、音量によっては周囲に音が漏れる場合があります。
静かな環境での使用には注意が必要です。
❺iPhoneでのLDAC非対応・・・iOS端末ではLDAC再生に対応していません。
高音質再生を重視する場合は、対応端末の確認が必要です。
❻その他機能制約・・・ワイヤレス充電や低遅延モードは非搭載。
ゲームプレイや充電環境に制約が出る場合があります。
総評
「OpenRock S2」は、耳を塞がず自然な装着感で音楽を楽しめるオープンイヤー型ワイヤレスイヤホンです。
中高音域の聴きやすさを重視するユーザーに最適で、軽量・コンパクト設計により長時間の使用でも疲れにくく、快適なリスニング体験を提供します。
LDAC対応(iPhoneでは非対応)による高音質再生に加え、マルチポイント接続や物理ボタン操作、リモート撮影機能などを備え、スポーツや通勤、テレワークなど幅広いシーンで利便性を発揮します。
一方で、耳の形状や低音の好みにより装着感や音質の感じ方には個人差があるため、購入前には試聴を行うことをオススメします。
手頃な価格(クーポンやセール時はさらにお得)で、高い利便性と快適性を兼ね備えた「OpenRock S2」は、ながら聴きやアクティブな日常をより心地よく彩る一台として、自信を持っておすすめできるモデルです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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主な仕様
スピーカー12mm
重量-7g、ケース込み58g
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