今回ご紹介するのは2021年3月19日に発売されたサファイア社「SAPPHIRE PULSE Radeon RX 6700 XT 12G GDDR6=以下、RX6700XT」です。
- 「RX6700XT」って何で在庫が残ってるの?
- 「SAPPHIRE PULSE Radeon RX 6700 XT 12G GDDR6」の特長
- 開封の儀
- 外観
- 「SAPPHIRE PULSE Radeon RX 6700 XT 12G GDDR6」をチェックする
- 換装の際の準備
- ドライバをインストール
- 「SAPPHIRE PULSE Radeon RX 6700 XT 12G GDDR6」のスコア検証
- 使ってみた感想
- 良かったところ
- 残念な点、注意する点
- 総評
- 主な仕様
- 関連商品
- トレンドアイテム
- お時間があれば、こちらも目を通して戴けると幸いでございます
「RX6700XT」は「RX6800」のワンランクの下位クラスになります。
価格は「476ドル」ですが国内市場価格は85,000円~110,000円くらいです。
簡単にスペックをまとめてみました。
GPU | ||||||
コア数 | 2560 | 3840 | 4844 | 4844 | 4352 | 2560 |
ベースクロック | 2321 MHz | 1815 Mhz | 1410 MHz | 1410 MHz | 1350 MHz | 1605 MHz |
ブーストクロック | 2581 MHz | 最大2105Mhz | 1670 MHz | 1670 MHz | 1545 MHz | 1905 MHz |
メモリ | 12GB | 16GB | 8GB | 8GB | 11GB | 8GB |
メモリ種類 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 |
バス幅 | 192-bit | 256-bit | 256-bit | 256-bit | 352-bit | 256-bit |
メモリ帯域幅 | 384 GB/S | 512 GB/S | 448 GB/S | 448 GB/S | 616 GB/S | 448 GB/S |
TDP/BP | 230 W | 250 W | 200 W | 200 W | 250 W | 225 W |
「バス幅」は「192-bit」と少々、狭いですが公開されているベンチマークの情報では「RTX3070」よりも高いスコアが出ているのでスペック値は気にせず最新のゲームが楽しめるのがポイントです。
「RX6700XT」って何で在庫が残ってるの?
「RX6700XT」は最近、発売されたばかりのNVIDIA社「RTX3060」よりも入手しやすくてバリエーションが豊富で在庫が残っています。
「RTX3060」は発売当初、「マイニング制限」が規制されていましたがNVIDIA社がうっかり「制限解除パッチ」を誤配信してしまい「RTX3060」は「マイナー向き」に化けて高騰してしまいました。
一方、「RX6700XT」は入手しやすい理由として「暗号通貨」マイニングには「不向き」と言われています。
この理由から「マイナー」から敬遠されている影響から「RX6700XT」は比較的、入手しやすい状況になっています。
本来の市場価格から見て高額に膨れ上がりましたが、まだまだ加熱し続ける「暗号通貨ブーム」の情勢を考慮すると今が安価な時期である場合があります。
「SAPPHIRE PULSE Radeon RX 6700 XT 12G GDDR6」の特長
❶プレミアム デジタル電源設計
❷ヒューズ保護
❸Dual-X 冷却技術
❹インテリジェント ファン制御
❺精密ファン制御
❻金属製バックプレート
❼デュアル ボールベアリング ファン
❽一体型冷却モジュール
❾TriXX 対応
➓TriXX ブースト(SAPPHIRE社HPより引用)
開封の儀
外観
「SAPPHIRE PULSE Radeon RX 6700 XT 12G GDDR6」をチェックする
手に取った感じ、やや軽く感じます。
本体の重量は実測「780g」です。
表面ボディーの材質は「樹脂製」で覆われています。
「RX6700XT」の同時期に発売された上位モデルの「NITRO+」は「金属製」なので「PULSE」は少しチープな感じがします。
ファンブレードを見てみます。
「ブレード数」は「12枚」です。
ファンの外径は実測「9.5cm」です。
中の「フィン」はファンの外径よりも、やや小さめです。
ブレードがしっかりしているので冷却性能は問題なさそうです。
サイドを見てみます。
両サイドにヒートパイプが生えています。
バックプレートの端まで「フィン」が届いています。
ボディー周りに「スイッチ」などはありません。
インターフェース周りを見てみます。
「ディスプレイポート」が3つ、「HDMI」が1つ備えてます。
「USB-type C」はありません。
接続ピンは「8ピン」と「6ピン」です。
バックプレートを見てみます。
バックプレートは金属製を採用しているので自重によって反れることはありません。
LEDライティング機能はありません。
余計な装飾は不要と思う方には眩しくなくて、とても扱いやすいです。
それでは「SAPPHIRE PULSE Radeon RX 6700 XT 12G GDDR6」のスコアを見ていきます。
換装の際の準備
グラフィックボードを取り換えるときに古いドライバの削除をおススメします。
ドライバをインストール
グラフィックボードを換装したら「Radeon」ドライバをダウンロードしインストールします。
「SAPPHIRE PULSE Radeon RX 6700 XT 12G GDDR6」のスコア検証
【CPU】「Ryzen 9 5950X」「Core i9 10900K」
【マザーボード】「ROG CROSSHAIR VIII IMPACT」「ROG STRIX Z590-I GAMING WIFI」
【メモリ】キングストン社「HyperX Predator RGB 4000MHz 8×2/16GB」
【GPU】サファイア社「SAPPHIRE PULSE Radeon RX 6700 XT 12G GDDR6」
blender(BMW V2.90-OPTIX)ー「GPU」-数字が少ないほど「速い」ということになります。
レンダリングスピードは「RTX2080-S」とほぼ同等の速さです。
上位の「RX6800」と比べると10秒以上も差があるので「ゲーム専用VGA」として割り切った方が良さそうです。
3D MARK
GPU別スコア
「FireStrike」では「RTX3070」よりも高いスコアを出してますが「レイトレーシング」を計測する「PortRoyal」では「RTX2070-S」よりも下回り最下位になりました。
