今回ご紹介するのは2019年9月19日に発売されたセガ社「メガドライブミニ 」です。
「メガドライブミニ 」の予約は4月3日から行われました。
予約開始日から発売日までの間、どんなタイトルを収録してほしいか、収録されていたら嬉しいかなど、セガファンを盛り上げワクワクしながら発売日を迎えました。
ついに9月19日に「メガドライブミニ 」が発売されました。
「メガドライブミニ 」のオプションとなる「「メガドライブミニ 」の下に設置する「メガCD=メガドラタワー ミニ 」も発売されました。
今回レビューする「メガドライブミニ 」のコントローラー1個バージョンになります。
メガドライブの歴史
メガドライブは1988年に家庭用テレビゲーム機として誕生しました。
左「セガマークⅢ」、右「メガドライブ」、中央「メガドライブミニ 」
以前にセガマークⅢのレビューを載せたので是非、酔ってみてください。
【影の名機】セガ社「SEGA MARKⅢ」と任天堂社「ファミリーコンピューター」の対立
メガドライブの最大の特長と言えば当時、最先端テクノロジー「16BIT」を搭載したモンスターマシンとして注目されました。
簡単にスペック表を作成しました。
コンソール名 | メガドライブ | ファミリーコンピューター | セガマークⅢ | PCエンジン |
CPU | 7.67 MHz | 1.79 MHZ | 3.58 MHz | 7.16 MHz |
RAM | 64 KB | 2 KB (16 KB-SRAM) | 8 KB | 8 KB |
VRAM | 64 KB(32 KB✕2) | 2 KB (16 KB-SRAM) | 16 KB | 64 KB(32 KB✕2) |
画面表示 | 320/256✕240 | 256×240 | 256✕192 | 512/336/256✕240 |
色数 | 512色中の64色 | 52色 | 64色中の16色 | 最大512色(256色中16色) |
メガドライブの全盛期は、まだスーパーファミコンが誕生していませんでした。
よってハード「3強争い」は任天堂社8ビット「ファミリーコンピューター」NEC社8ビット「PCエンジン」セガ社16ビット「メガドライブ」ということになります。
そもそも「16BIT」とは・・・ BIT数が多ければ多いほど「色の階調」の表現が多くなり、より豊かな映像表現が可能になります。
8ビットは「256階調」 16ビットは「65,536階調」 例えば白黒のグラデーションで分かりやすくすると・・・
4ビットの場合
8ビットの場合
16ビットの場合
つまりビット数が多いほど衣装のしわ、山肌の凹凸、光の影など細かい表現が可能になり、よりリアルに描くことができます。
セガと言えば世界中で愛されるキャラクター「ソニック」が大暴れする「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」が大人気です。
「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」は「16BIT」の強みを活かし美しい背景とスピード感を駆け抜ける爽快アクションゲームとして大きな支持を得てきました。
16ビットならでは豊かな階調表現は、じつに美しい! また16ビットの恩恵を受ける分かりやすい例はゲームセンターのアーケードゲームが忠実に再現して家庭で遊べるというのが「メガドライブ」です。
筆者はゲーセン派だったので「メガドライブ」は生活において欠かせない存在でした。
「メガドライブミニ 」の特長
❶懐かしい42本の名作タイトルを収録
❷本体は手のひらサイズでコンパクト設計
幅154mm、高さ39mm、奥行き116mmの小型ボディ!
❸リセットボタンを押せばゲーム中、いつでも、どこでもセーブできる。
❹接続は「HDMI」と「USB」のたった2本のケーブルだけ!
❺当時、アナログ画質でぼやけていたゲーム画面は最新テレビで「HDMI」に接続すれば「クッキリ、ハッキリ」した鮮明な画面でゲームが楽しめます。
さらに画面の比率も調整可能です!
