新世代は旧世代を大きく超えよ

科学技術は日進月歩の世界です。特にテレビ、オーディオ、コンピューター関連の機器は急速に加速しています。 新世代、旧世代のそれぞれの製品の特長を見い出し参考になれば幸いでございます。

【旧世代の王者を超えろ!】ゾタック社「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3070 Twin Edge OC」をレビュー

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今回ご紹介するのは2020年10月29日に発売されたゾタック社「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3070 Twin Edge OC=以下RTX3070」です。

10月29日の深夜0時00分から0時05分にかけて「GeForce RTX 3070」の「5分間」の激しい争奪戦になりました。

 

ところが「RTX3090」「RTX3080」の時とは違い比較的、数量が多いという情報があり「アマゾン」「パソコン工房」など一瞬で完売となりましたが、ある店舗では十分な在庫を確保のおかげで難なく購入することができました。

 

それでは「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3070 Twin Edge OC」をレビューしたいと思います。

新世代RTX3070は旧世代RTX2080Tiを超える?!

「RTX3070」の導入メリットは「省エネ版RTX2080Ti」と呼ばれており価格がナント「7万円」です!

 

「RTX2080Ti=当時価格18万円前後」の半額で買えてしまうコストパフォーマンス最強のグラフィックボードです。

 

まず性能を見てみます。

GPU RTX 3070 RTX 2080 Ti RTX 2070 RTX 3090 RTX 3080 RTX 2080 RX 5700 XT
コア数 5888 4352 2304 10496 8704 2944 2560
ベースクロック 1500 MHz 1350 MHz 1410 MHz 1400 MHz 1440 MHz 1515 MHz 1605 MHz
ブーストクロック 1730 MHz 1545 MHz 1815 MHz 1700 MHz 1710 MHz 1710 MHz 1905 MHz
メモリ 8GB 11GB 8GB GDDR6 24 GB 10GB 8GB 8GB
メモリ種類 GDDR6 GDDR6 256-bit GDDR6X GDDR6X GDDR6 GDDR6
バス幅 256-bit 352-bit 14 gbps 384-bit 320-bit 256-bit 256-bit
メモリ帯域幅 512 GB/S 616 GB/S 448 GB/S 936 GB/S 760 GB/S 448 GB/S 448 GB/S
TDP 220 W 250 W 175-185W 350 W 320 W 215 W 225 W

「RTX2080Ti」と比べ「コア数」「クロック数」は大きく上回っていますが「メモリ」周りが、負けています。

 

「8GB」とはゲームする分には問題ありませんが「画像編集」や「グラフィックデザイン」などを用途と考えるならば、ややスペック不足です。

 

「メモリ」における「11GB」と「8GB」の差がゲームにどのくらい影響が出るのか後ほど検証していきます。

ZOTAC GAMING GeForce RTX 3070 Twin Edge OC」の特長

❶新世代GPUGeForce RTX 3070を搭載

 

❷デュアルファン仕様のオリジナルクーラー「IceStorm 2.0」を搭載

 

❸2つのグループでファン制御が行える「アクティブファンコントロール」に対応 必要な箇所やタイミングにおいてエアフローを増やすことができる。

 

❹DisplayPort×3、HDMIを装備し、4画面出力に対応します。

 

❺独自のオーバークロックツール「FireStorm」を使って「クロック調整」「ファンコントロール」など調整することができます。

開封の儀
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外観
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ZOTAC GAMING GeForce RTX 3070 Twin Edge OC」をチェックする

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外観は「RTX20X0シリーズ」を引き継ぎポリゴン調に四角いフォルムが特徴です。

 

また派手に光るRGBライティングのグラフィックボードは嫌いという方に合いそうな無駄のないシンプルなデザインです。

 

ファンブレードを見てみます。

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左右の大きさが違う「100mm」「90mm」のファンを組み合わせています。

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冷却性能の設計を見直した「IceStorm 2.0」は改良されたヒートパイプと大型ヒートシンクを採用しています。

 

サイドには「ヒートパイプ」「ヒートシンク」が見えます。

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独自のオーバークロックツール「FireStorm」を使って「クロック調整」「ファンコントロール」など調整することができます。

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ダウンロードはこちら

ライティングは透き通る白いLEDです。

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残念ながら「FireStorm」にて色を変えたり消灯することができませんでした。

 

次はインターフェース周りを見てみます。

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「ディスプレイポート」が3つ、「HDMI」が1つなのでマルチディスプレイする環境には嬉しい仕様です。

 

接続ピンは「8ピン」の2つを使用します。

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ソケットが奥に引っ込んでいるのでケーブルとボディが一直線上に並んで見た目が良いです。 

 

バックプレートは金属プレートを採用しているので、ねじれや反りの心配はありません。

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それではベンチマークを見ていきます。

換装の際の準備

グラフィックボードを取り換えるときに古いドライバの削除をおススメします。

古いドライバ削除の詳しくはこちら!

