今回ご紹介するのは2019年10月29日に発売された ASUS社「 PH-GTX1660S-O6G=以下GTX1660-S」です。
過去に「GTX1660 Ti」をレビューしましたが「GTX1660」シリーズは全部で3種類です。
【入門GPU】ASUS社「ROG-STRIX-GTX1660TI-O6G-GAMING」をレビュー
では「GTX1660 SUPER」はどんな立ち位置なのか?
「GTX1660 Ti」>「GTX1660 SUPER」>「GTX1660無印」の順番で性能差があります。
つまり今回レビューする「GTX1660 SUPER」は「GTX1660」シリーズの中間の立ち位置になります。
簡単に「GTX1660 SUPER」のスペック表を作成しました。
GPU | GTX 1660-S | GTX 1660ti | GTX 1660 | GTX 1070 | GTX 1060 | RX590 | RX580 |
コア数 | 1408 | 1536 | 1408 | 1920 | 1280 | 2304 | 2304 |
ベースクロック | 1530MHz | 1500MHz | 1530MHz | 1365MHz | 1506MHz | 1469 MHz | 1257MHz |
ブーストクロック | 1785MHz | 1770MHz | 1785MHz | 1800MHz | 1709MHz | 1545 MHz | 1340 MHz |
メモリ | GDDR6 6GB | GDDR6 6GB | GDDR5 6GB | GDDR5 8GB | GDDR5 6GB | GDDR5 8GB | GDDR5 8GB |
バス幅 | 192 bit | 192 bit | 192 bit | 256 bit | 192 bit | 256 bit | 256 bit |
メモリ帯域幅 | 336 GB/S | 288 GB/S | 192 GB/S | 256.3 GB/S | 192.2 GB/S | 256 GB/S | 256 GB/S |
TDP | 125 W | 120 W | 120 W | 150 W | 120 W | 225 W | 185 W |
スペックを見てみると「GTX1660 SUPER」と「GTX1660無印」はメモリの種類、帯域幅、TDP以外は、ほぼ同じ仕様になっています。
「メモリ帯域幅」は「GTX1660 Ti」よりも高速になりました。
簡単に言えば「GTX1660無印」のメモリ強化版が「GTX1660 SUPER」ということになります。
それでは、ASUS社「PH-GTX1660S-O6G」をレビューしたいと思います。
「PH-GTX1660S-O6G」の特長
❶高速ゲーム用に50%以上のメモリ帯域幅を備えた超高速GDDR6を採用!
❷GeForce Experience:ビデオ、スクリーンショット、およびライブストリームをキャプチャして友人と共有します。 ドライバーを最新の状態に保ち、ゲーム設定を最適化します。 GeForce Experienceはすべて自分で行うことができるので、グラフィックスカードに必要不可欠な機能として備わっています。
❸ブロードキャスティング:GeForce GTX16 SUPERシリーズは、優れた品質と最適化されたパフォーマンスと同時にゲームとストリーミングの機能をロック解除する専用ハードウェアエンコーダーを備えています。
❹ウィングブレードファンの設計は抗力を減らすために各ブレードに垂れ下がった先端を取り入れています。 IP5Xの防塵性により、粒子の侵入を防ぎ、耐久性を向上
❺デュアルボールファンベアリング設計は、スリーブベアリング設計に比べての最大2倍の寿命
❻Auto-Extremeテクノロジーによる自動化で、システムの信頼性を向上
❼GPU Tweak IIは直感的なパフォーマンス調整と温度制御、システムモニタリングを提供 (ASUS社HPより引用)
開封の儀
内容物(本体、マニュアル)
外観
「PH-GTX1660S-O6G」をチェックする
「PH-GTX1660S-O6G」は単に小さいだけでなく小型PCケース(Mini-itx)に最適なサイズに収まります。
大型VGAの約60%くらい小型なので極小PCケースに換装すれば、どんな場所にでも設置できます。
例えば筆者が愛用するDan Cases社「A4-SFX」と相性が良いです。
【小さな巨人】Dan Cases社 PCケース「A4-SFX」をレビュー
時間があれば「A4-SFX」に「PH-GTX1660S-O6G」を換装してみます。
ファン周りを見てみます。
「TDP」が125Wなのでシングルファンでも十分、冷却できると思いますが、念のためエアフローなど発熱対策はしっかりしておきましょう。
インターフェースは「ディスプレイポート」「HDMI」「DVI-D」が各1つずつ備えてます。
接続ピンは「8ピン」1つです。
