
今回ご紹介するのは、2025年2月5日に発売された Qualcomm 社の「Snapdragon X Elite」を搭載する「Copilot+ PC」、ASUS の 「ASUS Zenbook SORA UX3407RA」(以下、「SORA」)です。
価格は224,800(税込)です。【ASUS様より貸出提供】
- 「ASUS Zenbook SORA」の特長
- 「ARM」と「X86系」の違い
- 開封の儀
- 外観
- 「ASUS Zenbook SORA」をチェックする
- 「ASUS Zenbook SORA」のパフォーマンスを検証!
- NPUを試してみる!
- 使ってみた感想
- 良かったところ
- 残念な点、注意する点
- 総評
- 主な仕様
- 関連商品
【注意】製品名の変更について
本レビューのサンプル機は「ASUS Zenbook A14」となっていますが、正式な製品名は「ASUS Zenbook SORA」に変更されます。
内箱や「My ASUS」での製品名表記について
製品の内箱の外側には「ASUS Zenbook」と記載されていますが、2月5日発売の正式版では「ASUS Zenbook SORA」と表記されます。
「My ASUS」アプリに表示される製品名も、レビュー時は「ASUS Zenbook A14」ですが、正式版では「ASUS Zenbook SORA」に変更されます。
「ASUS Zenbookシリーズ」のラインナップは以下の通りです。
レビュー時は「ASUS Zenbook A14」となっておりますが、「ASUS Zenbook SORA」に変更されます。
カラーバリエーション・・・アイスランドグレー / ザブリスキーベージュ


❶UX3407RA(レビューモデル=国内版SORA)
・SSD 1TB or 512GB(レビューモデル=1TB)
・メモリ 32GB LPDDR5X 8533MHz
・重量・・・980g
価格・・・224,800円(税込)
❷UX3407QA(下位モデル)
・SSD 512GB
・メモリ 16GB LPDDR5X 8533MHz
・重量・・・899g
価格・・・188,820円(税込)
「ASUS Zenbook SORA」の特長
❶圧倒的なAIパフォーマンス
・Snapdragon X Eliteプロセッサーを搭載し、最大 75TOPS の処理能力を実現。
・低消費電力ながら、AI対応アプリの快適な動作、バッテリー持続時間の向上、マルチタスク処理に優れる。
❷次世代AI体験「Copilot+ PC」対応
・専用AIチップ & 45TOPS NPU により、ローカルAI処理が高速化。
・Windows Copilotキー搭載 で、AIアシスタントを瞬時に活用可能。
・ASUS AI Apps による最適な冷却と静音設計で、快適な作業環境を提供。
❸高品質ディスプレイと耐久性
・14インチ ASUS Lumina OLED(1920×1200, 16:10) で、高精細かつ目に優しい画面を実現。
・VESA DisplayHDR TRUE BLACK 500 & SGS / TÜV Rheinland 認証 で、映像美と目の負担軽減を両立。
・MIL-STD-810H 軍用規格準拠 & セラルミナム加工 で、耐衝撃・耐摩耗性に優れ、100%リサイクル可能な環境配慮設計。
❹直感的に操作できるスマートタッチパッド
・タッチパッドにファンクションを割り当て、スライド操作で直感的にコントロール可能。
・動画の早送り・巻き戻し
・音量調整・ディスプレイの明るさ調整
・スワイプ操作で ASUS ScreenXpert を瞬時に起動
「ARM」と「X86系」の違い
「ASUS Zenbook SORA」は、単なるノートパソコンではありません。
Qualcommの革新的な「Snapdragon X Elite」プロセッサーを搭載し、これまでの「Windows PC」とは一線を画す「ARMベース」のデバイスとして登場しました。
見た目や操作感はお馴染みの「Windows PC」と変わらないものの、内部では「ARM」と「x86」の間に大きな違いがあります。その違いを簡単にご説明します。
❶「ARM」とは・・・
「ARM」は、「スマートフォン」や「タブレット」などの「小型デバイス」によく使われるプロセッサ(コンピューターの心臓部)の種類です。
「ARM」は「RISC(Reduced Instruction Set Computer)」という設計思想に基づいており、命令セットをシンプルにすることで高速化を図ります。
「ARM」の特徴は、電力消費が少なく、発熱も抑えられていることです。
バッテリーが長持ちし、小型のデバイスに適しています。
さらに、Windows on ARMデバイスでは、x86ベースのアプリを起動する際に「x86エミュレーション」が標準で有効になっています。
❷「x86」とは・・・
「x86」は、パソコンやサーバーなどで広く使われるプロセッサの種類です。
「x86」は「CISC(Complex Instruction Set Computer)」という設計思想に基づき、命令セットを豊富にすることで、複雑な処理を一度に行えることを目指しています。
「x86」の特徴は高いパフォーマンスを持っていることですが、その分電力消費も多くなります。
つまり、「ARM」は「省エネ」を、「x86」は「高性能」を重視して設計されていると言えます。
それぞれのプロセッサには特性があり、最適な用途も異なります。
例えば、「ARM」は「スマートフォン」や「タブレット」などの「モバイルデバイス」に、「x86」は「パソコン」や「サーバー」などに多く使用されています。
これらの違いを理解することで、用途に応じた最適なプロセッサを選択することができます。
開封の儀





