新世代は旧世代を大きく超えよ

科学技術は日進月歩の世界です。特にテレビ、オーディオ、コンピューター関連の機器は急速に加速しています。 新世代、旧世代のそれぞれの製品の特長を見い出し参考になれば幸いでございます。

【煩わしさから解放せよ!】ASUS社 簡易水冷CPUクーラー「ROG RYUJIN III 360 ARGB」【PR】

今回ご紹介するのは2023年5月26日に発売されたASUS社 簡易水冷CPUクーラー「ROG RYUJIN III 360 ARGB=以下、RYUJIN III」です。

価格は51,614円(税込)です。【ASUS様より貸出提供】

 

「ROG RYUJIN III 360 ARGB」の詳細はこちら

「ROG RYUJIN III 360 ARGB」の特長

❶ARGB FANの採用 (磁石式デイジーチェーン)・・・ASUSオリジナルのARGB FANを3基搭載し、これらは磁石式デイジーチェーンによって連結されています。

 

ケーブルの乱れを最小限に抑えつつ、効率的なファン制御が可能となります。

 

❷Asetek第8世代ポンプの採用・・・第8世代のAsetekポンプを搭載しており、高い冷却効果と信頼性を提供します。

 

このポンプによって、優れた冷却性能が実現します。

 

❸3.5インチ液晶ディスプレイの搭載・・・CPUクーラーには3.5インチの液晶ディスプレイが組み込まれており、システム情報やアニメーションなどを表示することができます。

 

ユーザーはクールな情報をリアルタイムで確認できます。

 

❹ポンプハウジング内のファンと優れたエアフロー・・・ポンプハウジングにはファンが搭載され、これにより優れたエアフローが確保されます。

 

VRMや周辺のコンポーネントに空気を循環させ、温度を抑えることができます。 これによって、システム全体の安定性が向上します。

 

❺AIDA64 Extremeサブスクリプション(1年間)・・・製品には「AIDA64 Extreme」のサブスクリプションが1年間付属しています。

 

これにより、システムの詳細な診断やモニタリングが可能となります。

 

❻多くのIntelおよびAMDマザーボードとの互換性・・・「ROG RYUJIN III」は多くのIntelおよびAMDマザーボードとの互換性を備えています。

 

幅広いマザーボードプラットフォームで利用が可能です。

開封の儀

内容物

水冷クーラー本体

3 x 120 mm ARGB Radiator Fan

1 x Male cable for Daisy-chainable Fan

1 x Female cable for Daisy-chainable Fan

ネジとブラケットのアクセサリパック

クイックスタートガイド

1 x ROG Sticker

1 x ROG cable organizer

1 x ROG VIP card 

外観

「コールドプレート」と「ラジエーター」にはプラスチック製のカバーが装備されており外部の衝撃から「フィン」などを保護するプロテクターが備わっています。

「ROG RYUJIN III 360 ARGB」をチェックする

段差のない新しいデザインが「CPUヘッド」をよりスッキリかつシンプルにしました。

 

ポンプ部にはASETEK社製の第8世代ポンプが搭載されています。

 

「CPUヘッド」は「ディスプレイ部」と「ポンプ部」の2つを重ねる構造になっています。

 

ディスプレイ部はフルカラーLCDディスプレイで、32MBの大容量メモリを搭載し、最大2,000フレームのGIFをサポートします(RYUJIN IIの500フレームから増加)。

 

これにより、より長く、より鮮明で、より高いフレームレートのアニメーションを画面上で再生できます。

 

RYUJIN III」の画面は、システムのクロック周波数を監視したり、パーソナライズされたアニメーションを再生したり、その他のシステム情報を表示したりするためにも使用できます。

 

また、静的な壁紙やテキストの表示にも使用できます。

ディスプレイを外してみると「ディスプレイ部」と「ポンプ部」にはそれぞれ1本のケーブルが取り付けられています。

「ポンプ部」にはマザーボードVRM(電源周り)を冷却するファンが搭載されています。

ファンを搭載しない一般的な簡易水冷CPUクーラーと比較して、より効率的にVRM(電源周り)を冷却することができます。

 

「コールドプレート(銅)」は旧世代の「ROG RYUJIN II」から丸形から四角形に変わりました。

ラジエーター」のカバーを外して拡大してみます。

ラジエーター」のサイズは長さ399.5 x 幅120 x 厚み30 mmとなります。

 

ファンを見てみます。

ファンを連結する端子が備えられ、マグネットによって固定されるので取り外しが簡単になっています。

ファンを連結すると、こんな感じになります。

先ほどの端子に繋ぐ付属ケーブルもマグネットを採用しており取り外しが簡単になっています。

 

ケーブルはマザーボードの「アドレサブルGen2ヘッダー」に接続します。

ラジエーター」に「ファン」を載せます。

 

RGBライティング機能を備えたファンブレードは白くなっており軸の中心に光源が埋め込まれ外周に向けて放射し、ファンブレード全体が光る仕組みになっています。

最後にヘッドを「CPU」に載せて完成です。

それではPCを起動します。

 

❶基本画面(ディスプレイ) ❷ファンコントロール

❸ダウンロード ❹AURA

デスクトップ画面になったらASUSユーティリティソフト「Armoury Crateがアナウンスされるのでダウンロードしておきましょう。

「トップ画面」では「CPU周波数」「CPU温度」「ファンスピード」「AURA照明」など一括管理できます。 

 