バックプレートはありません。
定期的に掃除してホコリなど溜まらないように注意しましょう。
今回から最新ゲーム「ゴーストリコン・ブレイクポイント」のベンチマークを追加しました。
是非、参考にしていただけると幸いです。
それでは「PH-GTX1660S-O6G」のベンチマークを検証していきます。
換装の際の準備
グラフィックボードを取り換えるときに古いドライバの削除をおススメします。
ドライバをインストール
グラフィックボードを換装したらNVIDIAドライバをダウンロードしインストールします。
「PH-GTX1660S-O6G」のスコアを検証
【CPU】Core i7 「9900KS」 【マザーボード】「ROG MAXIMUS XI FORMULA」
【メモリ】キングストン社「HyperX Predator RGB 4000MHz 8×4/32GB」
【GPU】「PH-GTX1660S-O6G」
比較するGPUは「GTX1660-S」「GTX1660Ti」「GTX1660無印」「GTX1070」「GTX1060」「RX590」「RX580」です。
GPU別スコア
ゴーストリコン・ブレイクポイント-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
「ゴーストリコン・ブレイクポイント」は前作「ワイルドランズ」よりも軽くなっており多少、古いVGAでも快適に動作しました。
「GTX1660-S」はフルHDであれば60fpsを超えました。
WQHDでも多少カクツキはありますが普通にゲームできます。
「GTX1660Ti」に迫るスコアを出しました。
ディビジョン2-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
SHADOW OF THE TOMB RADER-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
RISE OF THE TOMB RADER-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
デウスエクス マンカインド・ディバイデッド-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
strange brigade-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
ゴーストリコン ワイルドランズ-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
ゲーム中の消費電力(Watt)
アイドリング時(Temp)
高負荷時3DMARK 「FIRESTRIKE」(Temp)
使ってみた感想
「GTX1660-S」は「GTX1660無印」よりは多少スコアが良いくらいで「GTX1660Ti」には全敗といった残念な結果になりました。
「GTX1660Ti」よりもVRAMが高速ですが消費電力や高負荷におけるGPUの温度が高くなってしまいました。
一通りゲームをしたところ体感的に「GTX1660Ti」と変わりません。
「VRAM」の高速化の恩恵を期待したのですが残念です。
良かったところ
❶「GTX1660Ti」と同等のパフォーマンスを実現!
❷VRAMは「GDDR6」に格上げし今後の最新ゲームに期待できるかも?!
残念な点、注意する点
❶現在の市場価格(11/23)は「GTX1660Ti」と変わらないので今のところ「GTX1660Ti」を選択した方が良いと思います。
❷消費電力、GPU温度が「GTX1660Ti」よりも2%くらい上昇している。
総評
「GTX1660-S」は少し中途半端なVGAといった印象を持ちました。 価格が購入意欲に躊躇してしまいます。
一応、「GTX1660-S」「GTX1660Ti」「GTX1660無印」の3機種の価格を見てみます。
ASUS社「PH-GTX1660シリーズ」のモデルで調査してみました。
GPU | GTX1660-S | GTX1660Ti | GTX1660無印 |
価格(11/23) | 31,097円 | 38,808円 | 28,506円 |
それぞれモデルごとに価格差に開きはありますがメーカー、型番を問わずコスパ重視で調査したところでは「GTX1660-S」と「GTX1660Ti」の価格は、ほとんど同じです。 コスパ重視で検討するならば「GTX1660Ti」を選択した方が良いかもしれません。
今後の価格次第で魅力的な商品に変わることを期待したいです。
お目通し戴き、ありがとうございました。
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主な仕様
サイズ-17.4 x 12.1 x3.9
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