今回ご紹介するのは2020年3月7日に発売されたNoctua社「NH-L9a-AM4 chromax.black(ブラック)以下=NH-L9a-AM4」です。
「NH-L9a-AM4 chromax.black」は小型PCケース(mini-itx)向けに最適な空冷薄型CPUクーラーです。
高さは、わずか「37mm」の薄さでありながら強力なパフォーマンスと優れた静粛性を実現します。
AMD社「NH-L9a-AM4 chromax.black」は「AM4」ソケット専用ですがインテル社「NH-L9i chromax.black」は「LGA115x」と「 LGA1200」ソケット専用も用意してます。
左「NH-L9a-AM4 chromax.black」(AM4)、右「NH-L9i chromax.black」(「LGA115x」「 LGA1200」)
「NH-L9a-AM4」の主な用途は小型PCケース(mini-itx)などケース内が非常に狭く通常のCPUクーラーでは設置が困難な場合に無理なく設置することができます。
ただ設置するだけでなく美しいビジュアルを活かした黒いボディーはケース内を優雅に映えてくれます。
- 「NH-L9a-AM4 chromax.black」の特長
- 開封の儀
- 外観
- 「NH-L9a-AM4 chromax.black」をチェックする
- 取付作業
- 冷却性能は良い!
- 使ってみた感想
- 良かったところ
- 残念な点、注意する点
- 総評
- 主な仕様
- お時間があれば、こちらも目を通して戴けると幸いでございます
「NH-L9a-AM4 chromax.black」の特長
❶chromax.blackデザイン・・・黒いコーティングされたヒートシンク、黒い防振パッドを備えた黒いファン、黒いファンのネジと黒い取り付け部品が特徴で、家中どこでも真っ黒なビルドと 他の配色と簡単に統合できます。
❷37mm薄型・・・スリムな23mmヒートシンクと厚さわずか14mmのNF-A9x14ロープロファイルファンにより、NH-L9はわずか37mmの高さで、コンパクトなHTPCまたはスモールフォームファクターケースでの使用に最適で、最小のクリアランスを提供します。
❸NH-L9a-AM4はコンパクトな設置面積のおかげで、すべてのコネクタとコンポーネントに簡単にアクセスできます。
❹ 完全自動速度制御用のPWMをサポートするNF-A9x14により、NH-L9a-AM4は非常に静かな状態を維持できます。
❺低ノイズアダプター・・・NF-A9x14 PWMファンの最大速度を2500から1800rpmに下げることができるため、付属の低ノイズアダプター(LNA)により、より小さな熱負荷しか発生しない適切なCPU / APUでほぼ無音のセットアップを実現できます。
❼NH-L9aのフィンはヒートパイプにはんだ付けされており、長年の使用でも劣化しない優れた熱インターフェースを保証します。
❽6年間のメーカー保証(NoctuaのHPより引用)
開封の儀
内容物
CPUクーラー本体
注射器型グリス
92x92x25mmファン用の固定用ネジ(4個)
Noctuaメタルケースバッジ
外観
「NH-L9a-AM4 chromax.black」をチェックする
写真では分かりづらいですが外観のボディーは本当に綺麗な真っ黒です。
全高は、たったの「37mm」で非常に薄いです。
重さは「465g」もあり、ズシっと適度に重く高級感があります。
冷却ファンは厚さ14mmの口径「92mm」ファンを採用しています。
冷却ファンのコネクタは「4PIN PWM」です。
ヒートシンクの素材はニッケルメッキを施した鏡面仕上げの銅製です。
それでは「NH-L9a-AM4 chromax.black」をマザーボードに取り付けていきます。
取付作業
今回、使用するマザーボードはASUS社「ROG STRIX B550-I GAMING」です。
ASUS AMD B550 搭載 AM4 対応 マザーボード ROG STRIX B550-I GAMING 【 Mini ITX 】 |
取付作業に必要な付属品です。
「バックプレート」「固定ネジ」「CPUグリス」の3点を使います。
まず、マザーボードにCPUを載せてロックします。
「CPU」に「グリス」を米粒は1.5粒分を付けます。
あまり付けすぎると「CPU」と「クーラー」を離脱する際に、はみ出したグリスが「CPU」の裏側やソケットを汚して故障の原因になりかねないので注意してください。
次にグリスを添付したCPUにクーラー本体を載せます。
載せたら軽く押し広げながらグリスを塗ります。
そのままマザーボードを裏返します。マザーボードの背面に「バックプレート」を載せます。
4つのネジを締めます。
締めたら冷却ファンコネクタ「4PIN PWM」をマザーボードの「CPU FAN」に挿します。
しっかり固定されて良い感じです。
最後にメモリを挿します。
そして・・・完成です!
オールブラックで、とてもカッコよく仕上がりました!
それでは簡単にベンチマーク「Blender(BWM)」で温度を測定します。
冷却性能は良い!
【CPU】Ryzen3「3300X」
【マザーボード】「ROG STRIX B550-I GAMING」
【メモリ】コルセア社「CORSAIR RGB 3000MHz 16×2/32GB」
【GPU】「DUAL-RX5700-O8G-EVO」
CPU温度ですが室温を「26℃」に設定してアイドル時は「43℃前後」で高負荷には「84℃」まで上がりました。
AMD純正CPUクーラーを使用時は軽く「95℃」まで達したので「NH-L9a-AM4 chromax.black」の性能が十分に冷却できたので非常に満足です。
ファンノイズも高負荷(2450rpm)でも気にならないくらいの騒音でした。
使ってみた感想
Socket AM4専用CPUクーラーなので組み立ては不要で、とても簡単に装着できたので扱いやすかったです。
またファンとヒートシンクがしっかり黒く塗装されて高級感だ漂うのでPCケース内がカッコよく映えます。 冷却性能とファンノイズは全く問題なく使えました。
良かったところ
❶クーラーの厚みが「37mm」なので、ほとんどの極小型PCケースは入ります。
❷冷却性能は一般的な3~4000クラスと比較して、「NH-L9a-AM4 chromax.blackの方が断然、冷えます。
❸漆黒の塗装が非常に綺麗です。 黒いマザーボードと黒いメモリを組み合わせると非常にクールなPCが創れます。
残念な点、注意する点
Socket AM4専用CPUクーラーなのでインテル社製と互換性がない。
総評
今回は新しいマザーボード「ROG STRIX B550-I GAMING」と「Ryzen3 3300X」と組み合わせて良い感じに「黒色統一」に仕上げたかったので非常に満足しています。
「NH-L9a-AM4 chromax.black」には「RGBライティング」がないので派手さは不要という方にはピッタリなCPUクーラーです。
また冷却性能とファンノイズは良い意味で裏切られました。
しっかり冷えて非常に静かです。
初めて「Noctua社製」のCPUクーラーを扱いましたがCPUクーラー界のトップブランドと言われるのも頷けます。
さすがにハイエンドCPU「Ryzen9シリーズ」は厳しいと思いますが試す余力は十分にあると思います。
厚みが「37mm」のメリットを活かし極小PCケースに換装することを強くオススメしたいです。
セカンドPCは「NH-L9a-AM4 chromax.black」を用いてクールなオンリーワンPCを創りませんか?
主な仕様
ファンサイズ-92x92x14 mm
ノイズレベル-23.6dBA-with Low-Noise Adaptor:14.8dBA
幅x高さx奥行-114x37x92 mm
重量465g
お目通し戴き、ありがとうございました。
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