またパフォーマンスの調整や関連するアプリや機能の設定やシステムの稼働状況の把握が可能です。

使ってみた感想

「ROG RYUJIN III」のサンプルを取り出したとき「CPUヘッド」「ラジエーター」「ファン」が入っており「ファンコントローラー」がないことに驚きました。

 

以下の写真は旧世代「ROG RYUJIN II 240」の「ファンコントローラーユニット」です。

通常、連結するファンを動かすには「ファンコントローラー」が必須オプションだと考えていました。

 

筆者が「RGBライティングファン」を敬遠する理由は「ファンコントローラー」の有無でPCケース内のケーブル類が乱雑になることを懸念していたからです。

 

ところが「ROG RYUJIN III」には連結する各3本の「ファンケーブル / RGBファンケーブル」が、2本のケーブルによって完結されているところが非常にスマートで良いです。

 

今後もケーブル類などの点数を減らしながら進化していくことが何よりも楽しみで期待しています。

 

次はマザーボードの「内部温度」を見てみます。

 

Cinebench R23」ベンチマークを使用して「Z790 DARK HERO」のパフォーマンスを確認してみます。

 

「14900K」は現行CPUの中で最も熱く電力も大きいのがデメリットです。

 

「ROG RYUJIN III」のポテンシャルを確かめるために敢えて厳しい条件下でテストを行います。

PC構成

【PCケース】「STREACOM BC1 V2 Open Benchtable Titanium」

【CPU】INTEL社「Core i9-14900K」

マザーボードASUS社「ROG MAXIMUS Z790 DARK HERO」

【メモリ】CORSAIR社「VENGEANCE DDR5, 6000MHz 32GB(16GBx2)」

GPUASUS社「TUF-RTX4090-O24G-GAMING」

PSU】CORSAIR社「Corsair RM1000e」

【AIO】ASUS社「ROG RYUJIN III 360 ARGB」

【Ver】GeForce 546.01

 

「Resizable BAR」は有効にしています。(室温22℃)

 

Cinebench R23」のベンチマークを「10分間連続」で実行します。

マルチスコアは「34405」、シングルコアは「2228」となりました。

「CPUパッケージ」の温度は「MAX:100℃」で、平均は「75℃」と十分に冷却されている結果となりました。

 

また、「マザーボード」の温度は「MAX:35℃」、VRMは「MAX:60℃」で、十分に冷却されている結果となりました。

 

モニタリング中の状況は以下の通りです。

外部の様子をサーモグラフィ画像で確認します。

VRM」の周りの温度は約「56℃前後」になりました。

注目すべきは「Cinebench R23」において「CPUコア」が「100℃」に達しているにもかかわらず、VRM周辺の頑丈なヒートシンクが効果的に冷却されている点です。

良かったところ

❶ファン同士の連結用ケーブルが少なくなりました。

 

デイジーチェーン接続可能なファンは磁気接続でき「デイジーチェーン接続」が可能なためケーブルの整理ができPC内部の配線がスッキリとします。

 

直接ファンを連結することで「ファンコントローラーユニット」も廃止され「Mini-ITX」などの小型PCケースでもケーブルが乱雑にならず、スマートに換装できるようになりました。

 

❷冷却性能は抜群に良いです。

 

「爆熱」とも言われる「14900K」なのに「平均75℃」をキープします。

 

「ROG RYUJIN III」は「ROG RYUJINシリーズ」を凌駕する性能を備えており、これまでにテストした中で最も高性能なCPUクーラーの一つです。

 

またASETEK社の第8世代ポンプと3相モーターを備え、新しいコールドプレートとVRMファンにより、冷却性能が向上しています。

 

❸ メーカーの保証期間は6年です。

 

メーカーが6年の保証を提供することは、製品に対するメーカーの信頼と品質の高さを表しています。

残念な点、注意する点

ラジエーターが27mmから30mmに厚くなった。

 

冷却性能を優先したために「ROG RYUJIN III」は「ROG RYUJIN II」に比べて液冷ラジエーターがより厚くなり新しいチューブの半径が7mmに増加し新しいコールドプレートが32%大きくなり大型プロセッサの冷却性能が向上しました。

 

「液冷ラジエーター」の厚みが増したため、お使いのPCケースが干渉して入らない場合があるので、サイズ確認は必須です。 

 

❷価格が高額です。

 

高額の理由は「フルカラーLCDディスプレイ」や「GIFサポート」などが主に視覚的な要素であり、これらが価格を押し上げている一因となります。

 

❸「VRM冷却ファン」の必要性についてですが「VRM冷却ファン」は適切に設計されたマザーボードでは不要であり「エアフロー」を増やす代わりに余分なノイズの原因となる可能性があります。

総評

ASUS社の「ROG RYUJIN III 360 ARGB」は高性能かつ革新的なCPUクーラーで数多くのアドバンスドな機能とアップグレードを備えています。

 

冷却性能や広範なマザーボードサポートは特に高性能なゲーミングPCやエンスージアスト向けにとって魅力的です。

 

ただし、高価格や一部のユーザーには不要な機能があり購入前にこれらの要素を検討することが重要です。

 

「ROG RYUJIN III 360 ARGB」は簡易水冷CPUクーラーの中でも最もプレミアムな存在で、ASUS社の最新で最高級な「ROGブランドCPUクーラー」です。

 

高級感、溢れるLCDスクリーンで正月を迎えてみませんか?

 

 

お目通し戴き、ありがとうございました。

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主な仕様

ウォーターブロック-89 x 91 x 101 mm
ラジエーター-399.5 x 120 x 30 mm
互換性
Intel: LGA 1700, 1200, 115x
AMD: AM5,AM4

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