今回ご紹介するのは2020年10月9日に発売された小型PCケースCOOLER MASTER社「MasterBox NR200P」です。
「MasterBox NR200P」は小型PCケース(MINI-ITX)です。
カラーは「ブラック」「ホワイト」の2種類です。
他に「ガラスサイドパネル」「延長ライザーケーブル」を省いた「MasterBox NR200」も「ブラック」「ホワイト」を用意しています。
- 今までの「MINI-ITX」ケースと大きく違う点
- 「MasterBox NR200P」の特長
- 開封の儀
- 外観
- 「MasterBox NR200P」をチェックする
- 使ってみた感想
- 良かったところ
- 残念な点、注意する点
- 総評
- 主な仕様
- 関連商品
- トレンドアイテム
- お時間があれば、こちらも目を通して戴けると幸いでございます
到着までに「3スロット化」準備として「MasterBox NR200P」を購入したのでレビューしたいと思います。
今までの「MINI-ITX」ケースと大きく違う点
❶最近、発売されたNVIDIA社より「RTX3000シリーズ」は、さらに冷却性能を強化した設計により厚み「3スロット」が主流になり「NR200P」では難なく収まります。
❷「光ドライブ」を撤廃し「3.5/2.5インチ」ストレージを採用している。
❸グラフィックボードを縦置きにして普段、見えないVGA表面を魅せてインテリアを重視したこと。
今後は各メーカーは、さらに小型化に向けて「光ドライブ」「3.5インチ」は撤廃して「3スロット化」が主流になっていくことでしょう。
「MasterBox NR200P」の特長
❶スタイリッシュなハイエンドATXケースに通常見られる機能を、半分以下の容積の省スペースケースで実現しています。
すべての機能を18リットルのスペースに巧みに配置することで、パーツの互換性、冷却効率、組み立ての容易さを最大限に高めています。
❷冷却性を保つ通気性の高いサイドパネルと見た目の涼しさを演出する透明な強化ガラスパネル、ユーザーの志向に応じて使い分けられる2種類のサイドパネルに加え、3スロット専有の大型グラフィックスカードを搭載可能
❸付属のPCIライザーケーブルと、2つの垂直カードスロットを利用した、グラフィックスカードの垂直マウントにも対応しています。
❹ケース全体で最大7基までのケースファンを搭載できるファンマウント、十分な通気性、水冷/空冷システム拡張のための十分なスペース確保により、最もパワフルなシステムでも最適な温度とスピードでの動作の維持を可能にします。
質感のあるパウダーコーティングが施されたスチールシャーシフレームは、机の上で存在感を発揮します。
❺「SickleFlow 120」ファンを2つ標準搭載
❻高さ155mmまでのCPUクーラーと、長さ280mmまでの水冷ラジエータを搭載でき、高温で動作するハードウェアでも十分に冷却可能なシステムを、構築することができます。
❼3スロット専有グラフィックスカードに対応し、最長330mm、最大幅156mmまでの大型ハイエンドグラフィックスカードを搭載することができます
❽強化ガラスパネルやトップファンを含み、すべての外部パネルは、ピンで簡単に取り外せるように固定されており、工具を使わずに内部に簡単にアクセスできるようになっています。
❾パネルとフレーム部分は、すべて分解することができます。
フレーム部分の固定にはネジを使用しており、高度な分解や、複数の角度からのケース内での作業の際に、取り外すことができるようになっています。
❿厚くパウダーコーティングされたSGCCスチールは、耐久性に優れ、持ち運びなどの際でも、本体をきれいに保ちます。
⓫サイドとボトムに水冷ラジエータを取り付け可能なほか、水冷ポンプ用の取付場所を2ヶ所備え、コンパクトな筐体の中で、パワフルな本格水冷システムを構築することができます。
⓬マザーボードは、Mini-ITXとMini-DTXに対応し、電源ユニットをフロントマウントにすることで、マザーボード用に、最大244×226mmのスペースを確保することができます。(COOLER MASTER社HPより引用)
開封の儀






外観






「MasterBox NR200P」をチェックする


ケースの大きさは「18L」です。
今まで紹介してきたITXケースの中では、やや大きめです。
ただ最新の大型グラフィックボード「3スロット」に対応するので、この容量に対しては、やや小さな部類に入ると思います。
それでは早速、分解しながら組み立てていきます。
まずサイドパネルを外します。


サイドパネルを手前に引くと外れます。
開閉はポッチ式なのでメンテナンス作業がとても楽です。
よってネジなど工具が不要です。
同じ要領でフロント側も外します。
次はフロントパネルを外します。
少し力を入れて上に持ち上げると外れます。


こんな感じで外れました。
天板を外します。
天板を外す際は両手で外します。


ここで注意ですが片手で外そうとするとフレームが曲がります。
「フロントI/O」が見えます。
「電源ボタン」「USB3.2」「リセットボタン」「3.5mm オーディオ+マイク」があります。
カバー類を全部外すと、こんな感じです。
パーツ類を取り付けていきます。
まず「電源ユニット」を取り付けます。
外したアダプターに電源ユニットをはめ込みます。



そのままケースに取り付けます。


ストレージは「3.5インチHDD」「2.5インチHDD/SSD」が取り付けることができます。
先ほどの電源ユニットアダプターの上に固定します。



さらにフロントパネルの裏側にも「2.5インチ」を2基、取り付けることができます。


マザーボードを取り付けます。


マザーボードの裏側の開口部分はとても広いです。
わざわざマザーボードを外すことなくマザーボード裏面の「SSD M.2」「CPUバックプレート」を取り付けることができます。
トップパネルに「ファン」を取り付けます。
突起とゴム穴に合わせて固定します。
合わせるとこんな感じです。