「アサシン クリード ヴァルハラ」-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
「アサシン クリード ヴァルハラ」では「Radeon」がとても強く「フルHD」は「RTX3070」を圧倒するスコアになりました。
特に高フレームレートが狙いやすい「Radeon」の強みが証明されました。
「ファークライ5」-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
「4K」「WQHD」なら「RTX2080-S」より少し上回っていますが「フルHD」では旧世代「RX5700XT」よりも下回る結果になりました。
「フルHD」で遊ぶなら「GeFoece」の方がフレームレートの伸びが良くて快適です。
ゴーストリコン・ブレイクポイント-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
「RTX2080-S」と同等のスコアになりました。
「RX6800」と大きく差が出るのは「帯域幅」の違いと考えられます。
ゲームによって「帯域幅」は大きく影響することあるので、ここまで違うとは思いませんでした。
ディビジョン2-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
「RX6700XT」のスコアはあまり伸びませんでした。
「RTX2070-S」と同等のスコアになりました。
SHADOW OF THE TOMB RADER-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
「RTX3070」よりも僅かに下回っています。
「4K」では「60fps」をキープするのは少し厳しいです。
RISE OF THE TOMB RADER-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
「WQHD」では「130fps」も伸びました。
「4K」でも「70fps」をキープしていて非常に軽快なゲームが楽しめます。
デウスエクス マンカインド・ディバイデッド-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
「RTX3070」と同等のスコアになりました。
「WQHD」では「80fps」をキープしています。
「4K」は「40fps」なので多少もっさりして動作が重いです。
strange brigade-「スケール150%」
「平均フレームレート」
「フルHD」「WQHD」のどちらも思ったより伸びませんでした。
「strange brigade」は比較的、高フレームレートが出しやすいゲームなのに結果が良くなくて残念です。
ゴーストリコン ワイルドランズ-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
「フルHD」では「RX5700XT」と同等のスコアになりました。
「WQHD」なら競合するVGAの中では納得のスコアを出していますが「フルHD」が今ひとつ伸びなくて残念です。
ゲーム中の消費電力(Watt)
高負荷時3DMARK 「FIRESTRIKE」(Temp)
「RX6700XT」は一部のゲームでは「RTX3070」を超えるスコアを出しましたが総合的に見ると「RTX3070」には及ばない感じがします。
パフォーマンスは「RTX3070」>「RX6700XT」>「RTX3060Ti」という順番になります。
旧世代「RX5700XT」と比べて「20%」以上もパワーアップしています。
ゲーム中の温度は低めなので夏場の活躍は期待できます。
「フルHD」による画面設定は今ひとつ伸びが良くなかったので「フルHD」よりも「WQHD」でお使いいただくことをオススメします。
ゲームの途中でフレームレートが急に止まることが、たまに起きました。
調べてみると「Windows10=KB5001330」のアップデートによる改悪の影響かもしれません。
確認のために「RTX3090」で試しましたが症状は変わらなかったので「RX6700XT」とは関係ないように思われます。
なので「RX6700Xt」購入をご検討ならば安心してお買い求めて良いでしょう。
使ってみた感想
ゲーム中に画面が止まるくらいフレームレートが落ちることがありましたが、どうやら「Windows10=KB5001330」のアップデートによる改悪の影響かもしれません。
「WQHD」が推奨なので「WQHDモニター」で遊んでみましたが設定次第ですがほとんどのゲームが「60fps」以上、キープしているので非常に快適でした。
良かったところ
❶「WQHD」で常時「60fps」をキープすることができます。
❷ゲーム中の温度は比較的、低め(70℃超えない)でとても扱いやすいです。
超小型ケースなど「エアフロー」が多少悪くても普通に使えると思います。
❸今ならゲーム「DIRT5」が貰えます。
期間は2021年4月20日から6月19日までなので欲しい方は早めにゲットしておきましょう。
残念な点、注意する点
❶価格が高すぎます。 暗号通貨の影響もあって価格が高騰しています。
上位「RX6800」が発売当初の価格が7万円から8万円だったので「RX6700XT」の割高感が否めません。
本来ならば5万後半~7万円くらいなので手が出しにくいです。
❷レイトレーシングが「RTX20x0」と同等か少し下回ります。
レイトレーシングを使わない方には通常使いで十分パワーがあるのでゲームは非常に快適です。
❸今も若干、入手性が悪い時がありますが比較的、他のグラフィックボードよりも補填される在庫数が多いので欲しい時は予約をしておくことで手に入りやすいです。
総評
「RX6700XT」も気が付けば、少しずつ10万円台が相場になってきています。
今後も暗号通貨ブームが続くのであれば発売当初の「あの時」が一番、安い時期なのかもしれません。
迷っている間に価格は上昇していきます。
目的がはっきりしているのであれば欲しい時が買い時です。
「RX6700XT」はゲームに最適なグラフィックボードです。
他に選択肢がない中で入手性が高いのが「RX6700Xt」の強みです。
外出自粛中に自宅で過ごすには「RX6700XT」が娯楽ツールにピッタリです。
「RX6700XT」と大型連休を共にしませんか?
お目通し戴き、ありがとうございました。
AD: N.K
主な仕様
サイズ‐260×119.85×49mm
消費電力‐230W
関連商品
トレンドアイテム
お時間があれば、こちらも目を通して戴けると幸いでございます
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