新世代は旧世代を大きく超えよ

科学技術は日進月歩の世界です。特にテレビ、オーディオ、コンピューター関連の機器は急速に加速しています。 新世代、旧世代のそれぞれの製品の特長を見い出し参考になれば幸いでございます。

【フルHDはお任せ!RX5700】ASUS社「DUAL-RX5700-O8G-EVO」をレビュー

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今回ご紹介するのは2019年10月11日に発売された ASUS社「DUAL-RX5700-O8G-EVO=以下RX5700」です。

 

 

「RX5700」は上位モデルに「RX5700XT」があり下位モデルには「RX5600XT」があります。

 

「RX5700」は、ちょうど中間の立ち位置です。

 

「RX5700」は新世代規格「PCIe4.0」スロットを採用しており、また「7nm」と最新のプロセスにて製造されてます。

新世代「RX5700」のプロセスは 7nm

世代はついにプロセス「7nm」へ突入しました。

 

「14nm」の世代は結構長かった。

 

プロセス「7nm」と聞いてピンとこないと思いますので簡単にイラストを描きました。

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プロセスとは半導体の回路線幅を指します。

 

プロセスが微細化するメリットとは・・・

 

❶より高性能なプロセッサーを製造できる

❷パフォーマンス向上(処理性能が上がります)

❸消費電力や低発熱(ワットパフォーマンス)の省エネ化

❹製造コストの低下(小さなサイズでチップがたくさん載せられる)

の以上が期待できます。

 

今後の新世代「Navi」はプロセス7nmと微細化に成功したGPUは今後に向けて8Kや4Kなど超高速フレームレート化(240fps以上)に期待できます。

 

PCIe3.0 と比較して2倍の帯域幅を実現します。

PCI Express 帯域幅 ✕16
Gen2 8 GB/S
Gen3 15.75 GB/S
Gen4 31.51 GB/S

 競合するVGAのスペックを見てみます。

GPU RX 5700 RX5600XT RX 5700 XT RTX 2060-S RTX 2060 RTX 2070-S RTX 2070
コア数 2304 2304 2560 2176 1920 2560 2304
ベースクロック 1465 MHz 1375 MHz 1605 MHz 1470 MHz 1365 MHz 1605 MHz 1410 MHz
ブーストクロック 1725 MHz 1560 MHz 1905 MHz 1650 MHz 1680 MHz 1770 MHz 1815 MHz
メモリ(GDDR6) 8GB 6GB 8GB 8GB 6GB 8GB 8GB
バス幅 256-bit 192 bit 256-bit 256-bit 192 bit 256-bit 256-bit
メモリ転送レート 14 gbps 12 gbps 14 gbps 14 gbps 14 gbps 14 gbps 14 gbps
メモリ帯域幅 448 GB/S 288 GB/S 448 GB/S 448 GB/S 336 GB/S 448 GB/S 448 GB/S
TDP 185 W 150 W 225 W 175 W 160 W 215 W 175-185W

「RX5700」は「RX5600XT」と同じベースを採用していますがメモリ周りのチューニングが異なります。

 

例えば「RX5700」は「8GB」なのに対し「RX5600XT」は「6GB」にダウングレードしています。 また「バス幅」「メモリ転送レート」「帯域幅」も大きく違います。

 

最近、よく言われるのが「RX5600XT」よりもスペックやスコアも「RX5700」よりも劣るのに価格が高いのは不満の声が上がりました。

 

最近は「RX5600XT」は発売、当初よりも価格は下がっているものの未だ「RX5700」と大きく差額が開いていないのが現状です。

 

よって現在も性能が高く価格も安い「RX5700」の方が人気があります。

「DUAL-RX5700-O8G-EVO」の特長

❶Axial-techファン設計は、より長いファンブレードと独自のバリアリングを備え、空気圧を高めます。

❷0dBテクノロジーにより、比較的静かにゲームを楽しむことができます。

❸2.7スロット設計は冷却表面積を拡大して2つの強力なAxial-tech fanを最大限に活用します。

❹IP5Xの防塵性により、粒子の侵入を防ぎ、耐久性を向上!

❺DirectCU IIは銅ヒートパイプをダイと直接接触させることで冷却を改善します。 ❻Auto-Extremeテクノロジーによる自動化で、システムの信頼性を向上!

❼保護バックプレートは、輸送中や設置中にコンポーネントを固定します。

GPU Tweak IIは直感的なパフォーマンス調整と温度制御、システムモニタリングを提供

AMD Radeon FreeSyncトレードマーク(TM)は、FreeSyncモニターを使用して、スタッターやテアリングのないゲームを提供します。(ASUS社HPより引用)

開封の儀
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外観
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「DUAL-RX5700-O8G-EVO」をチェックする

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「DUAL-RX5700-O8G-EVO」は無機質なボディに、うねるウィングが特徴です。

 

控えめな感じですが派手にLEDが光るゲーミングな外観は好まない方には、この位が丁度、良さそうです。

 

ファン周りを見てみます。

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ファンブレードは強化された「うねるウィング」は冷却性能を更に高めます。

 

冷却性能が強化されただけでなく「ホコリ」にも強い防塵性を実現します。

 

軽いゲームであれば「0dBテクノロジー」により夜間、近隣に気にすることなくゲームを楽しむことができます。

 

TDP」は185Wなので発熱量は結構、高めです。

 

冷却性能はしっかりしてますが「185W」なので熱処理が少し心配です。

 