内容物・・・ACアダプター、製品マニュアル、製品保証書
外観






「ASUS Zenbook SORA」をチェックする

「ASUS Zenbook SORA」のカラーは「アイスランドグレー」で、マット加工が施され、高級感のあるデザインが特徴です。
エレガントなシーンにもマッチし、飽きのこないスタイルが魅力です。
表面はさらさらとした滑らかな手触りで、柔らかく手に馴染みやすい仕上がりです。
細部にまでこだわりが感じられるこのノートPCは、キートップの形状やフォルム、そして拡張性にも優れ、携帯性とパフォーマンスを両立したコンパクトなオールマイティーPCです。
代々変わらないコンセプトを大切にし、コンパクトなクリエイティブ系ノートPCを求める方や、高性能なモバイルノートを探しているクリエイターにオススメです。

早速、モニター画面を開いてみます。
重量に対してヒンジが軽く、本体が持ち上がることなく滑らかにモニター画面を開くことができます。

画面は「グレア」仕様なので、暗い画面では映り込みが気になるかもしれません。

気になる方は「ノングレアフィルム」を貼ると良いでしょう。

本体を手に取ると、その軽さが際立ちます。
一般的な「タブレット端末」のような軽さで、スペック上の重量は「980g」ですが、実測では「988g」でした。

実際に持ち上げてみると、ノートPCというよりも「タブレットPC」を持っている感覚になります。

「3本指」で持ち上げられるほど軽く、持ち運びのしやすさは抜群です。

次はカメラを見てみます。
「ASUS Zenbook SORA」には、207万画素の赤外線 (IR) カメラが内蔵されており、ビデオ通話や写真撮影に便利です。
モニター上部に搭載されており、特に珍しい仕様ではありませんが、「有機ELディスプレイ」の焼き付き防止に役立ちます。

デフォルト設定では、2分間操作しない場合や離席時に画面が自動消灯し、焼き付き防止だけでなく省電力にも貢献します。
頻繁に画面が消えるのが煩わしい場合は、設定から「消灯時間設定」と「オン・オフ」を調整できます。

キーボードのレイアウトを見てみます。

新しくなった「ASUS Zenbook SORA」は、Windows Copilotキーを搭載し、AIアシスタント機能「Windows Copilot」をワンタッチで呼び出せるのが特徴です。

