今回ご紹介するのは2023年4月13日に発売されたASUS社「DUAL-RTX4070-O12G=以下、RTX4070」です。
「DUAL-RTX4070-O12G」の詳細はこちら
価格は99,000円です。
スペックは以下の通りです。
GPU | RTX 4070 | RX7700XT | RX7800XT | RTX4060Ti(8GB) | RX6800 |
シェーダ | 5888 | 3456 | 3840 | 4352 | 3840 |
ゲームクロック | 1920 MHz | 2171 MHz | 2124 MHz | 2310 MHz | 1815 Mhz |
ブーストクロック | 2480 MHz | 最大2544 MHz | 最大2430 MHz | 2540 MHz | 最大2105Mhz |
メモリ | 12 GB | 12 GB | 16 GB | 8 GB | 16GB |
メモリ種類 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 |
バス幅 | 192-bit | 192-bit | 256-bit | 128-bit | 256-bit |
メモリ帯域幅 | 504 GB/S | 432 GB/s | 624 GB/s | 288 (554) GB/S | 512 GB/S |
TDP/BP | 200 W | 245 W | 263 W | 160 W | 250 W |
「RTX4070」の基本設計は「Ada Lovelace世代」のNVIDIA GeForceシリーズと共通しています。
この設計では巨大な「L2キャッシュ」が搭載されており「メモリーバス幅」を抑える役割を果たしています。
また*「Optical Flow Accelerator」を活用した*DLSS(Deep Learning Super Sampling) Frame Generationにも対応しており高品質の画像処理を実現します。
*「Optical Flow Accelerator」・・・ゲームの画像を改善しフレームを新しく生成してゲームの性能を向上させます。
*DLSS FG(Deep Learning Super Sampling Frame Generation)・・・NVIDIAの新しいGPU技術で「通常のDLSS」とは異なりGPUがフレーム全体を生成し高いフレームレートを実現します。「DLSS FG」はRTX40シリーズで導入され「DLSS SR」と組み合わせて高い性能向上を実現します。対応ゲームでは印象的なフレームレート向上が見られます。
さらに「AV1」のハードウェアエンコードにも対応しており、高効率な動画エンコードを行うことが可能です。
これらの機能により、グラフィックス性能や映像処理性能が向上し幅広い用途に対応することができます。
これはゲーム内の動きをより滑らかにする「AI」を利用しています。
結果としてゲーム内のグラフィックスがよりリアルに見え特に「エフェクト」の表示が向上します。
「RTX4070」は「RTX4070Ti」と同じVRAM仕様(12GB、21Gbps、192Bit幅のGDDR6Xメモリ)を持っており「WQHD解像度」以下では「L2キャッシュ」が性能をサポートしますが「4K以上」では「メモリバス幅」が制約になる可能性があります。
また「SM数」が「46基」に減少し「消費電力」はわずか「200W」で補助電源は「12VHPWR」または「8ピン」です。
- ついに値下げ! RTX4070の購入は今がチャンス?!
- 「DUAL-RTX4070-O12G」の特長
- 開封の儀
- 外観
- 「DUAL-RTX4070-O12G」をチェックする
- 換装の際の準備
- ドライバをインストール
- 「DUAL-RTX4070-O12G」のスコア検証
- 使ってみた感想
- 良かったところ
- 残念な点、注意する点
- 総評
- 主な仕様
- トレンドアイテム
ついに値下げ! RTX4070の購入は今がチャンス?!
