今回ご紹介するのは2025年6月25日に発売されたASUS社「ASUS TUF Gaming F16 FX608JPR」=以下、FX608JPR」です。
価格は309,800円(税込)です。【ASUS様より貸出提供】
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「FX608JPR」の特長
❶最新世代スペックで本格ゲーミングを実現!
最大Intel Core i7-14650HX+GeForce RTX 5070搭載。
最新ゲームも高設定で快適動作。
DLSS 4やNVIDIA Reflex 2で圧倒的な応答速度と没入感。
❷165Hz × G-SYNC対応の高精細16型ディスプレイ
WUXGA解像度(1920×1200)×リフレッシュレート165Hz。
100%sRGB対応の高色域パネルで、クリエイティブ用途にもマッチ。
❸MIL規格準拠のタフボディ&長時間バッテリー
米軍規格MIL-STD-810H準拠で衝撃や気候にも強い。
90Whバッテリー+USB-C 100W給電対応で外出先でも安心。
❹進化した冷却設計で静音と高パフォーマンスを両立!
第2世代Arc Flow Fans、0.1mm超薄型フィン、フルワイドヒートシンクを搭載。
最大7℃の表面温度低下+0dBモード対応。
❺RGB対応・高耐久キーボード+広めのタッチパッド
2000万回のキーストローク耐久&1.7mm打鍵距離のフルサイズキーボード。
【6】最大1TB SSD & デュアルメモリスロットで柔軟に拡張
PCIe 4.0 SSD+DDR5-5600メモリを搭載可能。
ストレージ&RAMともに将来的なアップグレードに対応。
❽豊富なI/Oポートと次世代通信に対応
Thunderbolt™ 4、USB PD対応Type-C、HDMI、LAN端子など豊富なポート類を装備。
Wi-Fi 6Eにも対応し、あらゆる接続に強い。
❾Dolby Atmos+AIノイズキャンセリングで没入サウンド
ハイレゾ&立体音響対応スピーカー搭載。双方向AIノイズキャンセリングにより、VCや配信時もクリアな音声を実現。
開封の儀




内容物・・・FX608JPR本体、ACアダプター、製品マニュアル、製品保証書
外観






「FX608JPR」をチェックする

「FX608JPR」は、TUFロゴが際立つデザインとメタリックな質感が目を引くゲーミングノートです。
シンプルながらも力強さを感じさせる外観で、金属のシャープな質感がスタイリッシュさを引き立てています。
特に目を引くのが冷却重視の設計です。
背面には大型の通気口がしっかりと配置されており、性能面だけでなく外観にも“タフ”を感じさせる仕上がりです。
ボディ素材(背面)は金属製で、落ち着いたメタリックカラーとTUFロゴのコンビネーションが非常に洗練された印象を与えています。
まさに、実用性とデザインの融合といえる1台です。
早速、画面を開いてみます。

これまで使っていた軽量なビジネスモデル「ZenBook SORA」と比べると、ヒンジの開閉にはややしっかりとした“手ごたえ”があります。
本体重量は約2.2kgとやや重めですが、その分、開閉時に本体が浮き上がらず、安定した操作感が得られます。


背面には幾何学模様と大型の通気口が並び、見た目にもゲーミングノートらしい個性をしっかり主張しています。
ノングレア仕様のディスプレイは光の反射を抑え、暗い場所でも視認性が良好です。

本体を手に取ると、やはり「2.2kg」という重量感はあります。

とはいえ、移動が不可能というわけではなく、「いざというときに持ち出せるサイズ感」ではあります。
ただし、頻繁に持ち歩く場合は少し覚悟が必要かもしれません。
その代わり、据え置きで使う分には、デスクトップのような配線のわずらわしさがなく、この1台でゲーミング環境がしっかり整うのは大きなメリットです。
次はカメラを見てみます。

「FX608JPR」には、「207万画素」の赤外線(IR)カメラを搭載します。
ビデオ通話はもちろん、顔認証によるスムーズなログインや、ちょっとした撮影にも便利に使える万能カメラです。
キーボードを見てみます。

「FX608JPR」のキーボードには、英字とひらがなが併記されており、視認性と使いやすさのバランスが絶妙です。

普段使いからゲームプレイまで、幅広く対応できる実用的なレイアウトです。
注目したいのは「W・A・S・D」キーです。
「半透明」のデザインでしっかり目立つ仕様になっており、ゲーマー心をくすぐるワンポイントになっています。
キーの打鍵感はやや硬めで、ストロークは浅めです。
カチッとした手応えがあり、指に心地よいリズム感をもたらします。
この感触がクセになる方も多いはずです。
また、「Armoury Crate」からライティングのカスタマイズも可能です。
自分だけの配色パターンに設定すれば、ゲームへの没入感もグッと高まります。