例えば、「Copilot」はユーザーの質問に対して、自然な応答を生成し、スムーズな対話を実現します。
その目的は、ユーザーとの会話を通じて、有益で魅力的な情報を提供することです。
質問への回答はもちろん、アイデアの提案、サポートの提供、さらにはクリエイティブなプロジェクトへの協力など、多岐にわたる用途で活用できます。
また、「検索キーワード」を入力して情報を探す手間が省け、作業時間を大幅に短縮できるのも大きなメリットです。
キーボードのレイアウトは「ASUS Zenbook SORA」独自のもので、普段お使いのキーボードとは異なるため、少し慣れが必要です。
また、キータッチはやや硬めで、押し込む深さも少し深めです。

設定の「個人用設定」から「動的ライティング」の配色テーマや効果を試しましたが、バックライトは「白色」のみのようです。


「ASUS Zenbook SORA」は、操作性を追求した広々としたタッチパッドを搭載しています。
スマートタッチパッドには便利な機能が割り当てられており、日常の操作がスムーズになります。

❶動画の早送り/早戻し・・・タッチパッド上部で指を左右にスライド。
❷音量調整・・・左側で指を上下にスライド。
❸ディスプレイの明るさ調整・・・右側で指を上下にスライド。
また、右斜め上から左下にスワイプすると「ASUS ScreenXpert」アプリが瞬時に開き、さまざまな設定を簡単に行えます。
インターフェースを見てみます。
「ASUS Zenbook SORA」は、多彩なインターフェースを備え、日常のさまざまなシーンで活躍します。


「ASUS Zenbook SORA」は、日常のどんなシーンでも活躍する多彩なインターフェースを備えています。
高速なデータ転送や映像出力、本体への給電もサポートする「USB 4.0(Type-C)ポート」が2つあります。
「USB 3.2(Type-A/Gen1)ポート」も2つ搭載しているので、あらゆるデバイスを簡単に接続できます。
「外部ディスプレイ」に接続できる「HDMIポート」装備されています。
ただし、「microSDカードスロット」は非搭載のため、写真や動画のデータ転送を行う場合は別途カードリーダーが必要です。


また、内蔵スピーカーは標準的なノーマルタイプですが、「ヘッドホン・コンボジャック」を搭載しており、お気に入りのヘッドホンやスピーカーで高音質を楽しむことができます。
次に冷却システムを見ていきます。


「ASUS Zenbook SORA」は、新しく改良された冷却システムを採用しています。
軽量なアルミ製の2つのファンを搭載し、従来と同等の冷却性能を維持しながら、本体の軽量化を実現しています。
PC内部では「ASUS IceCool サーマルテクノロジー」が効率的な冷却を行い、安定したパフォーマンスを発揮します。
付属アプリ「MyASUS」も便利です。
このアプリを使用すれば、PCの状態チェック、各デバイスの接続状態確認、オーディオ設定などを一括管理できます。




初心者でも簡単に使いこなせる設計になっており、設定に不安がある場合でも安心です。
次は「ASUS Zenbook SORA」のポテンシャルを見ていきます。(室温13℃)
「ASUS Zenbook SORA」のパフォーマンスを検証!

PCスペックは以下の通りです。
・OS・・・Windows 11 Home 64ビット
・プロセッサー・・・Qualcomm Snapdragon X Elite X1E-78-100プロセッサー(12コア、最大3.4GHz、Qualcomm Adreno GPU、Qualcomm Hexagon NPU)
・メモリー・・・32GB(LPDDR5X-8448)
・ストレージ・・・1TB(PCIe Gen4 x4接続SSD)
「Snapdragon X Elite」は、日常作業からゲームまで幅広い用途に対応します。
以下は、CINEBENCH2024 ARM版とゲームスコアの簡単なスコアです。(x86エミュレーション使用)
「Cinebench 2024」


CPU別スコア

Cinebench R23ー「CPU」

CPU別スコア

3D MARK
CPU別スコア

「Horizon Zero Dawn」-「プリセットー最高」

「平均フレームレート」

SHADOW OF THE TOMB RADER-「プリセットー最高」
「平均フレームレート」

トータルスコア

ゲームスコア(3D MARK、R23、blender-省略)

