新世代は旧世代を大きく超えよ

科学技術は日進月歩の世界です。特にテレビ、オーディオ、コンピューター関連の機器は急速に加速しています。新世代、旧世代のそれぞれの製品の特長を見い出し参考になれば幸いでございます。当ブログでは、ウェブ広告を利用しています(景表法に基づく表示)

【美しく優雅!】ASUS社「ProArt GeForce RTX 4080 SUPER 16GB GDDR6X OC Edition」をレビュー【PR】

今回ご紹介するのは2024年1月31日に発売されたASUS社「PROART-RTX4080S-O16G=以下、RTX4080S」です。

価格は218,980(税込)です。【ASUS様より貸出提供】

 

PROART-RTX4080S-O16Gの詳細はこちら

「RTX4000 SUPERシリーズ」のラインナップは以下の通りです。

 

❶「GeForce RTX 4080 SUPER」 発売日 1月31日

 

価格・・・999ドル

 

❷「GeForce RTX 4070 Ti SUPER」 発売日 1月24日

 

価格・・・799ドル

 

❸「GeForce RTX 4070 SUPER」 発売日 1月17日

 

価格・・・599ドル

 

スペックを見てみます。 

 

GPU RTX 4080 SUPER RTX4070 Ti SUPER RTX4070 SUPER
コア数 10240 8448 7168
ベースクロック 2210 Mhz 2210 Mhz 1980 Mhz
ブーストクロック 2550 MHz 2550 MHz 2480 MHz
メモリ 16 GB 16 GB 12 GB
メモリ種類 GDDR6X GDDR6X GDDR6X
バス幅 256-bit 256-bit 192-bit
メモリ帯域幅 736 GB/S 672 GB/S 504 GB/S
TDP 320 W 285 W 220 W

追記: 2024.11.08 「RTX 4070 Ti SUPER」の「TDP」を「385W」と誤って表記してしまいましたが、正しくは「285W」です。 大変申し訳ございませんでした。

今から始めるなら「RTX4080-S」がオススメ!

「RTX4080-S」は、「RTX4080」と「RTX4090」の間を埋めるモデルです。

 

「RTX4070Ti」と「RTX4080」は既に販売終了となり、在庫がなくなり次第、販売も終了する予定です。

 

今回のモデルでは「SUPER」が採用され、主なターゲットは「4K」での「最高品質ゲーミング」と「生成系AI」です。 これは現在のトレンドに合わせたものです。

 

「RTX4090」は主に「クリエーター向け」ですが、「RTX4080-S」では「クリエーター」および「AI関連」の使用にも重点を置いています。

 

「コア」のアップグレードはありませんが、「SM数」が増加し、「ブーストクロック」も向上しています。

 

「TGP」が「320W」に固定されているため、強化には限界がありますが、「AD103ベース」のGPUは最高スペックを誇ります。

 

「ビデオメモリ」は「GDDR6X」の「23Gbps」を採用しており、「4K」などの高解像度では重要な役割を果たします。

 

性能面では、「RTX4080」と比較しても差はわずかで、「消費電力」も僅かに上昇していますが、その差はほとんど気になりません。

 

「SUPER」という名前にはやや物足りなさを感じるかもしれませんが、それでも「RTX4080」の上位バージョンとしての地位はキープしています。

 

性能向上の余地は限られていますが、「GeForce」の優位性と安定性は変わりません。

「ProArt」というブランドが強く美しい!

「ProArt」は、「美しさ」と「実用性」の完璧な融合です。

 

「ProArtブランド」は、クリエイターが作業に没頭し、最高の成果を生み出すために特別に設計されました。

 

その美しさは、見た目だけでなく、実用性にも根ざしています。

 

「ProArt」は、クリエイターが創作活動に集中できるように、さまざまな機能を提供しています。

 

特にディスプレイを使用する作業では、色の「正確性」が極めて重要です。

 

「ProArt」は、色の「再現性」と「正確性」を高めることで、クリエイターが作品の美しさを最大限に引き出すのを支援しています。

 

別の言い方をすれば、「ProArt」は「プロフェッショナリズム」と「アート」の完璧な融合です。

 

その設計は、クリエイターが最高の「表現力」と「効率性」を実現するために最適化されています。

 

「ProArt」を使用することで、クリエイティブな作業をより楽しく、効果的に行うことができます。

 