シルバーカラーを基調とした落ち着きのあるボディに、ライティングが映えてスタイリッシュさも抜群です。

話題のAIアシスタント「Copilot」にも対応します。
さらに嬉しいのが、「Windows Copilot」に対応している点です。
専用キーをワンタッチするだけで、AIアシスタントをすぐに呼び出せます。

「Copilot」は、質問に自然な言葉で応えてくれるだけでなく、アイデア出しやタスクのサポート、文章作成まで幅広く対応します。
作業効率をグンと上げてくれる頼れるパートナーです。
「調べる・考える・まとめる」といった工程をAIが一気にサポートしてくれるので、日々のPC作業がよりスマートになります。
まさに、次世代の使い心地を実感できる機能です。
インターフェースを見てみます。



「FX608JPR」は、普段使いからクリエイティブワークまでしっかり対応できる充実のインターフェース構成です。
高速データ転送や映像出力に対応する「ThunderBolt 4(Type-C)」をはじめ、使い勝手の良さが光ります。
さらに「Power Delivery」にも対応しているため、外出先では大きな純正アダプターを持ち歩かずとも、PD対応のUSB Type-Cアダプターでスマートに給電が可能です。
荷物を減らしたい人には嬉しいポイントです。
サイドには「USB 3.2 Gen2(Type-A)」ポートを3つ備えており、マウスや外付けSSDなど、複数の周辺機器を同時に接続しても余裕のある構成になっています。
また、「HDMIポート」も標準搭載しているので、外部モニターやプロジェクターとの接続もスムーズです。
プレゼンテーションやデュアルディスプレイ環境の構築にも役立ちます。
一点注意したいのは、「microSDカードスロット」が「非搭載」なこと。
カメラのデータなどを取り込む場合は、「別途カードリーダー」を用意する必要があります。
本体の裏面には、2W×2のステレオスピーカーを内蔵します。


音質は標準的なレベルですが、ヘッドホンジャックも搭載しているので、こだわりのヘッドホンや外部スピーカーと組み合わせれば、よりリッチな音響も楽しめます。
ちょっとした音楽や動画の再生には内蔵スピーカーで十分、じっくり音を楽しみたいときは自分好みのオーディオ環境に切り替える、そんな使い分けがしやすい仕様です。
ノートPCの底面には、冷却効率を意識した通気口の配置や、細部にまでこだわった機能美が詰め込まれています。

シャープな質感の演出も相まって、見た目のスタイリッシュさと実用性がしっかりと両立されています。
こうした裏面の設計ひとつで、使っているときの安心感もグッと高まります。
「TUF Gaming F16シリーズ」では、第2世代 Arc Flow Fansに、「冷却力」と「静かさ」のバランスを両立するためのさまざまな工夫が詰め込まれています。
まず、ファンには「84枚」のメインブレード(羽根)があり、それぞれの先端には小さく曲げた部分(ベント)が追加されています。
風の流れがスムーズになり、無駄な空気の乱れ(乱気流)を抑えることができます。
さらに、「42枚」の小さな羽根を組み合わせた「2重構造」のファン設計により、ジェットエンジンのように空気をしっかり吸い込める構造になっています。
この改良により、以前のファンと比べて空気の流れが「約11%」向上しています。
それでいて、電力消費は「約16%」抑えられています。
つまり、より少ない電力でしっかり冷やすことができ、PC内部の高性能パーツを効率よく動かすことができます。
ファンを囲むパーツ(ファンシュラウド)には、シャーシ内部やマザーボードに空気を流すための小さな切り込みがあり、これが放熱をサポートします。
長時間ゲームをしても、基板上のパーツの熱をしっかり抑えてくれます。
最大で「3℃」ほど温度を下げられる効果があります。

背面には、大面積の「排気孔」を配置し空気の流れをしっかりと作り出すことで、全体の冷却力をさらに高めています。
ASUS社製ノートPCを使うなら、見逃せないのが「MyASUS」アプリです。
PCの状態チェックはもちろん、周辺機器の接続状況やオーディオ設定まで、さまざまな管理機能が1つにまとまっているのが魅力です。