総合的に見ると、「3DMark」や「Cinebench R23」のスコアを比較した際、「Ryzen 7 5700G」と同等かやや上回る性能 を発揮しました。
軽いゲームであれば動作するものの、本格的なゲーム用途には向いていません。
特に高負荷なタイトルではフレームレートが安定しづらく、あくまでおまけ程度のゲームプレイが可能といったレベルです。
「ASUS Zenbook SORA」は、やはりオフィス作業に特化したモバイルノートと言えるでしょう。
「文章作成」や「資料作成」などの日常業務は快適にこなせるほか、息抜きとして「
YouTube」や「映画鑑賞」にも最適です。
また、本体重量が非常に軽いため、持ち運びのしやすさが大きな魅力です。
バッグに入れても負担にならず、常にそばに置いておきたくなるような快適さを備えています。
NPUを試してみる!
「NPU」を試してみたいと思い、「AMUSE v.2.3.2」 を使用してその効果を検証してみました。
「AMUSE v.2.3.2」の詳細はこちら
「AMUSE v.2.3.2」は、「AMD」の「Ryzen AI 300シリーズ」向けに最適化された画像生成AIアプリです。
「AMUSE v.2.3.2」では、NPU(Neural Processing Unit)をフル活用して、次のような機能を発揮します。
❶超解像機能・・・NPUを使って生成された画像を高解像度にアップスケールできます。
例えば、「512x512ピクセル」の画像を「1024x1024ピクセル」に拡大することが可能です。
❷リアルタイム処理・・・「NPU」の高い演算能力を活かし、画像生成や処理をリアルタイムで行うことができます。
待ち時間がほとんどないのが嬉しいポイントです。
❸効率的なリソース使用・・・「NPU」を使用することで、「CPU」や「GPU」の負荷を大幅に軽減し、システム全体の効率を向上させます。
他の作業を並行して行うことが可能になります。
❹高精度な画像生成・・・「NPU」の強力な計算能力により、より精度の高いリアルな画像生成が実現します。
「AMUSE v.2.3.2」は、特に「AMD」の「XDNAアーキテクチャ」を活かしており、AI処理の効率と精度を大幅に向上させています。


「AMUSE v.2.3.2」を起動し、最適な設定を選ぶために「Fast」「Balanced」「Quality」のいずれかをクリックし、必要なデータをダウンロードしました。
その後、「generate」機能を使って、プロンプト(テキスト入力)から画像を生成してみました。
例えば、「apple boy eat」というプロンプトを入力すると、その内容に基づいた画像がすぐに生成されます。

しかし、ここで問題が発生します。
画像生成を開始すると、出力される画像が真っ黒なまま生成が終了してしまうという現象が発生しました。

タスクマネージャーの「パフォーマンス」タブを開き、「NPU」が正常に動作しているかを確認したところ、「NPU」はほぼ動作せず、「GPU」が全体の処理を担っている という結果になりました。
気を取り直し、「Balanced」モードで再試行してみます。

しかし、生成には時間がかかり、さらに再度パフォーマンスを確認すると「Quality」と同様に「GPU」が処理を担当していたことが判明しました。
ここで注意したいのは、「NPUを搭載している=すべてのAI機能に対応しているわけではない」という点です。
そのため、アプリが対応するプロセッサーを事前に確認しておくことが重要です。
今後、アップデートによって対応が進む可能性もありますが、現時点では対応アプリが少ないため、「Snapdragon Xシリーズ」搭載プロセッサーのNPU活用がまだ成熟していない ことが課題かもしれません。
再度気を取り直し、「Geekbench AI」でNPUの動作を確認しました。


