今回ご紹介するのは2023年5月26日に発売されたサファイア社「SAPPHIRE PULSE Radeon RX 7600 GAMING 8GB GDDR6=以下、RX7600」です。
価格は46,800円(税込)です。
「RX7600」は現在7000シリーズの中で一番下位モデルになります。
パフォーマンス性能は旧世代「RX6000シリーズ」の「RX6650XT」、NVIDIA社「RTX3060Ti」、インテル社「A770」が「RX7600」同等性能と言われています。
今回はインテル社「A770」と比較していきます。
スペックは以下の通りです。
GPU | RX7600 | RX6600 | RX6600XT | RTX3060 | GPU | A770 |
コア数 | 2048 | 1792 | 2048 | 3584 | Xeコア数 | 32 |
ベースクロック | 2250 MHz | 2044 MHz | 2359 MHz | 1320 MHz | XEXエンジン | 512 |
ブーストクロック | 2655 MHz | 2491 MHz | 2589 MHz | 1780 MHz | レイトレーシングコア数 | 32 |
メモリ | 8GB | 8GB | 8GB | 12GB | ベースクロック | 2100 MHz |
メモリ種類 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 | メモリ | 16 / 8 GB |
バス幅 | 128-bit | 128-bit | 128-bit | 192-bit | メモリ種類 | GDDR6 |
メモリ帯域幅 | 288 GB/S | 224 GB/S | 256 GB/S | 360 GB/S | バス幅 | 256-bit |
TDP/BP | 165 W | 132 W | 160 W | 170 W | TDP/BP | 225 W |
「RX7600」は「RDNA 3アーキテクチャ」を採用し「2048コア」のストリーミングプロセッサを備えています。
また「AV1のエンコード/デコード」にも対応しています。
「GPUコア」には「32MB」の「Infinity Cache」と「8GB」の「GDDR6メモリ」があり「バス幅」は「128bit」です。
「バスインターフェイス」は「PCIe 4.0 x8」で「TBP」は「165W」です。
- 太っ腹ロケットスタート!
- 「SAPPHIRE PULSE Radeon RX 7600」の特長
- 開封の儀
- 外観
- 「SAPPHIRE PULSE Radeon RX 7600」をチェックする
- 換装の際の準備
- ドライバをインストール
- 「SAPPHIRE PULSE Radeon RX 7600」 のスコア検証
- 使ってみた感想
- 良かったところ
- 残念な点、注意する点
- 総評
- 主な仕様
- 関連商品
- トレンドアイテム
太っ腹ロケットスタート!
「RX7600」の発売直前にメーカー希望小売価格は「$299」から「$269」に値下げされ日本円で税込「約5.3万円」から「約4.7万円」前後に設定されました。
その背景にはNVIDIA社の「GeForce RTX 4060 Ti 8GB」は売れ行きが悪く発売からわずか4時間で価格が値下げされ日本でも値下げ販売が行われています。
「RX7600」については発売前のレビューや評価はあまり良くありませんでしたがNVIDIA社が発売した「RTX4060 Ti」と比べると価格が競争力を持っており、それが評価されています。
さらにAMD特設サイト「AMD HEROS」では「RX7600」を購入すると「5,000円キャッシュバック」と「BIOHAZARD RE:4」のキャンペーンが開催されています。
これにより「RX7600」を購入すると値引きに加えてゲームも特典として受け取ることができます。
整理すると・・・
❶発売直前に「$299」から「$269」に値下がる。
❷「RX7600」を購入後「5,000円キャッシュバック」される。
❸さらに「ゲームがもらえるキャンペーン 2023」にて「BIOHAZARD RE:4」が貰える。
ただし「5,000円キャッシュバック」「ゲームがもらえるキャンペーン 2023」については「7月1日」までに購入しないと特典を受け取ることができなくなるので「RX7600」を購入したい方はエントリー終了前に購入することをオススメします。
「SAPPHIRE PULSE Radeon RX 7600」の特長
❶プレミアム デジタル電源設計
❷ヒューズ保護
❸Dual-X 冷却技術
❹インテリジェント ファン制御
❺精密ファン制御
❻金属製バックプレート
❼デュアル ボールベアリング ファン
❽一体型冷却モジュール
❾TriXX 対応
➓TriXX ブースト(SAPPHIRE社HPより引用)
開封の儀
外観
「SAPPHIRE PULSE Radeon RX 7600」をチェックする
表面のボディー材質はプラスチック製です。
ファンの外径は「90mm」です。
スリーブベアリングに比べて約85%長寿命の2ボールベアリングを採用しています。
また、ファンブレードの改良により、このソリューションは前世代のものよりも最大10%静かになりました。
「ファン」の配置間隔が狭くなり「ボディ全体」を効果的に冷却できるようになりました。
冷却技術「Dual-X」と「インテリジェント ファン制御」を併せ騒音を抑えながらグラフィックボードの温度を低温に保ちます。
最適化されたコンポジットヒートパイプは個々の冷却設計に微調整され冷却モジュール全体に効率的かつ均等に熱を分散します。
後ほど温度を見てみます。
バックプレートを見てみます。
「アルミ製」の丈夫な「メタルバックプレート」はボードの歪みを防ぎ優れた剛性を備えています。
さらに、ほこりの侵入を防止しカードの冷却性能を向上させます。
「スリット」の入ったバックプレートによりファンが「ヒートシンク」を通って熱を排出し効果的な冷却が行われます。
次はインターフェース周りを見てみます。
「ディスプレイポート」が3つ、「HDMI」が1つ装備しています。
接続ピンは「8ピン」を使用します。
それでは「SAPPHIRE PULSE Radeon RX 7600 GAMING 8GB GDDR6」のスコアを見ていきます。
換装の際の準備
グラフィックボードを取り換えるときに古いドライバの削除をおススメします。
