新世代は旧世代を大きく超えよ

科学技術は日進月歩の世界です。特にテレビ、オーディオ、コンピューター関連の機器は急速に加速しています。 新世代、旧世代のそれぞれの製品の特長を見い出し参考になれば幸いでございます。

【世代の壁を刷新せよ!】ASUS社「ROG STRIX Z790-A GAMING WIFI D4」をレビュー

今回ご紹介するのは2023年1月13日に発売されたASUS社のINTELチップセットZ790を搭載したATX「ROG STRIX Z790-A GAMING WIFI D4=以下Z790-A」のゲーミングマザーボードです。

 

ROG STRIX Z790-A GAMING WIFI D4の詳細はこちら

価格は62,480円です。(税込)【ASUS社より貸出提供】

「Z790」と「Z690」の違いとは・・・

Z790はIntelの第13世代Coreシリーズと共に2022年9月に発表されたチップセットで、ソケットは第12世代Coreシリーズで導入されたLGA1700のまま変更されていません。

 

第13世代CoreシリーズではCPU側のPCIe 5.0レーン数は最大16レーンで変更されずチップセットからのPCIe 5.0レーンの取得はできません。

 

したがって一部モデルのPCIe 5.0対応M.2スロットにPCIe 5.0のSSDを装着するとPCIe 5.0 x16スロットは8レーンに制限されます。

 

「Z790」と「Z690」の違いを簡単にまとめてみました。

チップセット PCI Express.5.0 PCIe 4.0レーン数 PCIe 3.0レーン数 USB 3.2 Gen 2x2
Z790 ×16 20 8 5
Z690 ×16 12 16 4

よって「Z790」と「Z690」の大きな違いは拡張性が充実している点ですがパフォーマンス性能向上についてはほとんど変わりません。

 

そのため、もし「Z690」で満足しているのであれば無理に「Z790」へ移行する必要はありません。

古いBTOパソコンをアップグレードしよう!

現在「DDR5メモリ」の価格が大幅に下がり「DDR4メモリ」との価格差も半分になりました。(約1万円差)

 

自作PCを新たに構築する場合、「DDR5メモリ」に対応したマザーボードを選ぶことをオススメします。

 

古い「DDR4対応マザーボード」を選ぶメリットはほとんどありませんが「2015年」から「2021年」までのBTOパソコンを所有している方や現在「DDR4対応マザーボード」を使用している方にはオススメします。

 

「DDR4メモリ」を単体で流用する場合でもコストパフォーマンスは良くありません。

 

ASUSの「独自設計」は特に「Z790-A」では既存のCPUクーラーを流用できるため最大のメリットとなります。

よってASUS社の「Z790-A」は「LGA1700」と「LGA1200/115X互換」のCPUクーラーを両方使用できます。

 

写真は「LGA1200/115X互換バックプレート」です。

マザーボードの裏面に取り付けてみます。

ASUS独自設計」によって「LGA1200/115X互換」を実現し「お気に入りのCPUクーラー」をそのまま使用できます。

 

「Z790-Aマザーボード」と「第13世代CPU」を用意して簡単にアップグレードが可能です。

 

その後、予算に応じてパーツを新しくすることで、さらなるパフォーマンス向上が期待できます。

「ROG STRIX Z790-A GAMING WIFI D4」の特長

❶電源構造は16+1基のパワーステージ(各70Aの定格電流)により第13世代および第12世代のインテルCoreプロセッサには十分な電力が供給され、あらゆるワークロードを快適に処理できます。

 

❷高品質な合金チョークと耐久性のあるコンデンサは厳しい温度条件にも耐え業界標準を超えるパフォーマンスを提供します。

 

❸デュアルPROCOOL II電源コネクタは確実な接触を保つために精密に設計されています。

 

金属のシースは放熱性を向上させ電気インピーダンスを低下させます。

 

❹6層PCBは電圧レギュレータ周辺の熱を迅速に放熱しシステムの安定性を向上させるために使用されます。 これによりCPUのオーバークロックが可能となります。

 

Wi-Fi 6Eは6GHz帯域を活用し5GHz帯域の3倍の帯域幅と最大7つの160MHz帯域を提供します。

 

混雑したワイヤレス環境でも容量とパフォーマンスが向上し超高速なワイヤレスネットワーク速度を実現します。

 

