2023年9月5日、ベンチマークソフト「Cinebench 2024」がリリースしました!
価格は無料です。
GPUベンチマーク機能が復活!
過去10年にわたり、「Cinebench」はGPUベンチマーク機能を備えていませんでしたが「Cinebench 2024」ではこの機能が復活しました。
これは重要な進歩でグラフィックス性能の評価がより包括的に行えるようになりました。
新機能の詳細は以下の通りです。
❶「GPUベンチマーク機能の復活」・・・過去10年間、CinebenchはCPUの性能評価に特化していましたが、「Cinebench 2024」ではGPUベンチマーク機能が再び提供されました。
これにより、ユーザーはグラフィックスプロセッサの性能を評価し、比較できるようになりました。
❷「NVIDIA、AMD、Appleのグラフィックスプロセッサへの対応」・・・新しいGPUベンチマーク機能は、NVIDIAとAMDのカードに加えて、Appleのグラフィックスプロセッサにも対応しています。
これにより、異なるハードウェア間での性能比較が可能になり、ユーザーが最適なGPUを選択するのに役立ちます。
❸「性能評価の向上」・・・ GPUベンチマーク機能の復活により、ユーザーはグラフィックス性能に関する正確で詳細な情報を得ることができます。
これは、3Dレンダリング、ゲームプレイ、ビデオ編集、機械学習など、グラフィックスを重要な役割で使用するアプリケーションやタスクにとって特に重要です。
❹「競争と進化の促進」・・・GPUメーカーにとって、GPUベンチマーク機能の復活は競争と進化を促進するインセンティブを提供します。
ベンチマーク結果に基づいて競争が行われ、高性能なグラフィックスプロセッサが生まれる可能性が高まります。
「Cinebench」のGPUベンチマーク機能の復活は、ユーザーにとって性能評価を向上させ、GPUの選択を容易にし、グラフィックスハードウェアの進化を推進する重要な進歩です。
「Cinebench 2024」の特長
「Cinebench 2024」は以前のバージョンである 「Cinebench R23」 と比較して、いくつかの重要な変更が加えられました。
❶「メモリフットプリントの増加」・・・「Cinebench 2024」では、「Cinebench R23」と比較してメモリフットプリントが3倍に増加しました。
これにより、より多くのシステムリソースが必要とされ、より高度なタスクの処理が可能になり、よりリアルなレンダリングや計算が行えるようになりました。
❷「計算量の増加」・・・「Cinebench2024」では、計算量が6倍に増加しました。
これは、ベンチマークのテストがより厳格で、高い性能を求めるユーザーやシステムにとっては挑戦的なテストとなり、高い計算量によりシステムの性能をより正確に評価できるようになりました。
❸「新しい命令セットの使用」・・・ 「Cinebench 2024」では、最新の命令セットが使用されており、ハードウェアの新機能や最適化が活用され、パフォーマンス向上が期待されます。
❹「GPUベンチマーク機能の復活」・・・過去10年間なかったGPUベンチマーク機能が 「Cinebench 2024」で復活し、NVIDIA、AMD、Appleのグラフィックスプロセッサに対応したベンチマークが行えるようになり、グラフィックス性能の比較が可能です。
❺「ユーザーインターフェイス(UI)の刷新」・・・「Cinebench」のユーザーインターフェイス(UI)も刷新され、より使いやすく洗練されたデザインとなり、ユーザーがテストを実行し、結果を分かりやすく表示できるように改善されています。
「アーキテクチャのサポート拡充」・・・「Cinebench2024」は、WindowsとmacOSのx86 / x64アーキテクチャCPU(IntelとAMDのCPU)に加え、「Arm64アーキテクチャ」もサポートします。
これにより、macOSのAppleシリコンやWindowsのSnapdragonなど、さまざまなプラットフォームで動作する可能性があり、ユーザーの多様なニーズに対応します。
これらの変更により、「Cinebench2024」はより高度な性能評価とテストを提供し、ハードウェアの比較や選択をより正確に行うことができるツールとなっています。
使ってみた感想
早速、「Cinebench 2024」を起動します。
トップ画面はこんな感じになります。
ベンチマーク測定してみます。
PC構成
【PCケース】JONSBO D31 メッシュ SC
【マザーボード】ASUS社「ROG STRIX Z790-I GAMING WIFI」
【メモリ】CORSAIR社「VENGEANCE DDR5, 6000MHz 32GB(16GBx2)」
【GPU】ASUS社「TUF-RTX4090-O24G-GAMING」
【PSU】CORSAIR社「Corsair RM1000e」
【Ver】GeForce 537.13
「Resizable BAR」は有効にしています。(室温26℃)
ベンチマーク測定中の様子です。
描画タイルは大きく1個ずつ処理していきます。
GPUスコアは「35240」です。
簡単に他のグラフィックボードも比較してみます。
ただし、ここで注意が必要です。
インテル社「A770」は現時点では対応していません。
実際に「A770」を試してみたところ、やはり対応していませんでした。
少し気になったのは処理速度が遅く感じることです。
また動作が重くストレスを感じることもあります。
今回リリースされた「Cinebench 2024」は「Cinebench R23」と同じインターフェイス(UI)を採用しているため、使い方は簡単でした。
さらに、Apple社の「Mチップ」もサポートしているので、Appleユーザーもぜひ試してみてください。
今後、時間があれば、他のグラフィックボードも試してみたいと考えています。
総評
「Cinebench 2024」を起動する際、多くのユーザーが「正常に起動しない」「スコアが異様に低い / 高い」「強制終了」など様々なエラーに遭遇しているようです。
これらの問題はソフトウェアがまだリリース直後であるため未完成の部分があることを示唆しています。
しかし今後のアップデートにより「Cinebench 2024」は改善されていくでしょう。
ソフトウェア開発者はユーザーからのフィードバックを受けて不具合を修正し性能を向上させるために努力しています。
このような成熟プロセスを経て安定した動作と信頼性が向上しユーザー体験が向上することが期待されます。
お目通し戴き、ありがとうございました。
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