新世代は旧世代を大きく超えよ

科学技術は日進月歩の世界です。特にテレビ、オーディオ、コンピューター関連の機器は急速に加速しています。 新世代、旧世代のそれぞれの製品の特長を見い出し参考になれば幸いでございます。

【 Look At Me!】インテル社 第14世代 Raptor Lake Refresh「Core i5-14500」をレビュー

今回ご紹介するのは2024年1月9日に発売されたインテル社 第14世代 Raptor Lake Refresh「Core i5-14500=以下、14500」 です。

価格は40,596円(税込)です。

 

スペックは以下の通りです。

CPU 14500 13500 Ryzen 5 7600X Ryzen 7 5800X3D
コア数 14(6P+8E) 14(6P+8E) 6 8
スレッド数 20 20 12 16
ベースクロック 2.6 GHz (P) 2.5 GHz (P) 4.7 GHz 3.4 GHz
ブーストクロック 5.0 GHz (TVB) 4.8 GHz (TVB) 5.3 GHz 最大 4.5 GHz
L2/L3 cache 11.5/24 MB 11.5/24 MB 6/32 MB 96 MB
対応メモリ DDR5-4800 / DDR4-3200 DDR5-4800 / DDR4-3200 DDR5-5200 DDR4-3200
TDP 65W 65W 105W 105 W

新世代CPU「14500」は、旧世代の「13500」と比較して大きな進化を遂げています。

 

「ベースクロック」が「0.1GHz」向上し、「ブーストクロック」も「2.0GHz」スペックアップしています。

 

「Raptor Lake Refresh」の最新バージョンでは、通常各ラインナップで僅かなスペックアップが行われるとされていますが、「14500」では微増を超えて大幅なスコアアップが報告されています。

 

前回投稿した「Core i7-14700K」と同じく、性能向上が際立っており、密かに注目を浴びています。

 

【最上位CPUに拘るな!】インテル社 第14世代 Raptor Lake Refresh「Core i7-14700K」をレビュー

今回、「14500」のほかに「13500」「Ryzen 5 7600X」を追加購入しましたので、「Core i5-14500」が最新テクノロジーの進化がもたらす性能向上を見ていきます。

現在、実装中でパッケージのみです。

Core i5-14500」の特長

Core i5シリーズ」の一部で、「Raptor Lake Refreshアーキテクチャ」と「Socket 1700」を採用しています。

 

Intel Hyper-Threadingテクノロジー」により、「Pコア」の「コア数」が実質的に倍増し、「合計20スレッド」を実現しています。

 

「24MB」の「L3キャッシュ」、デフォルトで「2.6 GHz」で動作し、「最大5GHz」までブーストが可能です。 プロセスはIntelが「10 nm」を使用しています。

 

「Multiplier」はロックされており、「オーバークロック」は制限されています。

 

TDP」は「65W」で、「DDR4 / DDR5メモリ」を「デュアルチャネル」でサポートします。

 

また、「ECCメモリ」も対応し、「PCI-Express Gen 5」接続を使用して他のコンポーネントと通信が可能です。

 

「UHD Graphics 770」統合グラフィックスソリューションも搭載しています。

 

「ハードウェア仮想化」、「IOMMU仮想化」(PCIパススルー)もサポートしています。

 

計算負荷の高いアプリケーション向けに「Advanced Vector Extensions(AVX)」と新しい「AVX2標準がサポート」されていますが、「AVX-512」は非搭載です。

開封の儀

外観

Core i5-14500」のスコア検証

PC構成

【PCケース】「Fractal Design North Charcoal Black

【CPU】INTEL社「Core i5-14500

マザーボードASUS社「ROG STRIX Z790-I GAMING WIFI

【メモリ】CORSAIR社「VENGEANCE DDR5, 6000MHz 32GB(16GBx2)

GPUASUS社「TUF-RTX4090-O24G-GAMING

PSU】CORSAIR社「Corsair RM1000e

【AIO】ASUS社「ROG RYUJIN II 240

【Ver】GeForce 546.65


「Resizable BAR」は有効にしています。

3D MARK

CPU別スコア

Cinebench R23ー「CPU」

CPU別スコア

blender(V3.4.0)ー「CPU」

CPU別スコア

「フォースポークン」-「プリセットー最高」

「平均フレームレート」

Call of Duty: Modern Warfare 2」-「プリセットー極限」

「平均フレームレート」

「Horizon Zero Dawn」-「プリセットー最高」

「平均フレームレート」

「zombie army 4」-「プリセットーウルトラ」

「平均フレームレート」

アサシン クリード ヴァルハラ」-「プリセットー最高」

「平均フレームレート」

ファークライ5」-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

ゴーストリコン・ブレイクポイント-「プリセットーウルトラ」

「平均フレームレート」

ディビジョン2-「プリセットー最高」

「平均フレームレート」

SHADOW OF THE TOMB RADER-「プリセットー最高」

「平均フレームレート」

デウスエクス マンカインド・ディバイデッド-「プリセットーウルトラ」

「平均フレームレート」

strange brigade-「プリセットーウルトラ」「スケール150%」

「平均フレームレート」

ゴーストリコン ワイルドランズ-「プリセットーウルトラ」

「平均フレームレート」

トータルスコア・ゲームスコア(3D MARK、R23、blender-省略)