オンボードのIntel2.5 Gbps Ethernetは低遅延ゲーミング、高速ファイル転送、高解像度ビデオストリーミングなど多くの利点があります。

 

❼Strix Z790-Aには最大20Gbpsの高速データ転送を可能にするUSB 3.2 Gen 2x2 Type-Cコネクタが2つ搭載されています。

 

また最大30Wの急速充電に対応するPower Delivery(PD)3.0も備えています。

 

❽SUPREMEFXはハードウェアとソフトウェアの融合により優れたオーディオを提供します。

 

Strix Z790-AにはALC4080コーデックが搭載され最大32ビット/384 kHzの高解像度再生が可能です。

 

フロントパネルの出力は統合されたSavitechアンプを経由してストリーミングされ、高品質なオーディオ再生が実現されます。

 

❾ROG StrixマザーボードASUS Auraテクノロジーを搭載しオンボードおよび他社のアクセサリーの照明を簡単にコントロールできます。

 

さまざまなプリセットに対応しROGグラフィックスカード、モニター、キーボード、マウスとの同期も容易です。

開封の儀

内容物
Cables
2 x SATA 6Gb/s cables 
Additional Cooling Kit
1 x Thermal pad for M.2
Miscellaneous
1 x ASUS Wi-Fi moving antennas 
1 x Cable ties package
1 x M.2 backplate Q-Latch package
1 x M.2 Q-Latch package
1 x ROG key chain
1 x ROG Strix stickers
1 x ROG Strix thank you card
2 x M.2 Rubber Packages
1 x M.2 backplate Rubber 
PackageDocumentation
1 x User guide

外観

「ROG STRIX Z790-A GAMING WIFI D4」をチェックする

「Z790-A 」は信頼性の高い電源供給、高速なストレージとメモリ、そして効果的な冷却機能により優れたパフォーマンスを実現します。

 

VRM冷却アレイ」は頑丈なヒートシンクで「電源ソリューション」を保護しコアからの熱を効果的に放散します。

上部の通気性によって「VRM」は冷却され信頼性の高いパフォーマンスが実現されます。

「16+1基」のパワーステージ(各70A)は「第13世代」および「第12世代」のIntel Coreプロセッサに十分な電力を供給し、あらゆるワークロードを処理します。

 

ハイサイドとローサイドの「MOSEFT」と「ドライバ」を1つにまとめることで、より強力な電源VRMが搭載されているため起動の安定性が向上しオーバークロックなどの耐性も高まります。

「電源端子」は第13世代CPUの最大24コアのオーバークロックにも対応するために「8PIN×2」が装備されています。

最大で4つのDDR4メモリモジュールを受け入れることができます。

 

最大128GBの容量で、5333MHz(OC)までのデュアルチャネルメモリキットに対応しています。

 

独自の「Optimem III機能」によりメモリキットはより低いレイテンシ低い電圧で動作し、より高い周波数での動作が可能となります。

「CPUファンコネクタ」と「AURA SYNC」(Aura RGBヘッダーとアドレサブルGen2ヘッダー)は、一直線上に配置されているためケーブルマネジメントが容易になっています。 

高速なデータ転送を実現する「USB3.2 Gen2 コネクタ」が装備されています。 

SATA」ポートは「SSD m.2」の使用を前提としておりストレージ接続に関しては「4基」に減少しました。

下部にスイッチボタン「F-PANEL」とThunderboltデバイスと接続する「Thunderbolt header」が装備されています。

また下部に「アドレサブルGen2ヘッダー」に設け3か所、装備されています。

 

「LEDストリップケーブル」の取り付け位置が容易になりました。

 

オーディオ周りを見てみます。

SUPREMEFXはハードウェアとソフトウェアの融合により優れたオーディオを提供します。

 

Strix Z790-AにはALC4080コーデックが搭載され最大32ビット/384 kHzの高解像度再生が可能です。

 

フロントパネルの出力は統合されたSavitechアンプを経由してストリーミングされ、高品質なオーディオ再生が実現されます。

 

「ストレージ」の周りを見てみます。

 

3枚のパネルに4枚の「M.2ストレージ」が換装できます。

 

順番に外してみます。

 