「ProArt」は「美しさ」と「実用性」の両方を兼ね備えた製品であり、クリエイターにとって理想的な作業環境を提供しています。

「PROART-RTX4080S-O16G」の特長

NVIDIA Studio・・・RTXやAIが高速化を実現するクリエイター向けアプリ、独自のAIソフトウェア、卓越した創造性とパフォーマンスを実現するStudioドライバー

 

NVIDIA Ada Lovelaceストリーミングマルチプロセッサ・・・最大2倍のパフォーマンスと電力効率を実現

 

❸第4世代Tensorコア・・・DLSS 3でブルートフォースレンダリングと比較して最大4倍のパフォーマンスを実現

 

❹第3世代RTコア・・・最大2倍のレイトレーシング性能

 

❺OCモード・・・2640MHz (OCモード) / 2610MHz (デフォルトモード)

 

❻Axial-techファン・・・旧世代よりエアフローの性能が21%向上しました。

 

❼2.5スロット設計・・・優れた冷却性能を維持しながら、より高い互換性を実現

 

❽デュアルボールファンベアリングは、一般的なスリーブベアリング設計よりも優れた耐久性を持ちます。

 

❾Auto-Extreme精密自動製造により高い信頼性を実現

 

GPU Tweak III・・・直感的なパフォーマンス調整、温度制御、システム監視を提供します。(ASUS社HPより引用)

開封の儀

内容物
1 x Collection Card
1 x Speedsetup Manual
1 x Adapter Cable (1 to 3)
1 x ProArt Graphics Card Holder
1 x ASUS Velcro Hook & Loop
1 x Thank you Card

外観

「PROART-RTX4080S-O16G」をチェックする

表面ボディーの素材は金属製で、その高級感ある外観は目を引きます。

 

ボディーカラーはブラックで、上品なシャンパンゴールドの印字が施されています。

 

近年のPCケースでは、ウォルナット無垢材を使用したものが増えており、そのデザインはブティックとの相性が抜群です。

 

金属製のクーラーカバーやメタルバックプレートは、外部からの衝撃やダスト、熱からPCを保護し、同時にユーザーに堅牢さと安心感を提供します。 

「ファン」を見てみます。

「ブレード数」は「11枚」です。 

「センターファン」は「逆回転」させることで冷却アレイ内の気流の乱れを低減してボディ全体の排熱効率を上げるとのことです。 

よって「55℃」以下は回転が停止して耳障りな騒音から解放されます。

 

ファンはデュアルボールファンベアリングを採用しており、スリーブベアリングや一般的なベアリングと比較して、安定した性能と長寿命を実現しています。

 

またデュアルボールファンベアリングは耐久性が高く、高温や高負荷下でも安定した冷却性能を実現し、静音性も高く、コンピューターや家電製品の冷却に広く採用されています。

 

次は冷却性能を見てみます。

 

「フィン」は「2.5スロット」に拡大し冷却性能を強化しました。

また「デジタル電源制御」や大電流の「パワーステージ」、「15Kコンデンサ」を採用しています。

「VRAM専用」ヒートパイプ付きのヒートシンクが加わりヒートスプレッダーは「VRAM」まで接触することでカード全体を冷却します。

 

「バックプレート」の通気口が新たに設けられ排熱効果が高まりました。

 

通気口は単に開口部を広げるだけでなく、「PRO」のカッティングが施されており、遊び心と拘りのあるユニークなデザインに仕上がっています。

「フィン」は、洗練されたブラック塗装が施され、細部にまでこだわりが感じられる仕上がりです。

 

インターフェース周りを見てみます。

 

ブラケットにはステンレス製が採用されています。(通常はスチール製です) 

高温多湿のアジア地域では、例えば机の下などの換気の悪い環境でも長期間使用しても錆びにくいのがそのメリットです。 

 

「ディスプレイポート」が3つ、「HDMI」が1つ備えてます。

接続ピンは「12VHPWR」を使用します。

「12VHPWR」を備えていない電源ユニットでは付属の「8ピン」×3のアダプターで対応します。

バックプレートはアルミ製を採用しているので自重によって反れることはありません。

「ProArt GeForce RTX 4080 SUPER」は単体ではライティング機能はないため点灯しませんがLED RGBライティングアプリ「Armoury Crate」を使えば「マザーボード」「メモリ」「CPUクーラー」などのデバイスと同期させて美しいライティングを楽しむことができます。

 

Armoury Crateダウンロードはこちら

またASUSオーバークロックツール「GPU TWEAK III」を使えばワンタッチでオーバークロックを設定するほかメモリ周波数、電圧設定など細かな調整やモニターすることができます。

 

「UI」はシンプルで見やすいので直感的に操作することができます。 

換装の際の準備

グラフィックボードを取り換えるときに古いドライバの削除をおススメします。

 

古いドライバ削除の詳しくはこちら!