再度気を取り直し、「Geekbench AI」でNPUのスコアを見てみます。

筆者が普段使用しているApple「MacBook Air M1」と比較してみました。
❶CPU

❷Neural Engine

「Quantized」では「ASUS Zenbook SORA」が優れていますが、「Single Precision」や「Half Precision」ではやや劣る一面も見られます。
「NPU」はあると便利な機能ですが、現時点では必須とは言えません。
実際に「NPU」を活用すれば、「CPU」や「GPU」の負担を軽減し、消費電力を抑えるメリットがあります。
しかし、まだ対応アプリが少なく、「NPU」の恩恵を実感できる機会は限られているのが現状です。
今後、「NPU」を活用したAIアプリが増えれば、より実用的なものになっていくでしょう。
その日を楽しみに、引き続き検証を続けていきたいと思います。
使ってみた感想
次は「Cinebench R23」を使って「CPU温度」を見てみます。


その結果、CPUの最大温度は約88℃と比較的高めですが、許容範囲内に収まっています。
消費電力の直接的な表示はありませんが、「Cinebench R23」実行中の消費電力は1時間あたり約50W相当と推測されます。
通常使用時の消費電力はわずか20~30W未満と、驚くほど省エネであることが分かりました。


また、サーモグラフィ画像で確認すると、キーボード側の温度は41℃、背面は42℃程度と、わずかに温かみを感じる程度で不快な熱さはありませんでした。
次に、2022年1月にリリースされたSTEAM版「God of War」をプレイしてみました。
画質は有機ELディスプレイの恩恵を受け、非常に鮮やかで精細です。
また、白飛びや黒つぶれも発生せず、明暗差の激しいシーンでも破綻することなく美しい映像を楽しめます。

今回はフルHD解像度・最高画質設定で試しました。
フレームレートは平均27fps程度と、やや重さを感じるものの、コンシューマー機の30fpsとほぼ同等の動作で快適にプレイできました。
比較的古いタイトルであれば、30fpsの安定したプレイが可能です。
次は映画を観てみます。
Amazonプライムビデオで配信中の「オッペンハイマー」を視聴してみました。
映像の美しさは圧巻で、歴史的な雰囲気を持つインテリアの細部まで鮮明に映し出されています。


特に、黒いスーツの質感やコントラストの明暗がしっかり描写されており、映画らしい色調が際立ち、作品に没入することができました。
映像があまりにも美しかったため、「オッペンハイマー」を観終わった後、つい他の映画も続けて鑑賞してしまいました。
せっかくなので、映画を視聴しながらバッテリー残量の推移を測定しました。
条件は以下の通りです。
画面輝度・・・100%
音量・・・75/100
再生コンテンツ・・・映画や音楽を連続再生
・4時間後・・・「81%」
・7時間後・・・「63%」
・9時間後・・・「49%」
・11時間後・・・「38%」
結果として、一日中映画や音楽を再生し続けても、十分なバッテリー残量を確保できることが分かりました。
エンターテインメント用途でも、バッテリーの持ちは非常に優秀です。
良かったところ
・有機ELディスプレイの最大の魅力は、その優れた視野角です。

