今回ご紹介するのは2023年10月27日に発売されたASUS社ゲーミングコントローラー「ROG Raikiri Pro」です。
価格は20,520円(税込)です。【ASUS様より貸出提供】
- 「ROG Raikiri Pro」の特長
- 開封の儀
- 外観
- 「ROG Raikiri Pro」をチェックする
- 使ってみた感想
- 良かったところ
- 残念な点、注意する点
- 総評
- 主な仕様
- 関連商品
- トレンドアイテム
「ROG Raikiri Pro」の特長
❶内蔵有機ELディスプレイ・・・アニメーションをカスタマイズして自分好みの外観に調整可能です。
ステータスインジケーターの確認やプレイ中のプロファイル変更も行えます。
❷トライモード接続・・・有線USB-C、高速2.4GHz RF、Bluetoothの3つのモードに対応し、高い汎用性を提供します。
❸直感的な背面ボタン・・・左右の4つのボタンやジョイスティックの感度調整に割り当て可能です。
❹作動距離を選べるトリガー・・・左右のトリガーボタンはフル、ショートの2段階の作動距離を選択でき、Armoury Crateでデッドゾーンの設定も可能です。
❺最高峰のサウンド・・・内蔵のESS DACが没入感ある音響を演出し、3.5mmのイヤホンジャックとミュートボタンも搭載しています。
※USB有線接続時のみ、イヤホンジャックが使用可能です。
❻高度なカスタマイズ機能・・・Armoury Crateを使用して、ボタンのリマップ、ジョイスティックの感度調整、およびその他の設定の調整が可能です。
開封の儀
内容物
1 x ROG Raikiri Pro gamepad
1 x USB Type-C to Type-A cable
1 x USB wireless dongle
1 x Warranty book
1 x Quick start guide
外観
「ROG Raikiri Pro」をチェックする
半透明のデザインに浮かぶROGロゴを持つ「ROG Raikiri Pro」はROGシリーズらしい未来的でサイバーパンク風の外観を演出しています。
この特異な外観はゲーミングデバイスの新しい次元を切り拓きユーザーに洗練されたデザインと高度な性能を提供しています。
「1.3インチ」のディスプレイで解像度は128 x 40ピクセルで2階調です。
ボディーの材質は「プラスチック製」です。
手に取った感触は「純正XBOXコントローラー」と似たレイアウトを感じました。
重さは「純正XBOXコントローラー」に電池を含めた場合と比べても、特に重く感じません。
実際に並べてみます。
「純正XBOXコントローラー(285g)」を現在お使いの場合、おそらく「ROG Raikiri Pro(330g)」をお使いいただいてもプレイに支障はないでしょう。
ただし「PS4コントローラー(217g)」の場合、左側のスティック部分とデジタル方向キーが上下逆に配置されているため、慣れが必要かもしれません。
「ROG Raikiri Pro」は「トライモード接続」を提供しており「Bluetooth」、「2.4GHz RF」、「有線USB-C」の3つの接続オプションを提供します。
まず「有線USB-C」を見てみます。
3メートルのUSB-CからAへの取り外し可能なケーブルです。
コントローラーに接続すると、自動的に電源がオンになります。
特に設定を変更する必要なく、純正XBOXコントローラーと同じレイアウトでゲームを楽しむことができます。
キャップは磁石で留められるようになっています。
コントローラーの背面には「2.4GHz ドングル」の収納スペースが備わっており、外出先などで「2.4GHz ドングル」を紛失しないようにすることができます。
「Bluetooth」の場合、デスクトップ画面で「設定」を開き、「Bluetoothとデバイス」を選択します。
選択したら「コントローラー」の「XBOXボタン」を長押しして電源を入れ、同時に「PAIRボタン」を長押しするとコントローラーが「ペアリング」モードに入ります。
コントローラーが「ROG Raikiri Pro」と認識されたらペアリングが完了です。
「Bluetooth」、「2.4GHz RF」、「有線USB-C」の切り替えは、コントローラーの上部にある右側のボタンを長押しします。
操作方法はコントローラーの正面から行います。
右ボタンを押すと、下に移動します。
右ボタンを長押しすると、選択します。
左ボタンを押すと、戻ります。
コントローラーディスプレイ部に「system」→「PC」→「Bluetooth」「RF 2.4GHz」「USB」と表示されるので使用したいデバイスを選択してください。
Bluetooth接続用のダウンロードはこちら