インターフェース周りを見てみます。

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「ディスプレイポート」が3つ、「HDMI」が1つなのでマルチディスプレイする環境には嬉しい仕様です。

 

接続ピンは「8ピン」「6ピン」の2つを使用します。

長いヒートパイプが強力な冷却性能を発揮しGPUの熱暴走を防ぎ故障リスクを避けてくれます。

バックプレートは表面と同じく無機質でカッコいいです。

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長いヒートパイプが強力な冷却性能を発揮しGPUの熱暴走を防ぎ故障リスクを避けてくれます。

 

バックプレートは表面と同じく無機質でカッコいいです。

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高耐久性を重視してガシッと頑丈さが伝わります! それではベンチマークを見ていきます。

換装の際の準備

グラフィックボードを取り換えるときに古いドライバの削除をおススメします。

古いドライバ削除の詳しくはこちら!

ドライバをインストール

グラフィックボードを換装したらNVIDIAドライバをダウンロードしインストールします。

ダウンロードはこちら

「DUAL-RX5700-O8G-EVO」のスコアを検証

【CPU】Core i7 「9900KS」

マザーボード】「ROG MAXIMUS XI FORMULA」

【メモリ】キングストン社「HyperX Predator RGB 4000MHz 8×4/32GB」

GPU】「DUAL-RX5700-O8G-EVO」

 

今回はGPU別にベンチマークを比較します。

 

比較するGPUは「RX5700」「RX5700XT」「RTX2070-S」「RTX2070無印」「RTX2060-S」「RTX2060無印「GTX1660Ti」「RTX2080無印」です。

 

3D MARK

 

GPU別にベンチマークを比較してみます。 

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GPU別スコア

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ディビジョン2-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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「RTX2060」と、ほぼ互角のスコアになりました。

 

SHADOW OF THE TOMB RADER-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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「RTX2060」を超え「RTX2060-SUPER」と互角のスコアになりました。

 

RISE OF THE TOMB RADER-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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デウスエクス マンカインド・ディバイデッド-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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デウスエクス」と相性が良く「RTX2060-SUPER」を超えて「RTX2070」と互角のスコアになりました。

 

strange brigade-「スケール150%」

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「平均フレームレート」

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ゴーストリコン ワイルドランズ-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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「RTX2060」と「RTX2060-SUPER」の中間のスコアになりました。

 

ゲーム中の消費電力(Watt)

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高負荷時3DMARK 「FIRESTRIKE」(Temp)

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以上、「DUAL-RX5700-O8G-EVO」のスコアでした。

 

ゲームスコアの統計を見てみると・・・ 「RTX2080」>「RTX2070-SUPER」>「RX5700XT>「RTX2070」>「RTX2060-SUPER」>「RX5700」>「RTX2060」>「GTX1660Ti」のスコア順になりました。

 

「RTX2060」よりもフレームレートは高いですが「RX5700」はレートレーシング(光線の反射・屈折)に機能がないので価格と目的を見合わせて検討すると良いでしょう。

使ってみた感想

一通りゲームをしてみて「Sniper Elite 4」を「最高設定」で遊んだところ熱暴走のせいかゲーム中に何度か強制終了が発生しました。

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画質設定を「高設定」に切り替えたらGPU温度は高いものの、どうにか普通に遊べるようになりました。 「Sniper Elite 4」以外のゲームは特に問題なく遊べました。

良かったところ

❶今ならゲームソフトが貰える前提で考慮すれば価格が安い!

 

キャンペーン期間は2月4日から4月25日まです。

  「ゲームが貰えるキャンペーンの詳細はコチラ!

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キャンペーン中に新たに「HALO」が追加されました。

 

選べるゲームタイトルが3つに増えました。 更に「RX5600XT」も貰える対象になりました。

 

❷最新のゲームがフルHDの最高設定で「60fps」を下回ることがなく非常に快適に遊べます。

残念な点、注意する点

❶ファンが常時、回りっぱなしで冷却性能には余裕がありません。

 

個体差だと思いますが少し騒音が気になります。

 

GPUパワーをコントロールする「GPU TweakII 」ドライバをダウンロードして自分に合ったプレイ環境を調整することができます。

ダウンロードはこちら

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もしも騒音が気になったら「Silent mode」に切り替えてみてください。

 

❷比較的、重いゲームタイトルを「最高設定」でしばらく遊ぶと熱暴走が発生して強制終了する場合があります。

 

ゲームの進行を安全に進めるのであれば「中~高設定」で遊ぶことをオススメします。

 

❸最新のグラフィック技術「レイトレーシング=レイトレ」が対応していない。

 

レイトレ対応の競合機種「RTX2060」と価格も近いので非常に悩みどころ!

総評

筆者は「RX5700」をゲーム獲得も購入目的になっていたので非常にお得な買い物ができました。

 

熱暴走によるゲーム強制終了に見舞われてしまいましたが最新のゲームが「60fps」が下回ることなく快適に遊べるので満足しています。

 

今、コロナウィルスの影響で「自宅待機」で暇している方にゲームも貰える「RX5700」がオススメです。

 

こんな時だからこそゲームで有意義な時間を過ごしてみませんか?

 

お目通し戴き、ありがとうございました。

 

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主な仕様

補助電源コネクタ-8ピン×1, 6ピン×1

サイズ-約271 mm×132 mm×51 mm(W×D×H)

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