新世代は旧世代を大きく超えよ

科学技術は日進月歩の世界です。特にテレビ、オーディオ、コンピューター関連の機器は急速に加速しています。 新世代、旧世代のそれぞれの製品の特長を見い出し参考になれば幸いでございます。

【新世代 RX5500XT】ASRock社「Radeon RX 5500 XT Challenger D 4G OC」をレビュー

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今回ご紹介するのは2019年12月20日に発売された ASROCK社「Radeon RX 5500 XT Challenger D 4G OC」=以下 RX5500XT-4GB」です。

 

 

「RX5500XT」は「RX5600XT」の下位モデルになります。

 

ビデオメモリ「8GB」「4GB」の2種類あります。

 

今回は「4GB」モデルになります。

 

「8GB」の半分の「4GB」は最新ゲームの要求スペックには、やや足りない印象です。

 

Radeon系「RX570」「RX580」とGeForce「GTX1650」「GTX1650-S」が、よく比較対象に挙げられます。

 

スペックは最新の「PCIe4.0」スロットを採用します。

しかし「PCIe4.0」は通常なら16本のレーンが半分の8本という仕様になっています。

 

「RX5500」は「7nm」と最新のプロセスにて製造されてます。

 

「PCIe4.0」も「ビデオメモリ」もバッサリ、半分に切り落とした「RX5500XT-4GB」ですが後ほどスコア検証していきたいと思います。

新世代「RX5500」のプロセスは 7nm

世代はついにプロセス「7nm」へ突入しました。

 

「14nm」の世代は結構長かった。 プロセス「7nm」と聞いてピンとこないと思いますので簡単にイラストを描きました。

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プロセスとは半導体の回路線幅を指します。

 

プロセスが微細化するメリットとは・・・

 

❶より高性能なプロセッサーを製造できる

❷パフォーマンス向上(処理性能が上がります)

❸消費電力や低発熱(ワットパフォーマンス)の省エネ化

❹製造コストの低下(小さなサイズでチップがたくさん載せられる) の以上が期待できます。

 

今後の新世代「Navi」はプロセス7nmと微細化に成功したGPUは今後に向けて8Kや4Kなど超高速フレームレート化(240fps以上)に期待できます。

 

PCIe3.0 と比較して2倍の帯域幅を実現します。

PCI Express 帯域幅 ✕16
Gen2

8 GB/S

Gen3 15.75 GB/S
Gen4 31.51 GB/S

 

競合するVGAのスペックを見てみます。

GPU RX5500XT-4GB RX5500XT-8GB GTX1650-S GTX1650 RX570 RX580 GTX1060
コア数 1408 1408 1280 896 2048 2304 1280
ベースクロック 1670 MHz 1717 MHz 1560 MHz 1485 MHz 1168 MHz 1257MHz 1506MHz
ブーストクロック 1845 MHz 1845 MHz 1725MHz 1665 MHz 1244 MHz 1340 MHz 1709MHz
メモリ GDDR6 4GB GDDR6 8GB GDDR6 4GB GDDR5 4GB GDDR5 8GB GDDR5 8GB GDDR5 6GB
バス幅 128 bit 128 bit 128 bit 128 bit 256 bit 256 bit 192 bit
メモリ転送レート 14 gbps 14 gbps 12 gbps 8 gbps 7 gbps 8 gbps 8 gbps
メモリ帯域幅 224 GB/S 224 GB/S 192 GB/S 128 GB/S 224 GB/S 256 GB/S 192.2 GB/S
TDP 150 W 150 W 100 W 75 W 150W 185 W 120 W

「RX5500XT-8GB」と比べ「RX5500XT-4GB」はクロック数「1670Mhz」と僅かに下がります。

 

他にビデオメモリが半分の「4GB」になります。

 

「クロック数」「ビデオメモリ」以外は、ほぼ同じ仕様になります。

Radeon RX 5500 XT Challenger D 4G OC」の特長

❶RDNA アーキテクチャ

PCI Express 4.0のサポート

❸8K 解像度に対応

AMD Eyefinity テクノロジー

Radeon FreeSync 2 HDR

開封の儀

 

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外観

 

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Radeon RX 5500 XT Challenger D 4G OC」をチェックする

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Radeon RX 5500 XT Challenger D 4G OC」は無機質なカーボン調ボディーに様々パターンの凹凸に黄色のラインが走るデザインはASRockらしくスポーティーさに仕上がっています。

 

外観は派手めですがLEDイルミネーションは備わっていません。

 

ライティングが不要という方にはオススメです。

 

ファン周りを見てみます。

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デュアルファンを採用し強力な冷却性能を発揮します。

 

バックプレートは金属製を採用しているので自重による、しなりを防ぎます。

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またバックプレートは3/4まで施しており残りの1/4 はヒートシンクが剥き出しになっています。

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ヒートパイプは片側4本出しです。

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ここで気になったのは「ホコリ」など防塵性を謳っていないので、こまめな清掃が必要になってきます。

 

インターフェース周りを見てみます。

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「ディスプレイポート」が3つ、「HDMI」が1つです。

 

接続ピンは「8ピン」1つです。

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では早速、ベンチマークを検証していきます。

換装の際の準備

グラフィックボードを取り換えるときに古いドライバの削除をおススメします。

 

古いドライバ削除の詳しくはこちら!

