今回ご紹介するのはスウェーデン製のLOUQE社PCケース「GHOST S1」Mk2です。
「GHOST S1」の構成は中敷きをマザーボードとグラフィックボードで挟む「サンドウィッチ」タイプの超小型PCケースです。
似たような構成がDan Cases社「A4-SFX V4」と見た目はそっくりですがフレーム構造、大きさ、材質が大きく異なります。
【小さな巨人】Dan Cases社 PCケース「A4-SFX V4」をレビュー
「GHOST S1」のカラーは「アッシュ」「グリーン」「シルバー」の3種類でカラーバリエーションがどれも良い色をしているのでお好みのシーンに合わせやすくなっています。
カラーバリエーションがどれも良い色をしているのでお好みのシーンに合わせやすくなっています。
「GHOST S1」の特長
❶ハードウェアはすべて、ケースの背骨である「背骨」に直接ボルトで固定されます。
これにより、あらゆる角度からのオープンコンポーネントアクセスで可能な最速かつ最も便利なビルドエクスペリエンスが可能になります。
❷アルミの固いブロックから削り出されたこのケースは、他のコンピュータケースではめったに見られないレベルの品質を提供します。
❸ TopHat MおよびLモジュールは、GHOST S1のボリュームを拡張するように設計されています。
下部にTopHatを追加し、上部または両端に配置します
❹GHOSTは、そのアーキテクチャーと構成可能性で際立っており、SFFケースの従来の制限を排除すると同時に、そのクリーンで最小限の外観があらゆる設定と調和しています。
❺冷たい空気が各発熱部品によって引き込まれ、上部から上方に向けられます。
これは比類のない冷却性能を生み出し、完全にノイズのないシステムを可能にします。(LOUQE社HPより引用)
開封の儀
外観
「GHOST S1」をチェックする
まず「GHOST S1」の大きさを見てみます。
比較するPCケースはNZXT社「H210i」とDan Cases社「A4-SFX V4」です。
「H210i」と比較
「H210i」はitxケースでは、やや大きめですが「GHOST S1」が、かなり小さく見えます。
「A4-SFX V4」と比較
「A4-SFX V4」と比べ背は低いですが横幅は「GHOST S1」の方があります。
ケース本体の後ろに「革製」の取っ手があります。
取っ手を引くと「上蓋」が外れます。
そのままケースを反転してサイドパネルを外します。
サイドパネルのネジは底面にあります。
「ネジ」は「+ネジ」ではなく「★ネジ」をした付属のレンチを使って外していきます。
ネジを外すとサイドパネルが外れます。
全部、外したフレームはこんな感じです。
サイドパネルを外してもフレームは「ズシッ」と重くて、ボディ剛性が高いことが伝わります。
最初にストレージ部分を見ています。
底面プレートに「2.5インチ-ストレージ」を1基、換装することができます。
もしも「2.5インチ-ストレージ」を使用しないのであれば代わりに「90mm」PCファンを取り付けることができます。
左「90mm-PCファン」、右「2.5インチ-ストレージ」
次は「電源ユニット」を取り付けます。
使用する電源ユニットはコルセア社「SF600」と玄人志向「SXP600W」です。
対応する電源ユニットは「SFX」と「SFX-L」です。
電源ユニットの位置は本体の前面側になります。
内部の延長ケーブルを接続します。
こんな感じで簡単に取り付けられました。
ここで注意です!
コルセア社「SF600」では問題なく取り付けることができますが玄人志向「SXP600W」では取り付け位置が反対になってしまいます。
電源ソケット口がフレームと干渉してしまいますので向きを反対にして取り付けてください。
つまりこんな感じになります。
玄人志向「SXP600W」の場合・・・
コルセア社「SF600」の場合
という感じになります。
注意しないといけないのは玄人志向「SXP600W」の場合は電源ユニットから排気される熱気がPC内部に吐き出すことでケース内部の温度が上がってしまいCPUやGPUのパフォーマンスを著しく低下させてしまいますのでコルセア社「SF600」をオススメします。
グラフィックボードを取り付けてみます。
最初にVGAカバーを外します。
カバーを外してからグラフィックボードを取り付けます。
こんな感じで「2スロット」であれば長さには、まだまだ余裕があります。
グラフィックボードを取り付けたらライザーケーブルを使ってマザーボードと接続します。
しっかり「カチッ」と挿し込みます。
ボードサイズは「145 x 45 x 305 mm」まで対応してます。
せっかくなので厚みは無視して長さがある「ROG-STRIX-RX5600XT-O6G-GAMING」を換装してみます。
見た目はグッと良くなりましたが当然にサイドパネルは閉められません。
正面を見てみます。
目一杯にはみ出していますが使い方によっては「コンパクトなベンチ機」として、お使いいただけます。
最後にケース天板には「120mmx2」「簡易水冷120mmx2」を取り付けることができます。
取り付けの際は「トップハット」という別途パーツを使用することでケースが一体感に仕上がります。
そしてPCケース完成!