ドライバをインストール

グラフィックボードを換装したらNVIDIAドライバをダウンロードしインストールします。

ダウンロードはこちら

ZOTAC GAMING GeForce RTX 3070 Twin Edge OC」のスコアを検証

【CPU】「Core i9 10900K」

マザーボード】「ROG STRIX Z490-I GAMING」

【メモリ】キングストン社「HyperX Predator RGB 4000MHz 8×2/16GB」

GPU】「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3070 Twin Edge OC」

 

今回はGPU別にベンチマークを比較します。

 

今回はGPU別にベンチマークを比較します。

 

比較するGPUは「RTX3070」「RTX2080Ti」「RTX2080-S」「RTX2080無印」「RX5700XT」「RTX2070-S」です。

 

blenderBMW V2.90-OPTIX)ー「GPU」-数字が少ないほど「速い」ということになります。

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「RTX2080Ti」と比べ約30%くらい処理時間が短くなりました。

 

3D MARK

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GPU別スコア

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「RTX2080Ti」と比べ同等性能を期待しましたが惜しくも全敗です。

 

ファークライ5」-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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「RTX2080Ti」と「RTX2080-SUPER」の中間と言ったスコアになりました。

 

ゴーストリコン・ブレイクポイント-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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「UWQHD」では「RTX2080Ti」を超えました。

 

ディビジョン2-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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スコアが上がりにくい「ディビジョン2」では思ったほど伸びが悪く「RTX2080Ti」には及ばなかったです。

SHADOW OF THE TOMB RADER-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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「RTX2080Ti」と同等のスコアを叩き出しました。

RISE OF THE TOMB RADER-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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フルHD」では高いフレームレートを出せますが「RTX2080Ti」には及びませんでした。

デウスエクス マンカインド・ディバイデッド-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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「RTX2080Ti」と同等のスコアです。

strange brigade-「スケール150%」

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「平均フレームレート」

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「コア数」「クロック数」の恩恵を受けたのか「strange brigade」では僅かな差で勝利しました。

ゴーストリコン ワイルドランズ-「デフォルト設定」

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「平均フレームレート」

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「RTX2080Ti」と同等のスコアです。


ゲーム中の消費電力(Watt)

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高負荷時3DMARK 「FIRESTRIKE」(Temp) 測定時の室温は18~24℃に設定しております。

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以上「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3070 Twin Edge OC」のスコアでした。

使ってみた感想

ファークライ5」「バトルフィールド1」など、ひと通りゲームしてみました。

 

比較的、軽いゲームは「フルHD」設定にすれば高フレームレートが出しやすいです。

 

体感的には「RTX2080Ti」と違いは分からないほどハイパフォーマンスです。

 

ただし「Core9 10900K」の環境が望ましいです。

 

試しに「Ryzen9 3900XT」をプレイしたところ約20%くらい落ちてしまいます。

 

やはり「RTX3070」はインテル社のCPUの方が相性が良さそうです。

良かったところ

❶消費電力が抑えられていながら旧世代「RTX2080Ti」に近いパフォーマンスでゲームが楽しめます。

 

❷「2スロット」なので省スペースです。

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超小型PCケースでも楽々、収めることができます。

 

「RTX3070」は他社多数が「3スロット」を採用しているのでサイズオーバーで断念された方は少なくないと思います。

 

よって既存の「2スロット」PCケースは新調することなく、そのままお使いいただけます。

 

❸「レイトレーシング」と「DLSS」が体験できる!

 

レイトレーシング」・・・「光線の反射・屈折」などシミュレーションして、よりリアルに表現する手法です。

 

「DLSS」・・・「粗い画面」と「繊細で美麗な画面」を繰り返し表示させるうちに「AI」が学習し「粗い画面」の容量サイズで「繊細で美麗な画面」を映し出してしまう技術です。

 

よって「繊細で美麗な画面」なのに軽快な動作が可能になります。

 

ちなみに「PS5」「Xbox Series X」の一部のゲームでは「レイトレーシング」が採用されてないようです。

 

PC版ならでは「レイトレーシング」の凄さをご堪能あれ!

残念な点、注意する点

❶「Ryzenシリーズ」では「フルHD」環境による高フレームレートが、あまり期待できません。

 

❷サイドの「LED照明」が消灯できない。

 

「ライティングツール」が反応しないので残念です。

 

❸「冷却性能」が「3スロット仕様」に比べ、温度が約2℃くらい高くなります。

総評

大きく進化した「RTX3070」は「RTX2070-S」と比較にならないほどハイパフォーマンスを魅せてくれました。

 

「RTX2080Ti」には僅かに及びませんでしたが「サイズ」「省エネ」「価格」の3点を考慮するならば圧勝と言っても良いでしょう!

 

ご愛用のPCケース「2スロット」に制限されて「RTX2080Ti」がサイズオーバーで導入を諦めていた方には「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3070 Twin Edge OC」がオススメです。

 

家庭用ゲーム機「PS5」と「Xbox Series X」が間もなく発売されます!

 

さあ!「新時代ゲーム戦争」の開幕です!

 

「PS5」「Xbox Series X」には絶対に負けたくない!

 

この機会に、ご愛用の自作PCをアップグレードしてみませんか?

主な仕様

サイズ-幅x高さx奥行 231.9x141.3x41.5 mm

 

 

お目通し戴き、ありがとうございました。

 

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