一番上の「M.2-1スロット」のみ裏側に「M.2」を両面冷却する「冷却シート」が装備されています。

「M.2ストレージ」を4つ搭載することで煩わしい「SATAポート」の数を減らし時代に合わせたアップデートを実現します。

パネルの裏面にも「冷却シート」が装備されています。 

 

「Q-Latch」という革新的な機能により「M.2 SSD」の装着が非常に簡単になりました。

 

この設計ではシンプルなロック機構を使用してドライブを固定するため従来のネジが不要となっています。

PCIeスロットを見てみます。

 PCI Expressスロット部分には金属プレートが使用されています。

 

これにより、グラフィックボードの自重による垂れ下がりを防ぐだけでなく、グラフィックボードの交換時にも通常の1.6倍の強度を持つことが可能です。

 

ただし最近の大型のハイエンドグラフィックボードを支えるにはリスクが高いため十分な補強が必要です。

 

ネットワーク周りを見てみます。

 

付属の「WiFi 6Eアンテナ」は安定して垂直に立てることができます。

対応するバンドは「2.4 / 5 / 6GHz」です。

 

注意:Wi-Fi 6E(6GHz帯)はWindows 11以降で提供される予定です。

 

Bluetoothは「バージョン5.3」まで対応します。

グラフィックボードをマザーボードから取り外す際には「Q-Releaseボタン」を押して「ツメ=ロック」を横にスライドさせることで損壊を防ぎます。

 

「インターフェース」周りを見てみます。

BIOS FLASHBACKボタン」は簡単で安全なBIOSのアップデート方法です。

 

UEFI BIOSファイル」をFAT32フォーマットのUSBメモリに保存し「USB BIOS FlashBackポート」に挿入してボタンを押すだけでアップデートが可能です。

 

「メモリ」や「CPU」が搭載されていなくても使えます。

 

CMOSクリアボタン」は「BIOS設定」を瞬時に工場出荷時の状態に戻すために使用されます。

 

また不適切なBIOS設定によってPCが正しく起動しない場合にも、このボタンを押すことで問題を解決できます。

 

最後に「13900K」を換装してレバーを下げて完成です。

それでは起動して「BIOS画面」を見てみます。

 

BIOS」の起動の仕方は電源投入時に「F2」を押し続けてください。

トップ画面になりPCスペックが確認できます。

 

「F7」を押して「詳細設定モード」に切り替えます。

メモリの「オーバークロック」は簡単操作で行えます。

CPU温度によって内部ファンをコントロールする「Q-Fan」を使って回転数を変更したり複数のファンを一括設定することができます。

もしも騒音が気になったら「サイレントモード」に設定おきましょう。 

「Resizable BAR」は「UEFI」ならばデフォルト設定時では「有効」になっていますので、そのままお使いいただけます。

 

「Resizable BAR」の詳細はこちら!

デスクトップ画面になったらASUSユーティリティソフト「Armoury Crateがアナウンスされるのでダウンロードしておきましょう。

「トップ画面」では「CPU周波数」「CPU温度」「ファンスピード」「AURA照明」など一括管理できます。

 

またパフォーマンスの調整や関連するアプリや機能の設定やシステムの稼働状況の把握が可能です。

ASUS製品のデバイスでは、お好みのライティングを楽しむことができます。 

ASUS製品では、「ゲーミングモニター」「キーボード」「ヘッドセット」といったデバイスも一括管理可能ですので、統一感を味わうことができます。 

使ってみた感想

VRM」の大きさにより「CPU周辺」が狭くなっています。

 

したがって「EK社」の「EK-AIO Basic 240」CPU簡易水冷クーラーを取り付ける際には注意が必要です。

 

「エルボー」が「VRM」と干渉しますので注意してください。 

少し寄せてみます。

「エルボー」を「メモリ側」に合わせても干渉します。

「エルボー」を下向きにすることで、干渉を避けることができます。

 

お使いの「クーラーヘッド」のサイズ確認は必須になります。  

「EK-AIO Basic 240」を参考にし横幅が「85mm以下」であれば問題ありません。 

 

次はマザーボードの「内部温度」を見てみます。

 

Cinebench R23」、「3D MARK」ベンチマークを使用して「Z790-A」のパフォーマンスを確認してみます。

 