最近「RTX 4070」は7万円台に入っており「RADEON RX7800XT」を選択するかどうかで悩むユーザーが増えています。
また「RADEON RX7800XT / 7700XT」は最新ゲーム「スターフィールド」とバンドルされており、9/30までの期間は「RADEON RX7800XT」がお得です。
しかしキャンペーン終了後は「RTX 4070」が「AI生成」や「レンダリング性能」など多機能を考慮するなら将来的には優越性を発揮するでしょう。
「DUAL-RTX4070-O12G」の特長
❶NVIDIA DLSS3、高効率なAda Lovelace arch、フルレイトレーシングを搭載
❷第4世代Tensorコア:DLSS 3とブルートフォースレンダリングで最大4倍のパフォーマンス
❸第3世代RTコア: 最大2倍のレイトレーシング性能
❹OCエディション: ブーストクロック 2550MHz (OCモード)/2520MHz (デフォルトモード)
❺Axial-techファン設計は、より長いブレードを容易にするより小さなファンハブと、下方への空気圧を増加させるバリアリングを特徴とします。
❻2.56スロット設計により、互換性と冷却効率を最大限に高め、小型でも優れた性能を発揮します。
❼0dBテクノロジーにより、比較的静かにゲームを楽しむことができます。
❽デュアルボールファンベアリングは、従来設計の最大2倍長持ち(ASUS社HPより引用)
開封の儀
内容物
1 x Collection card
1 x Speedsetup Manual
1 x Thank you Card
外観
「DUAL-RTX4070-O12G」をチェックする
表面のボディー材質はプラスチック製です。
「xial-techファン設計」は優れた冷却性能を提供するために最適化されています。
長いブレードは風をより効果的に送り冷却効果を向上させます。
このファン設計は高速で効果的な冷却を可能にします。
ファンブレードが風を素早く吸い込み効率的に排出できるため高い回転速度で動作することができます。
短時間で多くの熱を放熱できます。
ファンの外径は「95mm」です。
「Axial-techファン」には「バリアリング」と呼ばれる特別な機能が組み込まれています。
このバリアリングは、ファンの下部に配置され下向きの空気圧を高めます。
ファンはより強力な風を生成し冷却効果を最大限に引き出します。
強力な冷却によりグラフィックボードや他のコンポーネントのパフォーマンスが安定し高負荷のタスクに対応できます。
「0dBテクノロジー」はGPUの温度に応じてファンの回転速度を制御し、低負荷時にはファンを停止させ、静かな環境を提供します。
一方、高負荷時にはファンを再び回転させグラフィックボードの冷却性能を確保します。
この機能によりユーザーは自動的に最適な冷却と静音性を得ることができゲームや作業を快適に楽しむことができます。
「デュアルボールファンベアリング」はファンの耐久性を向上させる特別な設計で通常のスリーブベアリングと比較して2倍の耐久性を持ちます。
この設計により長寿命で信頼性の高いファンを提供し高い性能を維持しながらファンの交換や保守作業の必要性を減少させます。
「RTX4070」は「2.56スロット」のデザインを採用しており熱の吸収構造に優れています。
「前面カバー」「ヒートシンク」「ヒートパイプ」が緻密に設計されており、この構造によって2つの「Axial-techファン」はケースの側面から十分な通気性を確保し驚くほど高い排熱性能を実現しています。
この設計により、グラフィックボードのサイズからは予想できないほどの優れた冷却効果が得られます。
バックプレートを見てみます。
このグラフィックボードには頑丈な防護バックプレートが装備されており高密度の「PCB基板バックプレート」が基板を補強しコンポーネントと回路を保護します。
さらに「バックプレート」の背面には大きな通気口が設けられており熱気が効率的に排出されます。
このデザインによりグラフィックボードの信頼性と冷却性能が向上しコンポーネントの長寿命と安定した動作が実現されます。
「OCエディション」ではブーストクロックが「OCモード」では2550MHzと「デフォルトモード」では2520MHzとなっています。
インターフェース周りを見てみます。
このグラフィックボードには非常に耐久性の高い304ステンレススチール製のステンレスブラケットが採用されており、そのデザインは頑丈で耐久性があります。
「デュアルマウントブラケット」は外部要因からの保護を強化し長い寿命と高い信頼性を提供します。
「ディスプレイポート」が3つ「HDMI」が1つ備えてます。
接続ピンは「8ピン」を1つのみ使用します。
それでは「DUAL-RTX4070-O12G」のスコアを見ていきます。
換装の際の準備
グラフィックボードを取り換えるときに古いドライバの削除をオススメします。
ドライバをインストール
グラフィックボードを換装したら「GeForce」ドライバをダウンロードしインストールします。
「DUAL-RTX4070-O12G」のスコア検証
【PCケース】「JONSBO D31 メッシュ SC」
【CPU】INTEL社「Core i9-13900K」
【マザーボード】ASUS社「ROG STRIX Z790-I GAMING WIFI」
【メモリ】CORSAIR社「VENGEANCE DDR5, 6000MHz 32GB(16GBx2)」
【PSU】CORSAIR社「Corsair RM1000e」