以上、「Core i5-14500」のスコアでした。

使ってみた感想

Core i5-14500」は旧世代のソケット「AM4」に属する鉄板ゲーミングCPU「Ryzen 7 5800X3D」の「ゲーミング性能」を約3%向上させています。

 

Core i5-14500 / 13500」を含め、「マルチスコア」だけでなく「ゲーミング性能」も十分に向上しており、低コストで旧世代の「ハイエンドコンポ」を上回っているので、そろそろ新調しても良い時が来たかもしれません。

 

敢えて同梱されているCPUクーラーを使用して、ベンチマークソフト「Cinebench R23」を起動し、負荷をかけて「CPU温度」と「消費電力」を見てみます。(室温11℃)

起動後、すぐに「CPU温度」が「100℃」に達し、「消費電力」が「200W」まで達します。

 

「簡易水冷クーラー」を使用すれば、もう少し「CPU温度」と「消費電力」を抑えられます。

 

次にゲーム中の「CPU温度」と「消費電力」を見てみます。

 

ゲームタイトルは「BIOHAZARD RE:4」です。

ゲーム中は「CPU温度」が常時「30℃台」を維持しつつ、ピーク時の「消費電力」は「85W」に達することもありますが、通常は常時「30W台」をキープします。

 

冬季の環境が影響するかもしれませんが、通常使用時には発熱が少なく、消費電力もかなり抑えられるため、「セカンドPC」や「自作PC初心者」にも構築しやすいCPUとなるでしょう。

良かったところ

❶旧世代の「Ryzen 7 5800X3D」よりもゲーミング性能が向上しています。 

 

「AM4」鉄板ゲーミングCPU「Ryzen 7 5800X3D」よりも安価でありながらオールマイティーで高性能なCPUです。

 

また、新しい「Raptor Lake Refresh世代」でも「DDR4メモリ」は引き続き使用可能なので、買い替えを検討すると良いでしょう。

 

❷CPUクーラーが同梱されています。 これまでの「Kなし」SKUの伝統が引き継がれ、全てのモデルにはCPUクーラーが同梱されています。

 

ユーザーは別途CPUクーラーを購入する手間を省き、システムの冷却が簡単に行えます。

 

自作PC初心者にとっては「ポン付け仕様」で取り扱いやすいです。

 

「倍率ロック」と「PBP/MTP」の制御については、「倍率ロック」されているため「オーバークロック」が制限されつつも、性能の安定性があります。

残念な点、注意する点

❶「倍率のロック」と「オーバークロック」は制限されます。

 

「Kなし」のCPUは倍率がロックされており、「オーバークロック」が制限されます。

 

パフォーマンスをもっと引き上げたい場合(オーバークロック)に自由度がないのがデメリットです。

 

❷「PBP/MTP」が制限されます。

 

「Kなし」モデルでは、PBP/MTPが「K付き」よりも抑えられています。

 

用途によっては高度なマルチスレッド処理を必要とするタスクにおいては、影響が出る可能性があります。

 

❸価格が割高です。

 

同梱されたCPUクーラーが価格に影響を与えており、これが「Kなし」の価格が高い理由の一因です。

 

既に高性能なクーラーを所有している場合、余分なクーラーを同梱することで余分な経費が発生するのがデメリットです。

総評

Core i5-14500」は、ゲーミング性能向上とコスト効果の観点から魅力的な選択肢となっています。

 

CPUクーラーの同梱や取り扱いの容易さは、セカンドPCや自作PC初心者にピッタリです。

 

倍率のロックや一部の性能制限、下位の「Core i5-14400」と比べて価格が少し割高というデメリットが挙げられますが、新旧のスコアアップの伸びしろを考慮すれば価格に見合っていると思います。

 

旧世代のハイエンドコンポーネントを、「パフォーマンス性能」と「省エネ性能」の両面で大きく進化させた「Core i5-14500」は、今こそスポットライトを浴びるべきではないでしょうか?

 

 

お目通し戴き、ありがとうございました。

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主な仕様

ソケット形状 -LGA1700

コア数-14コア

スレッド数-20

クロック周波数-2.6GHz(P)

最大動作クロック周波数-5.0GHz(TVB

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