今回のお話は3月30日に発売されたばかりのCPU、インテル社「Core i9 11900k」をケースに収めるにあたってMini-Itx規格の超小型PCケース「Formd T1」に240mmの簡易水冷クーラーを換装していきたいと思います。
なぜ簡易水冷化が必要なのかというと「Core i9 11900k」は発売前の情報では発熱量が非常に高いことが知られています。
なので先に簡易水冷クーラーを詰めておこうとことになりました。
ここで重要なカギとなるパーツがラジエーターを冷やす際に必要なファンをご紹介します。
通常、ファンの厚さは「25㎜ファン」が主流ですが超小型PCケースなど超狭スペースで活躍する「15㎜ファン」を使用します。
「15㎜ファン」を取り扱うメーカーは少ないですがノクチュア社「Noctua NF-A12x15 PWM chromax.black」が性能に申し分ないパフォーマンスを持っていることで評判が良いので選びました。
それではノクチュア社「Noctua NF-A12x15 PWM chromax.black」を見ていきます。
- 開封の儀
- 外観
- 「Noctua NF-A12x15 PWM chromax.black」をチェックする
- 使ってみた感想
- 良かったところ
- 残念な点、注意する点
- 総評
- 主な仕様
- 関連商品
- トレンドアイテム
- お時間があれば、こちらも目を通して戴けると幸いでございます
開封の儀
外観
「Noctua NF-A12x15 PWM chromax.black」をチェックする
まず最初にネジ留め部分のクッションシールを貼っていきます。
カラーバリエーションは全部で6種類あります。
筆者は無難に「ブラック」を貼ります。
表裏の4か所×2の8か所貼りました。
左「貼った後」、右「貼る前」
次にケーブルを見てみます。
ここで筆者が驚いたのはシーンに応じてケーブルの長さを調整できることです。
例えば根元だけで使いたい場合はコネクターを外すことができます。
長さが必要な場合は延長するようにコネクターを嵌めます。
こんな感じでケーブルの長さは「1 cm+ 延長30cm」です。
ファンを取り付ける前に最初にやらないといけないのは「Formd T1」の付属パーツ(ファン土台)をフレームに取り付けます。
使用する簡易水冷はASUS社「ROG Ryuo 240」です。
ラジエーターにファンを2つ載せていきます。
難なく「15㎜ファン」を載せていますがトップパネルとの隙間はほとんどありません。
横から見てみます。
一般的な「25mmファン」の場合・・・
完全にはみ出しています。
ところが「15mmファン」の場合だとピッタリと収まります。
ゴム部分が少し飛び出していますがゴム部分がネジを使わずにストッパー代わりになってくれます。
「トップパネル」を蓋します。
拡大してみるとギリギリ干渉していません。
隙間がほとんどありません。
ここで重要なポイントを一言・・・!
ラジエーターの厚みは「 27mm 」までならギリギリ収めることができます。
そして・・・完成!
PC構成は以下の通りです。
【CPU】「 Core i9 10900K」
【マザーボード】「ROG STRIX Z590-I GAMING」
【メモリ】キングストン社「HyperX Predator RGB 4000MHz 8×2/16GB」
【GPU】ASUS社「TUF-RTX3060-O12G-GAMING」
【AIO】ASUS社「ROG Ryuo 240」
ギッシリ詰め込んでいますが冷却性能は抜群です!
使ってみた感想
「Core i9-10900K」を用いてベンチマーク起動時(FireStrike)は「54℃~71℃」で安定してます。
騒音ノイズは「35dB前後」です。
良かったところ
❶「Noctua NF-A12x15 PWM chromax.black」を用いれば間違いなく綺麗に収まります。
但し他社メーカーの「15㎜ファン」だと仕様が異なるので自己責任でお願いします。
不安ならば素直に「Noctua NF-A12x15 PWM chromax.black」をオススメします。
❷静粛性が優れているので無メーカーのファンよりも断然、静かで振動も気になりませんでした。
ゴムパッキンのカラーバリエーションが豊富なので色々なPCケースに合わせやすいです。
❸ケーブルはシーンに応じて長さが調整できるのが、とても便利です。
❹「15㎜ファン」でも通常の「25㎜ファン」と何ら変わらない冷却性能です。
残念な点、注意する点
「Noctua NF-A12x15 PWM chromax.black」は価格が高いです。
他社メーカーならば1枚980円で買えるのでコスパは良くないです。
総評
「15㎜ファン」は「Noctua NF-A12x15 PWM chromax.black」を用いることで細部まで洗練されつつ機能美なデザインは見事でした。
また延長ケーブルはシーン応じて使い分けることができるのが、とても親切設計で助かりました。
予想以上に綺麗に換装できたので「Formd T1」に組み込むにあたって欠点が見つけられませんでした。
筆者が今、最も愛用しているPCケースは「Formd T1」です。
今回は「240mm簡易水冷のクーラー」を換装しましたが、まだまだカスタマイズするピースが残っています。
じっくりパーツを厳選しながらハイクオリティな超小型PCケースを構築していきたいと思います。
お目通し戴き、ありがとうございました。
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主な仕様
サイズ-120mm
ファンタイプ-SSO2ベアリング
ファン回転数-1850rpm / 最小 450rpm
ノイズ-23.9dBA
エアフロー-94.2 m3/h
コネクタ-4ピンPWM
厚み-15mm
付属品-防振パッド(6色)、 4x fan screws