・14インチ ASUS Lumina OLED(1920×1200、16:10)で高精細な映像を実現。
・VESA DisplayHDR TRUE BLACK 500 & SGS / TÜV Rheinland 認証で目に優しく、色再現性も優秀。
❷圧倒的なAIパフォーマンス
・「Snapdragon X Eliteプロセッサー」を搭載し、「最大75TOPS」の処理能力を実現。
・低消費電力ながら、AI対応アプリの快適な動作やバッテリー持続時間の向上が期待できる。
❸次世代AI体験「Copilot+ PC」対応
・「45TOPS」のNPUを搭載し、ローカルAI処理が高速化。
・「Windows Copilotキー」を搭載し、AIアシスタントを瞬時に活用可能。
・「ASUS AI Apps 」による最適な冷却と静音設計。
❹優れた携帯性と耐久性
・「軍用規格 MIL-STD-810H 準拠」で耐衝撃・耐摩耗性に優れる。
・100%リサイクル可能な環境配慮設計。
・重量は「約980g」で、軽量かつ持ち運びしやすい。
❺便利なタッチパッド操作
・スライド操作で直感的に音量調整やディスプレイの明るさ調整が可能。
・「ASUS ScreenXpert」の起動など、操作性を高める機能を搭載。
❻豊富なインターフェース・・・USB 4.0 (Type-C) ×2、USB 3.2 (Type-A) ×2、HDMIポートを搭載し、拡張性が高い。
❼省電力設計と冷却性能
・「ASUS IceCool サーマルテクノロジー」により、軽量化と冷却性能を両立。
・省電力設計でバッテリー持ちが良い。
残念な点、注意する点
❶ゲーム用途には不向き
・「3DMark」や「Cinebench R23」のスコアは「Ryzen 7 5700G」と同等かやや上回るレベル。
・軽いゲームは動作するが、高負荷なタイトルではフレームレートが安定しづらい。
❷NPUの対応アプリが少ない
・「NPU」を搭載しているが、対応アプリがまだ成熟しておらず、活用しきれない場面もある。
・AI処理の恩恵を受けるためには、今後のソフトウェアのアップデートが必要。
❸キーボードのクセが強い
・ASUS独自のレイアウトのため、慣れるまで時間がかかる可能性がある。
・キータッチがやや硬めで、押し込みの深さも少し深めです。
❹グレア(光沢)ディスプレイの映り込み
・「有機ELディスプレイ」のため、映り込みが気になることがある。
・対策として「ノングレアフィルム」が必要。
❺microSDカードスロット非搭載・・・外部ストレージを使用する場合は、別途カードリーダーが必要。
❻スピーカーの音質は標準レベル
・内蔵スピーカーは一般的なタイプで、特に優れた音質というわけではありません。
・ヘッドホンや外部スピーカーの使用をオススメします。
❼一部の場面で「文字化け」が発生することがあります。
特にコピー中のアナウンスなど、細かい場面で文字化けが見られることがあります。
ただし、「ブラウザの文字が崩れる」といった重大な問題には至らず、使用上の影響は少ないです。
❽ゲームによってはビデオメモリ不足やドライバの影響でクラッシュすることがあります。

一部のゲームでは、ビデオメモリの不足やドライバの成熟度の問題により、クラッシュする可能性があります。
事前に動作要件を確認しておくと安心です。
総評
「ASUS Zenbook SORA」は、次世代のAIパフォーマンスを備えた超軽量モバイルノートPCです。
こんな方にオススメです。
・バッテリー持ちが良く、オフィス作業やクリエイティブ用途に最適なノートPCを求めている方。
・Copilot+ PC によるAIアシストを活用したい方。
・OLEDディスプレイの映像美や目の負担軽減 を重視する方。
・1kg未満の軽量設計 で、持ち運びのしやすさを重視する方。
一方で、本格的な「ゲーミング」や「AIワークロード」を主目的とする場合は、他の選択肢を検討するのが賢明です。
特に 「x86エミュレーション」による影響や、「NPU対応アプリ」の少なさ は、現時点での課題と言えるでしょう。
「ビジネス」や「クリエイティブ作業」を中心に、「最新のAI機能」を試したいユーザーにとって魅力的な選択肢となるでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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主な仕様
OS: Windows 11 Home
CPU: Snapdragon X Elite X1E-78-100
AI機能: Qualcomm Hexagon NPU (45TOPS)
ディスプレイ: 14.0型, 1920×1200, 60Hz, グレア
メモリ: 32GB
ストレージ: 1TB M.2 NVMe PCIe 4.0 SSD
インターフェース:
USB3.2 Type-A (Gen2) ×1
USB4 Type-C (PD対応) ×2
HDMI ×1
マイク・ヘッドホン端子 ×1
入力: タッチパッド
Webカメラ: 207万画素 IRカメラ (Windows Hello対応)
サウンド: アレイマイク内蔵
消費電力: 最大約90W
サイズ: 31.07×21.39×1.34~1.59cm
重量: 約0.98kg
付属品: ACアダプター、マニュアル、保証書