ドライバをインストール
グラフィックボードを換装したら「Radeon」ドライバをダウンロードしインストールします。
「SAPPHIRE PULSE Radeon RX 7600」 のスコア検証
PC構成
【マザーボード】ASUS社「ROG STRIX Z690-I GAMING WIFI」
【メモリ】CORSAIR社「VENGEANCE DDR5, 4800MHz 32GB(16GBx2)」
【GPU】サファイア社「SAPPHIRE PULSE Radeon RX 7600 GAMING 8GB GDDR6」
【PSU】Thermaltake社「TOUGHPOWER GF3 1000W」
【Ver】Adrenalin 23.5.1
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3D MARK
GPU別スコア
「フォースポークン」-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
「Call of Duty: Modern Warfare 2」-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
「Horizon Zero Dawn」-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
「zombie army 4」-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
「アサシン クリード ヴァルハラ」-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
「ファークライ5」-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
ゴーストリコン・ブレイクポイント-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
ディビジョン2-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
SHADOW OF THE TOMB RADER-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
デウスエクス マンカインド・ディバイデッド-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
strange brigade-「スケール150%」
「平均フレームレート」
ゴーストリコン ワイルドランズ-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
トータルスコア、ゲームスコア(3D MARK、blender-省略)
ゲーム中の消費電力(Watt)
高負荷時3DMARK 「FIRESTRIKE」(Temp)
以上「SAPPHIRE PULSE Radeon RX 7600 GAMING 8GB GDDR6」のスコアでした。
使ってみた感想
「RX7600」は「WQHD設定」でも通常は「60fps」を維持することができますが最新ゲームでは「フルHD設定」にして余裕を持たせることでストレスなく軽快にプレイできます。
「4K設定」では一部のゲームでメモリ不足の影響により途中で「クラッシュ」する場合があります。
画質を下げても性能に変化はありませんのでゲームを安定して楽しむためには「フルHD設定」を選択することをオススメします。
ゲームの体感的なパフォーマンスは「A770」と同等です。
ただし「AMDベースのタイトル」では「RX7600」の方が圧倒的に優れたパフォーマンスを発揮します。
ゲーム中の温度を見てみます。(室温22℃)
タイトルは「STAR WARS ジェダイ:サバイバー」です。
設定は「3840×2160」、プリセット「EPIC」、レイトレーシング「ON」にしています。
ゲーム中の平均「GPU温度」は約65℃前後です。
また「GPUホットスポット温度」は平均約80℃前後となりました。
この冷却技術による「Dual-X」と「インテリジェント ファン制御」の恩恵により室温の上昇を抑えつつ快適にゲームを楽しむことができます。
良かったところ
❶実質価格が安いです。
ちょっと計算してみます。
46,800(本体)-5,000(キャッシュバック)-7,990(ゲーム)=33,810円!
ゲームも付いて「33,810円」はお買い得です。
ただしエントリー終了期間は「7月1日」までなので欲しい方は早めに購入しておくと良いでしょう。
❷ボードサイズは短く厚みも「42mm」の「2スロット」なので小型ITXケースとの相性が良いです。
❸「AV1のエンコード/デコード」にも対応している。
残念な点、注意する点
❶ドライバが「RX7600専用」の最適化不足の影響か「ブラックアウト」がたまに発生します。
他に考えられる原因は「モニター」と「モニターケーブル」との相性問題もあるので解決次第、追って報告します。
❷「レイトレーシング」のパフォーマンス性能は低いです。
ゲーム中の「クラッシュ」を避けるためには「レイトレーシングを無効」に設定しておくことをオススメします。
❸ビデオメモリは「8GB」と少なく「フルHD設定」が基本条件です。
4~5年前のゲームならば「最高画質」で軽快にプレイできます。
しかし最新ゲームでは「最高画質」にすると非常に重くなる場合があるため「高~中設定」にしておくと良いでしょう。
総評
手頃な価格のフルHDグラフィックボードをお探しなら「RX7600」をオススメします。
「RX7600」は低価格のGPUとして高い評価を受けており「Sapphire Pulse」はAMD社の「リファレンスモデル」と同等の性能を持ちながら優れた冷却性能と静音な動作を実現しています。
また最新の「AV1エンコーディング」にも対応しており「ストリーマー」にとっても魅力的な機能です。
価格も46,800円とコスパが良いです。
「初動」の魅力を逃さずに購入するのがオススメです。
共に「初値」の喜びを分かち合いませんか?
お目通し戴き、ありがとうございました。
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主な仕様
本体(幅x高さx奥行)-240x107.1x44.07 mm