良い感じにケースに収まりました。
ここでアクシデント発生!
天板をよく見てみると少し「隙間」があることが分かります。
原因は「ライザーケーブル」が固くて天板を押し上げています。
「ライザーケーブル」を下に強く押し潰します。
すると綺麗に収まります。
以上、「GHOST S1」をレビューでした。
使ってみた感想
取り付て作業してて厄介だなと感じたのは「GHOST S1」の塗装面です。
何も触れずに眺めている分には綺麗な「マットブラック」で良いのですが、少し手に触れただけで手の脂が吸着します。
一度、付くとなかなか取れません。
対策としては「マジックリン」を使うと完全ではありませんが落ちます。
「マットブラック」はとても扱いにくいです。
また塗装が剥げやすいです。 ネジ部分は仕方がないとして、目に見える部分に深い傷が付いたら要注意です。
車の塗装と同じで剥げ拡がりますので取り扱いには注意してください。
ケーブルの取り回しは意外とすんなり組み立てられました。
ボディ剛性が高いのでグラフィックボードの厚みは「42mm」までにしてください。 金属が厚いので、しなることなく入りません。
もしもサイドパネルを閉めずにお使いならばコンパクトなベンチ機としてお使いいただけるので、とても便利です。
外観のデザインは「ミニマリスト」が好みそうなシンプルかつスタイリッシュでとてもカッコいいです!
しばらくセカンドPCとして飾っておきたいです。
良かったところ
❶シンプルかつスタイリッシュなデザインが「ミニマリスト向け」の方にピッタリです。
❷ボードの長さに余裕があるので大型グラフィックボードも換装できます。
ただしサイドパネル使用時は「42mm」までです。
❸「CPU」「CPUクーラー」「SSD m.2」の交換が楽々です!
グラフィックボードを外せばマザーボード背面のプレートが大開口なので、わざわざマザーボードを取り外すことがありません。
残念な点、注意する点
❶塗装が弱いです。
仕上がりが「マットブラック」で良いのですが一度、地肌まで剥がれると剥がれ拡がる可能性があります。
換装、移動の際には慎重に行いましょう。
❷電源ユニットはコルセア社「SF600」「SF750」をオススメします。
玄人志向「SXP600W」は電源ソケット口が反対なのでファンの向きが内側に排気します。
❸現行「GHOST S1」ライザーケーブルは「PCie3」です。
今、新しい「GHOST S1」は「PCie4」です。
まだ発売はされてませんが日本向けに発売されることを願いたいです。
❹「GHOST S1」は国内販売していません。
Mk3としてリリースしています。
❺景観上を重視するためか電源ボタン以外は何も機能はありません。
拡張性、皆無なのでマザーボード側のインターフェースで対応してください。
総評
最近はNVIDIA社より「GeForce RTX 3000シリーズ」が発表されましたが、その中でオリファンも含め「2スロット」が多い「GeForce RTX 3070」との組み合わせが良さそうです。
オススメする「CPU」は「TDP」が少ない「Ryzen7 3700X=65W」または「Ryzen7 Pro 4750G=65W」です。
「GHOST S1」はシンプルかつスタイリッシュをウリにしているので特に「ミニマリスト」の方にはどストライクなPCケースではないでしょうか?
最新の「GHOST S1」Mk3の国内販売が決まったら是非、オススメしたいPCケースです。
最新型のカラーバリエーションは「アッシュ」「シルバー」「ホワイト」の3色です。
心配された塗装のクオリティーは改善しているようです。
まだ発売はされてませんが日本向けに発売されることを願いたいです。
グラフィックボードを新調を機にミニマルデザインの「GHOST S1」の導入を検討してみては、いかがですか?
お目通し戴き、ありがとうございました。
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主な仕様
本体サイズー188 x 140 x 322 mm
グラフィックボードサイズーDual-Slot up to 145 x 45 x 305 mm
電源ユニットーSFX, SFX-L
CPUクーラー 最大66mm
240 mm AIO radiator thickness 31.5 mm, 2 x 25 mm high fans w. L TopHat
PCIe 16x Gen4 riser
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