これにより「デスクトップPC」、「ノートパソコン」、「ROG Ally」など多くのデバイスとシームレスに統合できます。
さらに最新のXboxコンソールにも有線USB-C接続で使用可能です。
AFH(適応型周波数ホッピング)技術により他の機器との干渉を最小限に抑え高速なBluetooth接続がゲームプレイに大きなメリットをもたらします。
「PAIRボタン」左側に「Xbox」および「PC(Windows)」と互換性のある3.5mmアナログオーディオポートがあります。
ヘッドセットの接続は有線接続のみ可能です。
「3.5mmイヤホンジャック」にヘッドセットを接続すると内蔵の「ESS DAC」による臨場感あふれる最高の音響体験が楽しめます。
「ESS DAC」は高品質な音声再生を提供しゲームや音楽の細部までクリアに聞き取ることができます。
さらにボイスチャット中には便利な「ミュートボタン」が搭載されており、これを使用することで瞬時に音声をオフにし、コミュニケーションの際にプライバシーを守ることができます。
この機能は「音響体験」と「コミュニケーション」の両方で高い利便性を提供します。
接続準備が終わったところで各ボタンを見てきます。
「X」「Y」「A」「B」ボタンはやや硬めの感触です。
左右の「アナログスティック」もやや硬いです。
円形の8方向キー「D-pad」は硬めで、少し押し込む必要があります。
「D-pad」は「純正XBOXコントローラー」や「PS4コントローラー」と比較してひと回り大きいため、素早い操作に反応するかについて懸念があります。
特に「鉄拳シリーズ」や「ストリートファイターシリーズ」などクイックな操作が必要な場合、若干の遅延が生じる可能性があります。
トリガーの作動距離を選択できます。
コントローラーの背面には「ロック」のつまみが備わっています。
左右のトリガーボタンは多彩な操作に適応し、ショートトリガーのロックモードも備えています。
「ショート・トリガーモード」
「フル・トリガーモード」
「ショート・トリガーモード」を使用すると押し込み距離が短くなり例えば「FPS」などの射撃アクションゲームでのプレイが非常に効果的です。
射撃の反応が向上し通常2回の連射が3回に増えるなど非常に優れた性能を発揮します。
「Armoury Crate」を使用すればデッドゾーンを個人の好みに合わせてカスタマイズできます。
最後にPCに電源を入れて「ROG Raikiri Pro」を試してみます。
「Armoury Crate」をインストールします。
❶デバイス情報
「Armoury Crateアプリ」を使用することでプレイスタイルや特定のゲームに合わせたカスタマイズが可能です。
このアプリは「ボタンのリマップ」「有機ELディスプレイの設定調整」「コントローラープロファイルの選択」、無線モード時の「バッテリー残量アラート」の設定など多くのカスタマイズオプションを提供しています。
さらに「振動強度」やトリガーの「デッドゾーンの調整」ジョイスティックの「反応曲線の変更」なども可能です。
これによりユーザーは自分の好みやゲームに最適な設定を調整できます。
❷設定
❸LEDライト ❹電源
鮮やかな「RGBライティング」が輝きます。
この「RGBライティング」はコントローラーの外観を美しく彩り魅力的な光の効果を提供します。
ユーザーは多彩な色やエフェクトから選択しコントローラーを個人の好みに合わせてカスタマイズできます。
また「RGBライティング」はゲームプレイやエンターテインメント体験に没入感を追加し独自の雰囲気を演出します。
この鮮やかな光のディスプレイは「ROG Raikiri Proコントローラー」の魅力的な外観の一部として際立ち、ユーザーに洗練されたゲームデバイスを提供します。
❺ファームウェアの更新 ❻OLED
内蔵の「有機ELディスプレイ」は「Armoury Crateアプリ」を通じて「画像」「アニメーション」「テキスト」などを個人の好みに合わせて表示することができます。
これによりコントローラーの外観を自分らしくカスタマイズできます。
また、プレイ中にも有機ELディスプレイを活用しプロファイルの変更やコントローラーの設定を「リアルタイム」で管理することが可能です。
このディスプレイを通じてプレイ中に現在のプロファイルを簡単に変更したり充電ステータスを確認したり、マイクのステータスをチェックしたりすることもできます。
また、有機ELディスプレイの上部に配置された2つのボタンを使用することでディスプレイの表示内容を選択できます。
これによりゲームの最中でもコントローラーのプロファイルを変更して最適な設定を瞬時に切り替えることができます。
使ってみた感想
早速「D-pad」を試すために対戦格闘ゲーム「鉄拳7」をプレイしました。
ところが「D-pad」が大きすぎてクイックな反応が悪く特に「右斜め上の方向キー」の入力が難しいことが分かりました。