UIも直感的でわかりやすく、PCに詳しくない方でもスムーズに使いこなせる設計になっています。
もっと自分好みにカスタマイズしたいなら、細かなチューニングを楽しみたい方にぴったりなのが、ASUS社純正の「Armoury Crate」です。
このアプリを使えば・・・
パフォーマンスモードの切り替え(ブースト調整)
ライティングのカラーやエフェクト設定(Aura Sync)
マクロの登録
壁紙や各種システム設定のカスタマイズ
など、まるで“専用OS”のように、自分だけの1台に仕上げることができます。
❶基本画面 ❷Aura Sync(ライティング)


❸システム設定 ❹GPUパフォーマンス


ちなみに、ライティングがうまく反映されないときの“コツ技”もご紹介しておきます。
「Aura Sync」でキーボードや底面の光がうまく連動しない場合は、以下の手順を確認してみてください。
「設定」→「バックグラウンドの照明制御」→「動的ライティングの背景コントローラー」
この順にチェックを入れると、ライティングが正しく反映されるようになります。

気になった方は、是非、一度チェックしてみてください、
きっと、自分だけの快適な使い方が見つかるはずです。
「FX608JPR」のスコア検証
使ってみた感想
ASUS社のゲーミングノート「FX608JPR」は、ミドルクラスGPUであるGeForce RTX 5070 Laptopを搭載し、「性能×冷却×映像体験」のバランスが取れた一台です。
今回は、2025年7月24日に505 Games社よりリリースされた最新タイトル「明末:ウツロノハネ」を通じて、その実力を検証しました(室温23℃)
画質設定は「極高」、「DLSS+フレーム生成」はONにしています。

結果は明快で、「DLSS」を有効にすることでフレームレートが「約56〜57%」向上しました。
WUXGA(1920×1200)・・・83 fps → 130 fps
フルHD(1920×1080)・・・80 fps → 125 fps
特に「WUXGA」の方が負荷が高いにも関わらず、「DLSS有効時」には「フルHD以上」のフレームレートを記録しており、「RTX5070 Laptop GPU」との相性の良さが際立ちます。
「DLSS」はもはや、快適なゲーミング体験を実現する“新しい標準技術”と言えるでしょう。
次は、モニターを見ていきます。
「FX608JPR」には、16.0型・WUXGA(1920×1200)解像度の「IPS系パネル」が搭載されています。

発色の豊かさと広い視野角が特徴で、白飛びや黒つぶれのない自然でバランスの取れた画質を実現しています。
ディスプレイ性能は、ゲームだけでなく映画鑑賞や映像コンテンツの視聴にも適したクオリティを備えており、映像の細部まで丁寧に描写されます。
視野角テストでは・・・
❶正面から

❷上から

どの角度から見ても色ムラやコントラストの乱れはほとんど見られず、美しい表示がしっかりと維持されていました。
また、黒の再現力に関しても良好です。


有機ELディスプレイほどの“深い黒”には届かないものの、暗部のつぶれは抑えられ、輪郭までしっかりと再現しています。
黒と白の明暗差がはっきりと描かれ、コンテンツをより引き立てる表示性能を発揮しています。
冷却性能をチェックします。
「FX608JPR」の冷却性能をチェックしたところ、ゲームプレイ中のGPU温度はおおむね「80℃前後」で安定して推移しています。

CPUについては瞬間的に「97℃付近」まで上昇する場面も見られましたが、致命的な熱暴走やシステムの不安定化は発生していません。
キーボード周辺の温度をサーモグラフィで確認すると、「ファンクションキー付近」で「最大47℃程度」に達し、やや熱を感じるものの、操作頻度の高い「W・A・S・Dキー」周辺は熱源から離れているため、実使用上は快適です。


本体の表面・裏面ともに50℃を下回る温度でコントロールされており、筐体内部に収められた冷却テクノロジーの高さが実感できます。
ベンチマークソフト「Cinebench R23」を用いたCPU負荷テストでも、テスト直後は「90℃超」まで上昇するものの、しばらくすると冷却ファンが作動し、温度は「80℃前後」で安定します。


一時的に「サーマルスロットリング」が発生する場面もありましたが、パフォーマンス全体には大きな影響は見られず、ハイエンドCPUとしての実力を発揮しています。
安定した冷却と静音性、操作性のバランスが取れた設計で、長時間のゲームプレイや高負荷作業においても安心して使用できる仕上がりとなっています。
ACアダプターを外し、バッテリー駆動時のパフォーマンスを実際に検証してみました。
設定は初期状態(画面輝度76%、音量67%)のままで、自動的に「ecoモード」が有効になる構成です。
検証タイトルは、グラフィック負荷の高い最新アクションゲーム「明末:ウツロノハネ」です。
約90分のプレイ中におけるバッテリー残量の変化は以下の通りです。
・スタート時:100%
・60分後:28%
・75分後:6%
・80分後:自動シャットダウン
続いて、YouTubeを連続再生した際のバッテリー推移も確認しました。
・スタート時:100%
・60分後:80%
・75分後:75%
・90分後:70%
・120分後:63%
RTX 5070 Laptop GPUの高性能ゆえ、バッテリー消費はやや多めです。
特にゲームプレイ時には、1時間を超える連続使用でACアダプターの接続がほぼ必須となります。
システム全体の消費電力はこのようになります。