ドライバをインストール

グラフィックボードを換装したら「GeForce」ドライバをダウンロードしインストールします。

 

ダウンロードはこちら

「PROART-RTX4080S-O16G」のスコア検証

PC構成

【PCケース】「Fractal Design North Charcoal Black

【CPU】INTEL社「Core i9-14900K

マザーボードASUS社「ROG STRIX Z790-I GAMING WIFI

【メモリ】CORSAIR社「VENGEANCE DDR5, 6000MHz 32GB(16GBx2)

GPUASUS社「PROART-RTX4080S-O16G」

PSU】CORSAIR社「Corsair RM1000e

【AIO】ASUS社「ROG RYUJIN II 240

【Ver】GeForce 552.12

 

「Resizable BAR」は有効にしています。

GPU RTX 4080 SUPER RX7900XTX RTX4070 Ti SUPER RTX 4070 Ti RTX 3090
コア数 10240 6144 8448 7680 10496
ベースクロック 2210 Mhz 2300 MHz 2210 Mhz 2310 MHz 1400 MHz
ブーストクロック 2550 MHz 最大2500 MHz 2550 MHz 2610 MHz 1700 MHz
メモリ 16 GB 24 GB 16 GB 12GB 24 GB
メモリ種類 GDDR6X GDDR6 GDDR6X GDDR6X GDDR6X
バス幅 256-bit 384-bit 256-bit 192-bit 384-bit
メモリ帯域幅 736 GB/S 960 GB/s 672 GB/S 504 GB/S 936 GB/S
TDP 320 W 355 W 385 W 285 W 350 W

 

3D MARK

GPU別スコア

blender(V3.4.0)ー「GPU

GPU別スコア

「フォースポークン」-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

Call of Duty: Modern Warfare 2」-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

「Horizon Zero Dawn」-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

「zombie army 4」-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

アサシン クリード ヴァルハラ」-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

ファークライ5」-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

ゴーストリコン・ブレイクポイント-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

ディビジョン2-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

SHADOW OF THE TOMB RADER-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

デウスエクス マンカインド・ディバイデッド-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

strange brigade-「スケール150%」

「平均フレームレート」

トータルスコア・ゲームスコア(3D MARK、blender-省略)

ゲーム中の消費電力(Watt)

高負荷時3DMARK 「FIRESTRIKE」(Temp)

以上、「PROART-RTX4080S-O16G」のスコアでした。

使ってみた感想

このGPUは、長さ300mm、厚さ2.5スロットというコンパクトなサイズながら、驚くべき性能を持っています。

 

「4K」での「最高品質ゲーミング」を謳うだけの性能があります。

 

最近、筆者が夢中になっている重いゲーム「サイバーパンク2077」で、性能を試してみました。

 

検証時は「プリセットーウルトラ設定」にしています。

 

サイバーパンク2077」にはベンチマークが用意されており、さっそく試してみました。

フレームレート(4K、WQHD、FHD)

4K解像度のレイトレ+パストレを有効にして「RTX4080S」に負荷をかけて「GPU温度」を見てみます。

GPU温度の最高値はそれぞれ「GPU温度」が「69℃」と「GPUホットスポット温度」が「82℃」となり、やや高めの温度になりました。

 

コンパクトなサイズにもかかわらず、冷却性能はかなり優れています。

 

また、ファンノイズも静かで、ゲーム中はほとんど気になりません。

 

バックプレートを触ってみると、かなり熱く感じましたが、サーモグラフィで確認すると、2.5スロットとは思えないほどの優れた冷却性能があります。

センターファンを逆回転させることで、風が効率よく循環することが分かりました。

 

この性能なら、「ProArt仕様」の「RTX4090」にも期待が持てるほどの冷却性能を備えています。

良かったところ

❶コンパクトなサイズと高い完成度・・・極小サイズのGPUでありながら、シンプルで美しいデザインと高い完成度を誇ります。

 

長さ300mmというコンパクトなサイズながら、驚くべきスペックを持っています。

 

❷機能性と静音性・・・コンパクトなサイズでありながら、十分な処理能力を持ち、静音性も高いです。

 

microATXケースでも問題なく使用できます。

 