「13900K」は現行CPUの中で最も熱く電力も大きいのがデメリットです。

 

「Z790-A」のポテンシャルを確かめるために敢えて厳しい条件下でテストを行います。

 

PC構成

【PCケース】STREACOM BC1 V2 Open Benchtable Titanium

【CPU】INTEL社「Core i9-13900K

マザーボードASUS社「ROG STRIX Z790-A GAMING WIFI D4

【メモリ】CORSAIR社「VENGEANCE DDR4, 3600MHz 32GB(16GBx2)

GPUASUS社「TUF-RTX4090-O24G-GAMING」

PSUThermaltake社「TOUGHPOWER GF3 1000W

【AIO】EK社「EK-AIO Basic 240

【Ver】GeForce 536.23

 

「Resizable BAR」は有効にしています。(室温23℃)

3D MARK

メモリ別スコア

Cinebench R23」 

 

「両メモリ」のスコア差は誤差の範囲です。

 

マルチスコアは「37574」です。

「CPUコア」は「MAX:100℃」、「CPUパッケージ」は「MAX:99℃」

マザーボード」は「MAX:30℃」、「VRM」は「MAX:59℃」となりました。

Cinebench R23」のベンチマークを「10分間連続」で実行し外部の様子をサーモグラフィ画像で確認してみます。

VRM」の周りは「56℃前後」になりました。

次はゲーム中の温度を見てみます。

 

タイトルは「STAR WARS ジェダイ:サバイバー」です。

 

設定は「3840×2160」、プリセット「EPIC」、レイトレーシング「ON」にしています。

マザーボード」は「MAX:30℃」、「VRM」は「MAX:52℃」となりました。

Cinebench R23」では「CPUコア」が「100℃」に達しているにもかかわらずVRM周辺の頑丈なヒートシンクは効果的に冷却されています。

良かったところ

ASUSの独自設計により「LGA1700」と「LGA1200/115X互換」を実現しており既存のCPUクーラーをそのまま使用できます。

 

❷個人的には「SATAポート」を使用せずに「SSD m.2」を4基搭載しているのが便利です。

 

Mini-ITX」では「2基」しかないため「1基」あたりのストレージが大容量かつ高コストになります。

 

❸余った「DDR4メモリ」を流用して緊急時に「セカンドPC」の構築に役立ちます。

 

❹「アドレサブルGen2ヘッダー」が「3基」搭載されているため、どんなPCケースでもケーブルマネジメントがしやすくなります。

 

❺グラフィックボードをマザーボードから取り外す際には「Q-Releaseボタン」を押して「ツメ=ロック」を横にスライドさせることで損壊を防ぐことができます。

 

以前、2度ツメを損壊した経験があるため「Q-Releaseボタン」は非常に便利です。

残念な点、注意する点

❶「VRM」の大きさにより「CPU周辺」が狭くなっています。

 

お使いの「クーラーヘッド」のサイズ確認は必須になります。

 

横幅が「85mm以下」であれば問題ありません。 

 

❷価格が62,480円と高価です。

 

平均価格は「5万円前半」まで下がりましたが、まだ手ごろな価格ではありません。

 

オーバークロック」を行わない場合、コストパフォーマンスに優れた「ROG STRIX B760-F GAMING WIFI」をオススメします。

総評

「DDR4対応マザーボード」と一般的には安価な品質をイメージされますが「Z790-A」はそのイメージを覆すものです。

 

「Z790-A」は最新の高級「DDR5対応マザーボード」と引けを取らない品質で仕上げられています。

 

また「Z790-A」は愛用している「DDR4メモリ」や「CPUクーラー」などのPCパーツを長く使用することができます。

 

「Z790-Aマザーボード」と「第13世代CPU」の組み合わせは驚くほどのアップグレードを実現できます。

 

愛着のあるPCケースをそのまま使いながら内部の性能を大幅に向上させることができます。

 

共にアップグレードの喜びと感動を共有しませんか?

 


お目通し戴き、ありがとうございました。

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主な仕様

チップセット-INTEL Z790
CPUソケット-LGA1700
フォームファクタ-ATX
モリタイプ-DIMM DDR4
最大メモリ容量-128GB
メモリスロット数-4
幅×奥行-305x244 mm