結果として意図しない「垂直ジャンプ」が発生してしまいます。
さらに「右方向キー」もやや遠くに配置されているため「小さな手」のユーザーには入力が難しいかもしれません。
「D-pad」は通常「機体の移動」などの頻繁な操作よりも「武器の呼び出し」などの使用頻度の低い操作に向いているようです。
レースゲームでは「シフトチェンジ」をコントローラーの「背面」で行うことができました。
特に「アクセル」と「ブレーキ」を「人差し指」で操作していたため、スムーズなシフトチェンジが可能になりました。
また「爽快アクション」など、トリガーを深く押し込まなくても良いゲームでは「ショート・トリガーモード」を使用することで押し込み距離が短くなりアクションの反応が向上しました。
「ROG Raikiri Pro」の本体重量は「純正XBOXコントローラー」と同様に重い部類に入りますが慣れているため特に気になりませんでした。
また「コントローラー背面」に「4つのボタン」が追加されたため、これまでボタン数が足りずにキーボードやマウスで操作していたゲームも「ROG Raikiri Pro」でも快適に遊ぶことができるようになりました。
またPCデスクに縛られず「リビング」の「ソファー」で快適にゲームを楽しむことができるようになり自由度が向上して大変満足しています。
良かったところ
❶バッテリー持ちが優れています。
個人的には照明と振動をオフにしています。
照明をオフにし振動をオフにした場合、「最大48時間」の使用が可能です。
❷レースゲームでは「シフトチェンジ」をコントローラーの背面で行うことができます。
ゲームタイトルはSTEAMにてデモ版が配信中「Japanese Drift Master=JDM」で軽く流してみました。
個人的には「アクセル」と「ブレーキ」を「人差し指」で操作していたため、スムーズなシフトチェンジが可能になりました。
❸「爽快アクション」などトリガーを深く押し込まなくても良いゲームでは「ショート・トリガーモード」を使用すると押し込み距離が短くなりアクションの反応が向上します。
通常の2回の連射が3回に増加するなど非常に優れた性能を発揮します。
❹中央の「XBOXボタン」の下にあるボタンは「スクリーンショット」ボタンです。
個人的に以前はプレイ中にキーボード操作で「スクリーンショット」を頻繁に撮っていましたが、このボタンがあると便利だと感じました。
残念な点、注意する点
❶ 「Bluetooth」の反応が不安定です。
個体差や個人の環境に影響されるかもしれませんが主な問題は接続がゲーム以外の場面で「オン・オフ」に切り替わることです。
これにより軽作業の際にも動作がカクついて不安定になることがあります。
他の「Bluetoothデバイス」の電波と干渉している可能性があります。
一時的な対処法としてドライバーの削除で問題が解決しましたが修正アップデートが提供されるまで「2.4GHz RF」や「有線USB-C」を使用することをオススメします。
❷対戦格闘ゲームでは「D-pad」が大きすぎて特に「右斜め上の方向キー」の入力が難しく意図しない「垂直ジャンプ」が起こることがあります。
また小さな手のユーザーにとって「右方向キー」は遠く感じられ「D-pad」は頻繁な操作には適していなようです。
❸「プロファイル切り替え」や「設定変更」にはPCの「有線接続」が必要で使い勝手に課題があります。
「ヘッドセット」や「AURA Sync」も「有線接続」が必要です。
総評
「ROG Raikiri Pro」は軽量で快適なゲームコントローラーで、バッテリー寿命が優れています。
ボタン配置は「純正XBOXコントローラー」に似ており、ジョイスティックのグリップ力も高く、ジョイスティックのドリフトの問題はほとんど発生しませんでした。
ただし「D-pad」の操作については少し不満があり価格が高額で他にも高品質な選択肢があるため「Raikiri Pro」の価値が価格に見合うかどうかについては疑念が生じます。
競合製品が優れた選択肢である可能性も考えられ、そのため「Raikiri Pro」が完璧なプレミアム体験を提供できない可能性があります。
購入前に慎重な検討が必要です。
ただし、これらのデメリットは「Raikiri Pro」の素晴らしい体験全体に大きな影響を及ぼすものではありません。
このコントローラーは卓越した性能と機能を提供し高級なPCゲームコントローラーの一つとして非常に価値があります。
お目通し戴き、ありがとうございました。
AD: N.K
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主な仕様
本体サイズ-103(幅)×64(高さ)×155(奥行)mm
重量-330g(ケーブル含む)