開封の儀
内容物(本体、コントローラー、HDMIケーブル、電源供給ケーブル、マニュアル)
外観
「メガドライブミニ 」をチェックする
写真を見た感じでは元祖メガドライブと見間違うほど見事な再現力です。
大きさを見てみます。
元祖メガドライブと並べてみました。
本当に小さくなりました!
オリジナルの55%もサイズダウンとのことです!
本体のスイッチ周りを見てみます。
イヤホン端子が省略されてますが、その他は再現はバッチリ!
ボリュームコントローラーも、ちゃんとスライドします。
次はアップル社「iphone8」と並べてみます。
一応、ポケットに入るくらいのサイズです。
気になるカートリッジ部分を覗いてみます。
覗いてみるとカートリッジ部分は再現しておらず、平らな凹みでした。
本体の裏側にある拡張部分を開けてみます。
やはり何もありませんでした。
中身まで再現されていないものの蓋の開閉などのパーツの芸は実に細かいです。
パッドを見てみます。
パッドの接続部分は「USB」になっています。
表面と裏面
対戦格闘ゲーム「ストリートファイター2’PLUS」が収録されているので付属のパッドは「6ボタン」仕様は嬉しいです。
元祖メガドライブのパッドを見比べてみます。
元祖パッドは無駄に大きく当時、小学生の手のサイズでは大きすぎて持てませんでした。
パッドを床に置いてアーケードスティックのように置いて遊んでいる子供たちを見かけることがありました。
対戦格闘ゲームブームに伴い後ほど「6ボタン」パッドが発売され標準パッド扱いされてきました。
パッド接続時の様子
接続は簡単!
HDMIケーブルとUSB電源供給ケーブルを見てみます。
左「HDMIケーブル」、右「USB電源供給ケーブル」
本体に接続してみます。
USB電源供給ケーブルにはコンセントに差し込む「USBソケット」を別途用意してください。
最近はテレビにUSB端子が装備されているのが多いので設置はスマートになります。
さて準備ができたところで・・・スイッチオン!
スイッチオン!
パワーランプも元祖メガドライブのままです!
電源を入れると画面には、すぐ42タイトルのゲームが表示されます。
表示方法は「発売日順」から「五十音順」まで、お好きな順表示で探しやすくなります。
簡単に設定項目を案内します。
まず言語を選択します。
❶言語設定
デフォルト設定は日本語になっています。
❷スクリーン設定
画面の比率はテレビの種類、気分に合わせて、お好きな比率で楽しむことができます。
❸壁紙設定
ゲーム中のバックの背景を3種類の中から選べます。
❹初期化設定
工場出荷時に戻します。
ゲームをプレイ!
筆者は当時ゲームセンターで「大魔界村」が、かなりハマりました。
「大魔界村」は美麗なグラフィックで横方向と上方向のスクロールと交互に切り替わる爽快アクションです。
武器は槍を始め進んでいく途中で短剣、たいまつ、など拾いながら戦うのが、とても斬新でした。
今でも色褪せることなくレトロゲーム愛好家の間で遊ばれています。
では「大魔界村」をプレイします。
おー!懐かしい!!
当時の記憶が蘇ります!
主人公アーサーは鎧を着ていますが2回ダメージを喰らうと死んでしまいます。
1回喰らうと鎧を剥がされ裸になります。
裸の状態でもう一回喰らうと死んでしまいます。
今回の「大魔界村」は元祖「魔界村」と比べシステムが大きく進化しました。
ある特定の条件を満たし銀の鎧を保持しながら黄金の鎧をゲットします。
魔法のエネルギーゲージが表れます。
アクションボタンを押し続けるとエネルギーが溜まっていきます。
タイミングを見計らって指を放します!
すると!
強力な魔法を放します!
大魔界村の特長は黄金の鎧を身に着け様々な武器に潜在能力が秘められた魔法のゲージをうまく使いながら戦っていきます。
アーケード版とメガドライブ版とPCエンジン版(スーパーグラフィックス専用)の画面の違いを見てみます。
❶まずタイトル画面をチェック!