【AIO】ASUS社「ROG RYUJIN II 240」
【Ver】GeForce 550.09
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3D MARK
GPU別スコア
GPU別スコア
「Call of Duty: Modern Warfare 2」-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
「Horizon Zero Dawn」-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
「zombie army 4」-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
「アサシン クリード ヴァルハラ」-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
「ファークライ5」-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
ゴーストリコン・ブレイクポイント-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
ディビジョン2-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
SHADOW OF THE TOMB RADER-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
デウスエクス マンカインド・ディバイデッド-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
strange brigade-「スケール150%」
「平均フレームレート」
ゴーストリコン ワイルドランズ-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
トータルスコア、ゲームスコア(3D MARK、blender-省略)
ゲーム中の消費電力(Watt)
高負荷時3DMARK 「FIRESTRIKE」(Temp)
以上「DUAL-RTX4070-O12G」のスコアでした。
使ってみた感想
早速、「RTX4070」のレンダリング性能を試してみます。
今回は、最近リリースされたベンチマークソフト「Cinebench 2024」を使用します。
このテストでは「10分間連続運転」の設定を選択します。
GPUスコアは「16940」です。
高負荷な測定環境でも「60℃」を超えない冷却性能が「DUAL-RTX4070-O12G」の強みであることが確認されました。
良かったところ
❶ 「RADEON」よりも高いのは「レンダリング性能」です。
「AI遊び」や「レンダリング性能」において「RTX4070」は圧倒的な優位性を持っておりオススメします。
❷ 冷却性能も優れています。
最大で200Wの電力を使用し、高負荷時でも約60℃以下の温度を維持します。
❸ ワットパフォーマンスが高いです。
消費電力はゲームプレイ中に最大で「200W」になりますが、場合によっては約185Wまで低下します。 「4K」解像度での平均消費電力は「185W」です。
❹ ゲーム性能はネイティブで「WQHD」まで、最新ゲームでも快適に動作します。 「4K」解像度でも「DLSS」を活用すれば快適にプレイできます。
❺ コイル鳴きは少ないです。
通常、高いフレームレートで使用した場合にコイル鳴きが聞こえますが、一般的には我慢できるレベルです。
ケースが密閉されている場合、この音は他のノイズに埋もれることがあります。
❻接続ピンは「8ピン」が1つのみですので、ケース内がケーブルで乱雑になることが避けられ、エアフローの効率が向上します。
残念な点、注意する点
❶ 価格が高いです。
競合する「RADEON」の登場によって価格が下がりましたが、まだまだ高価です。
「RX 6800」相当の性能を持つため、現在ミドルレンジクラスをお持ちの場合、ゲーム目的での乗り換えメリットは少ないです。
❷ビデオメモリの余裕がないです。(12GB)
特に「VR」や「MOD」などの用途では映像の品質に不足が生じる可能性があります。
最近のゲーム、例えば「アーマードコア6」では「MOD」を活用するユーザーが増えており、ビデオメモリの制約がゲームのカスタマイズに支障をきたすことがあります。
「MOD」をもっと活用したい場合「16GB以上」のビデオメモリが必要かもしれません。
総評
スペックに過度にこだわると本質を見落とすかもしれませんが「RTX 4070」は使いやすく「WQHD解像度」でのゲームに適しています。
最新のゲームも含めて「WQHD解像度」で「60fps」を下回ることはほとんどありませんのでストレスを感じずにゲームを楽しめるでしょう。
この性能は「メモリーバス幅」と「CUDAコア」に依存しています。
また「RTX4070」は「WQHD解像度」までのゲームに最適で*「DLSS FG対応ゲーム」が増えています。
価格については検討の余地がありますが性能に満足できるリニューアル版と見なすこともできます。
近い将来「DUAL-RTX4070-O12G」が「7万円台」に突入するかもしれません。
古くなったグラフィックボードを新調するのも良いタイミングでしょう!
お目通し戴き、ありがとうございました。
AD: N.K
主な仕様
サイズー267.01 x 133.94 x 51.13 mm