「FX608JPR」は、使用シーンごとに消費電力が大きく変動する設計が特徴です。
特にゲームプレイ時には、「平均232W/最大252W」と、据え置き型に匹敵する高出力を記録しました。
「RTX5070 Laptop GPU」の性能を余すところなく活用していることがわかります。
また、「YouTube視聴時」でも「平均111W/最大208W」と高めの値を示しており、映像処理中もそれなりの負荷がかかっていると推察できます。
「アイドル時」においても、「平均102W/最大114W」と、ハイエンド構成ならではの待機電力が発生しています。
バッテリー駆動による長時間のモバイル運用にはやや不向きですが、自宅やデスクトップ的な環境で使用するには非常に高いパフォーマンスを発揮する一台です。
高性能を安定的に引き出すには、常時ACアダプター接続を前提とした使い方が最適です。
良かったところ
❶自動BIOSアップデートで安心感
自作PCでは「BIOS更新」に専門知識が必要ですが、「FX608JPR」は自動で最新BIOSにアップデートされるため手間いらずです。
PC操作に不慣れな方でも常に最適な環境を維持できるのは大きな安心材料です。
❷「RTX5070」で最新ゲームも快適
最新タイトル「明末:ウツロノハネ」をネイティブ「60fps超」で動かし、「DLSS」を活用すれば「100fps超え」も可能です。
❸広色域・高リフレッシュレートディスプレイ
100% sRGB対応の165Hz 16:10ディスプレイは、ゲームのみならず写真編集や映像制作にも十分対応できるクオリティです。
❹拡張性が高い
空きM.2スロットを備えており、ストレージの増設が容易です。
将来的なアップグレードに柔軟に対応できます。
❺発熱と騒音のバランスが良好
「Turboモード時」も過度な熱や騒音は感じられず、冷却設計の優秀さがうかがえます。
残念な点、注意する点
❶やや重めの本体(約2.2kg)
頻繁な持ち運びには少々負担に感じる重量です。
❷大型ACアダプター(約0.7kg)
携帯性を重視する場合、荷物の増加が気になるかもしれません。
ただし「Power Delivery対応」で、軽量充電器の利用も可能です。
❸SDカードスロット非搭載
「写真・映像クリエイター」は「外付けカードリーダー」が必須となり、不便を感じることもあります。
❹控えめなゲーミングデザイン
派手なLEDや大胆なデザインを求める方にはやや物足りなさがあるでしょう。
❺内蔵スピーカーは標準レベル
十分な音質ですが、高音質を望む場合はヘッドホンをオススメします。
❻Webカメラ性能は標準的
リモート会議で高画質を求めるなら外付けカメラが必要です。
上位ROGシリーズに比べると控えめですが、「RTX5070」の性能で165Hz動作は十分滑らかです。
❽バッテリー駆動時間は短め
ゲームプレイで「約1.5時間」と短いため、外出先ではACアダプターの使用が必須です。
総評
ASUS社「TUF Gaming F16 FX608JPR」は、上位モデル「ROG」シリーズよりも手頃な価格帯でありながら、DLSS 4に対応し、最新ゲームを快適にプレイできる実力を備えた16インチのミドルハイクラスゲーミングノートPCです。
近年、主要なコンソール機の価格が「10万円」を超えるなか、「FX608JPR」は同等以上のゲーム性能に加え、165Hz高リフレッシュレート・100% sRGB対応の広色域ディスプレイを搭載します。
ゲームのみならず、動画編集やクリエイティブ用途にも高いパフォーマンスを発揮します。
また、「Steam」や「Epic Games」といったPCゲームプラットフォームでは、「無料配布」や大規模なセールが頻繁に開催されており、追加のサブスクリプション費用も「不要」です。
コンソール機と比較しても、圧倒的なソフトウェア面の自由度とコストパフォーマンスが魅力です。
据え置き用途を前提に、「性能・汎用性・経済性」のバランスを重視したい方にとって、「FX608JPR」は非常に現実的かつ魅力的な選択肢となるでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
AD: N.K
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主な仕様
サイズ-幅35.4 x 奥行26.9 x 高さ1.79 ~ 2.73 cm













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