ドライバをインストール

グラフィックボードを換装したらNVIDIAドライバをダウンロードしインストールします。

 

ダウンロードはこちら

Radeon RX 5500 XT Challenger D 4G OC」のスコアを検証

【CPU】Core i7 「9900KS」

マザーボード】「ROG MAXIMUS XI FORMULA」

【メモリ】キングストン社「HyperX Predator RGB 4000MHz 8×4/32GB」

GPU】「Radeon RX 5500 XT Challenger D 4G OC」

 

GPU別にベンチマークを比較してみます。 3D MARK

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GPU別スコア

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「4GB」も「8GB」もほぼ同じスコアになりました。

 

ファークライ5」-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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「4K」ではビデオメモリが足りずGPUパフォーマンスが下がってしまいました。

 

ゴーストリコン・ブレイクポイント-「デフォルト設定」f:id:BooStudio:20191124214343p:plain

「平均フレームレート」

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全体的に「8GB」よりも30%くらいスコアが下がりました。

 

ビデオメモリが「8GB」ある「RX570」に「RX5500XT-4GB」が惨敗してしまいました。

 

オープンワールド系はビデオメモリ不足が大きく影響してしています。

 

ディビジョン2-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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「8GB」「4GB」は「4K」以外は、ほぼ同じスコアです。

 

SHADOW OF THE TOMB RADER-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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「8GB」と比べ約15%下がっています。

 

「RX570」と、ほぼスコアになりました。

 

RISE OF THE TOMB RADER-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

f:id:BooStudio:20200208153039p:plain

 

デウスエクス マンカインド・ディバイデッド-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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デウスエクス マンカインド・ディバイデッド」ではビデオメモリ不足により「ウルトラワイド=UWQHD」「4K」が起動せず強制終了したため「フルHD」「WQHD」の2パターンしか測定できませんでした。

 

strange brigade-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

f:id:BooStudio:20200208153104p:plain

 

ゴーストリコン ワイルドランズ-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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やはりオープンワールド系は苦手となるスコアになりました。

 

ゲーム中の消費電力(Watt)

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高負荷時3DMARK 「FIRESTRIKE」(Temp)

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以上、「Radeon RX 5500 XT Challenger D 4G OC」のスコアでした。

 

ゲームスコアの統計を見てみると・・・

 

「RX590」>「RX5500XT-8GB」>「GTX1650-S」>「RX580」>「RX5500XT-4GB」>「GTX1060」>「RX570」のスコア順になります。

 

「RX5500XT-4GB」は「RX570」より約10%くらいのパフォーマンス向上しました。

使ってみた感想

体感的には「RX570」と変わらないです。

 

オープンワールド系がビデオメモリ不足の影響で満足に遊べずゲームタイトルを選ばなくてはいけないのが残念です。

 

またビデオメモリが不足するとGPUが肩代わりするためパフォーマンスが低下してしまうのでゲームを購入の際、要求スペックのビデオメモリ部分を注視する必要があります。

 

ビデオメモリ不足に気を取られたくないのであれば「RX5500XT-8GB」をオススメしたいです。

良かったところ

❶ゲームソフトが貰える前提で考慮すれば価格が安い! 今なら「RX5500XT」を購入するとゲームが貰えます!

 

キャンペーン期間は2月4日から4月25日まです。

 

「ゲームが貰えるキャンペーンの詳細はコチラ!

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「RX5700XT/RX5700」も貰える対象になっています。

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しかし「RX5600XT」は対象外に・・・。 ❷ビデオメモリに依存しない軽いゲームは「GTX1650-S」を超え「RX590」と同等のパフォーマンスを発揮します。

残念な点、注意する点

❶ビデオメモリ不足により起動しないゲームがあります。 その対処として「フルHD設定」で遊ぶと最高画質設定でも問題なく動作します。 もしもエラーなど強制終了したら画質設定を下げてください。

❷パフォーマンスは「RX570」と同等です。 現在の価格はまだ2万円台なので「RX570」を選んだ方が良さそうです。

総評

「RX5500XT-4GB」はゲームが貰えるキャンペーンで需要があると思いますがキャンペーン終了時には価格面と性能面を考慮すると立ち位置が微妙な存在です。

 

在庫が少なくなった「RX590」に代わって上位「RX5500XT-8GB」をオススメしたいです。

 

でも1年以上経過すれば「RX5500XT-4GB」が「RX570=15000円前後」の立ち位置になれば需要はあると思います。

 

その時が狙い目かもしれません。

 

お目通し戴き、ありがとうございました。

 

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主な仕様

インターフェース-3 x DisplayPort, 1 x HDMI サイズ-241 x 127 x 42mm

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