❸処理速度・・・「ファクトリーオーバークロック」されており、高いベンチマークスコアを記録しています。

 

多くのアプリケーションやゲームで快適な使用が可能です。

 

❹付属ソフト・・・「GPU TweaK III」を使用することで、「オーバークロック」などの設定が可能であり、便利な「OSD機能」も備えています。

 

❺付属の支え棒が便利です。

筆者のようにベンチマークのデータを頻繁に取り外す場合には、支え棒は必須ではありませんが、長時間の換装は自重によって「PCI Expressスロット」を傷める可能性があるため、設置しておくことが無難です。

 

支え棒はグラフィックボードを支えるだけでなく、反転すれば「マイナスドライバー」にもなるので、手間を省きグラフィックボードの取り外し作業に役立ちます。 

 

❻ 「PROART-RTX4080S-O16G」の最大のメリットは、2.5スロットの薄さにもかかわらず驚異的な冷却性能を発揮することです。

 

ちなみに、NVIDIA社の純正モデル「Founders Edition」は厚みが3スロットです。

 

超小型PCケースに収めるには、「PROART-RTX4080S-O16G」がベストチョイスです。

 

Adobe Creative Cloudの利用が、3か月間無料で提供されます。

残念な点、注意する点

インテル社CPU「Core i9 14900K」との相性が悪いことが判明しました。

 

具体的な症状としては、「Horizon Zero Dawn」を起動する際にロード中に突然「強制終了する」というトラブルが発生しました。

 

多くの報告によれば、原因は「RTX4080S」ではなく「14900K」にあるとされています。

 

GeForceドライバ」を最新版に更新したり、少し古いバージョンのドライバを試してみても解決しませんでした。

 

さらに、BIOS設定で「電圧」「クロック」「メモリクロック」などを調整しても、状況が改善されませんでした。

 

最終的に、ASUSの「X670EIマザーボード / 7950X3D」の構成で試したところ、問題なく起動できたため、「14900K」が原因である可能性が高いと結論づけました。

 

したがって、「14900K」と「PROART-RTX4080S-O16G」の組み合わせでは、一部のアプリが正常に起動しない可能性があるため、注意が必要です。

 

筆者はクラッシュレポートを送信済みですが、対策としては「ドライバアップデート」の公開を待つのが賢明でしょう。

 

追記:2024.05.24 

 

最近、インテルの第13・14世代デスクトップCPU「14900K(S)」および「13900K(S)」に関する不具合や内部損傷の報告が多数寄せられています。

 

もしお時間がありましたら、一度ご確認いただけると幸いです。

 

これらの情報が皆様の参考になればと思います。

 

【ゲームが直った?!】インテル社 第13・14世代CPU向け「Intel Baseline Profile」を試してみた!

 

❷「12VHPWR」PCIeコネクターが必須です。

付属の「12VHPWR」PCIeコネクター「8ピン×3」は必ず1本ずつ接続しましょう。

 

予算が許されるのであれば最新「ATX3.0電源ユニット」の導入をオススメします。

 

「12VHPWR」が1本で接続できます。 

総評

今回初めて「ProArtブランド」の製品を取り扱いましたが、筆者が最も気に入った点は、異なるGPUの性能差が大きく開いていても、サイズが統一されていることです。

 

この一貫性が印象的でした。

 

例えば、現在のラインナップを並べてみます。

 

PROART-RTX4080S-O16G: 300x120x50 mm

 

PROART-RTX4070S-O12G: 300x120x50 mm

 

PROART-RTX4060TI-O16G: 300x120x50 mm

 

PROART-RTX4060-O8G: 300x120x50 mm

 

グラフィックボードが強力になるにつれ、サイズが肥大化する傾向があり、従来のPCケースに収まらなくなるという問題が発生します。

 

しかし、「ProArtブランド」ではこの問題を回避できるため、非常にありがたいです。

 

そのため、コンパクトなサイズと高いパフォーマンスを兼ね備えた「ProArt GeForce RTX 4080 SUPER」は、小型ケースをお探しの方や、コンパクトなデザインを好む方には最適な選択肢です。

 

価格は他のモデルと比較してやや高めですが、その性能とデザインから見れば、十分に価値のあるグラフィックボードと言えるでしょう。

 

 

お目通し戴き、ありがとうございました。 AD: N.K

 

★「ProArtシリーズ」のE-ATX PCケース「ProArt PA602」も、ご一緒にいかがですか?

主な仕様

サイズ-300x120x50 mm