アーケード版
タイトル画面は3機種とも大きな違いはありません。
❷スタート時の画面をチェック!
アーケード版
アーケード版は個々のパーツが細かく描かれてます。
メガドライブ版とPCエンジン版は、どっちもどっちな印象です。
色使いも草や木の描き方がそれぞれ違います。
PCエンジン版の方が少し、のっぺりしてます。
好みの問題といった感じです。
❷「根っこ」の部分
アーケード版
「根っこ」の部分の違いは大きく異なっています。
まずメガドライブ版は「根っこ」の表現がありません。
メガドライブ版のスペック上、「根っこ」は省略せざるを得ない問題がありました。
この部分はPCエンジン版(スーパーグラフィックス専用)の恩恵を受けています。
「根っこ」が大きくスペックを勝敗を分けた主な理由は「スプライト」の差です。
PCエンジン(スーパーグラフィックス)は1画面中に表示できる数は最大128個に対しメガドライブは最大80個です。
PCエンジン版は最大128個のスプライト数にアドバンテージを取りメガドライブ版を煽りました。
しかしPCエンジン(スーパーグラフィックス)はソフトのラインナップが非常に乏しく惜しくもメガドライブ版よりもシェアを奪えませんでした。
さて、よく遊んだゲームを紹介します。
ゴールデンアックスはアーケード版と同じく2人同時プレイできるのが良い!
PCエンジン版は1人用だったので、とても寂しかったです。
ストリートファイター2’PLUS
ストリートファイター2がブームになってスーパーファミコン版が登場してメガドライブ版、PCエンジン版と3機種の争いになりましたがグラフィック、音声、BGMなどスーパーファミコン版に軍配があがりました。
末期のメガドライブ、PCエンジンは苦戦しスーパーファミコンに覇権を握られました。
以上、筆者がよく遊んだタイトルでした。
使ってみた感想
ゲームの途中でリセットボタンを押せば「いつでも、どこでもセーブ」ができるのがとても便利でした。
セーブスロットは4つあります。
昔クリアできなかったゲームもセーブ機能をうまく活用しながらゲームをすればクリアできるのは嬉しいです。
気になる遅延ですがテレビによって遅延に違いがありました。
できることなら遅延が少ないゲーミングモニターをオススメしたいです。
良かったところ
❶人気アーケードゲームやメジャータイトルが多くて、よく遊んだタイトルばかりで満足です。
❷セーブ機能の「いつでも、どこでもセーブ」をうまく活用すれば当時クリアできなかったゲームが楽勝?!
❸6ボタンパッドが標準装備
❹HDMI接続により綺麗な画面でゲームを楽しめる。
当時はコンポジット端子だったので画面が汚かったです。
❺本体が小さいのでテレビ周りのどこでも設置することができる。
残念な点、注意する点
❶遊びたいタイトルによりますがコンシューマ機のアーカイブスでダウンロードできるので本体が邪魔になる。
コレクション目的なら買いです!
❷テレビの種類によって遅延が発生します。
できるだけ遅延の少ないゲーミングモニターをオススメします。
❸収録タイトルを増やすなどアップデートできない。
❹当時、楽しめたゲームは懐かしさで終わってしまいゲームを持続する気がしない。
思い出補正に注意!
総評
メガドライブミニはSEGAファンにとって、とても魅力的なタイトルばかり揃ってました。
本体サイズが程よい大きさに仕上がっておりコレクションとして飾っておきたい。
ゲームは懐かしさで終わってしまいましたが古い友人が訪れた際には、きっと場を盛り上げるツールに違いない!
「メガドライブミニ」を機に友人を招いてみませんか?
きっと昔話で盛り上がることでしょう!
主な仕様
本体サイズ-幅154mm、高さ39mm、奥行き116mm 重量-190g(実測)
お目通し戴き、ありがとうございました。
AD: N.K
お時間があれば、こちらも目を通して戴けると幸いでございます
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