ファンガードが標準搭載されているのでケーブル類が接触してもファンが止まることはありません。
サイドパネルには簡易水冷クーラーを取り付けます。


向きがあるので注意してください。
簡易水冷クーラーを取り付けるとPCケース内が完全に塞がります。
グラフィックボードを取り付けます。
取り付けパターンは縦置きと直挿しの「2通り」です。
まず空冷クーラーを用いるならば付属のライザーケーブルを使用します。


こんな感じです。
縦置きの場合も「3スロット」分のスペースがあります。
グラフィックボードとCPUの間は結構、空いています。
❶縦置き「76mm」
❷強化ガラスサイドパネル使用時は「153mm」
❸スチールサイドパネル使用時「155mm」まで対応します。
直挿しの場合はこんな感じです。
しっかり「3スロット」分あって長さも十分なスペースを確保します。
長さは「330mm」厚みは「60mm」まで対応します。
空いた隙間に「ファン」2基分、搭載することができます。
追記しました!(R2.11.29)
「3スロット」のグラフィックボードがようやく手に入ったので換装しました。
超大型グラフィックボードが難なく入るので、しばらくサイズに悩むことはないでしょう!
拡張スロット部分を見てみます。




今後に向けて「3スロット化」が進み超大型グラフィックボードに対応するので将来性はバッチリです。
そして・・・組み立て完了!
ケーブルマネジメントは、ほぼありませんがPCケース内部にまとめておけば、サイド部分が非常にスッキリします。
最後にトップパネルを閉じて全てのパネルを取り付けます。
ガラスサイドパネル使用時
組み立ての難易度は「パネル」「ファン」など点数が多いので、やや高めです。
電源を入れると中央の「ロゴ」が点灯します。
シンプルでカッコいいです!
以上「MasterBox NR200P」レビューでした。
使ってみた感想
「ファン」の取付箇所が多い分、PC内部の温度が、よく冷えます。
「CPU温度「CPU温度」が下がるというより上がりにくくなります。
ひとつ気になったのがパーツを1点1点と取り付けていくうちに気が付いたのは「フレーム」が薄いので全パーツを取り付けていくと、かなりの重量になり「フレーム」部分を持ってしまうと「曲がる」恐れがあります。
対策としてケース足部分を持つと良いでしょう。
サイドパネルは「ガラス」「スチール」の2パターンあるので自由度は非常に高いです。
ケーブルマネジメントは簡易水冷クーラーを使用する場合は内側にケーブルをまとめられるので問題ありませんが「空冷クーラー」を使用する場合はケーブル留め部分がほとんどないため多少、苦戦するかもしれません。
良かったところ
❶「3スロット」の超大型グラフィックボードが換装できる。
❷「CPUクーラー」のスペースが十分あります。 簡易水冷クーラーを用いらなければ・・・
①縦置き「76mm」
②強化ガラスサイドパネル使用時は「153mm」
③スチールサイドパネル使用時「155mm」まで対応します。
❸サイドパネルは「ガラス」「スチール」の2パターン用意しています。
工具はパーツ取り付け部分を除けば工具は不要です。
この点は将来拡張するにあたり非常に便利です。
❹自由度が高いのに価格は約「13000円」です。
高品質な上、価格が安いのでPCケース業界を脅かす「MasterBox NR200P」は最強のコストパフォーマンスを誇ります。
❺「ファン」は最大7基、搭載できます。
残念な点、注意する点
❶「フレーム」が薄いのでパーツを取り付けていくうちに本体の向きを待ちかえる際に「フレーム」を持ってしまうと「曲がり」ます。
❷組み立ての難易度はやや高めです。
「パネル」「ファン」など点数が多いのが理由です。
❸「空冷クーラー」使用時はケーブルマネジメントは、ほとんどありません。
なのでケーブルを綺麗にまとめるのが一苦労すると思います。
総評
NVIDIA社「RTX3090/3080」の登場により長年レギュラーの「2スロット」は今後、廃れていくでしょう。
新世代「3スロット」を備えたPCケースは一から設計が見直され全く新しいケースが各社から続々と登場することでしょう。
「MasterBox NR200P」は「先鋒」としては、かなりハイクオリティのPCケースです。
コストパフォーマンスが非常に高いことからPCケース業界が激震したはずです。
今後にかけて「デザイン」「サイズ」「拡張性」「価格」の熾烈な争いが始まります。
さあ新世代「3スロット化」の幕開けです!
どんなPCケースに出逢えるか楽しみです!
主な仕様
製品寸法 (L X W X H) 376 x 185 x 292mm (突起部を含む), 360 x 185 x 274mm(突起部を除く)
重量 5.1 kg
対応マザーボード Mini DTX, Mini ITX, 最大244 x 226mmまで
クリアランス - CPUクーラー 76mm (GPU垂直マウント時), 153mm (強化ガラスサイドパネル使用時), 155mm (スチールサイドパネル使用時)
クリアランス - グラフィックスカード 長さ: 330mm (電源コネクタ含む), 幅: 156mm (電源コネクタ含む), 厚み: 60mm (3スロット専有)
付属アクセサリー PCIe 3.0 x16ライザーケーブル x1
お目通し戴き、ありがとうございました。
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関連商品
トレンドアイテム
お時間があれば、こちらも目を通して戴けると幸いでございます
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