今回ご紹介するのは2022年12月16日に発売されたXFX社「「リファレンスモデル版 Radeon RX 7900 XTX=以下、RX7900XTX」です。
価格は184,800円です。(税込)
- XTXリファレンスモデルは、もうすぐ枯渇する?!
- 「リファレンスモデル版 Radeon RX7900XTX」の特長
- 開封の儀
- 外観
- 「Radeon RX 7900 XTX」をチェックする
- 換装の際の準備
- ドライバをインストール
- 「Radeon RX 7900 XTX」のスコア検証
- 使ってみた感想
- 良かったところ
- 残念な点、注意する点
- 総評
- 主な仕様
- 関連商品
- トレンドアイテム
- お時間があれば、こちらも目を通して戴けると幸いでございます
XTXリファレンスモデルは、もうすぐ枯渇する?!
12月16日19:00に「Radeon RX7900XTX / XT」が発売されました。
圧倒的に人気があったのは「RX7900XTX」の方でした。
下位「XT」も瞬殺までとはいきませんでしたが一旦ネット販売から在庫は消えたものの補充が早く様子見の方が多いようでした。
現在「RX7900XTX」は在庫があちこちで見かけますが発売当初より1万強ほど値上がりして約20万円くらいになりました。
競合する「RTX4080」と同価格帯になったことで「RTX4080」とどっちを購入するか迷っている方は少なくないです。
やはり「リファレンスモデル」のメリット言えば「安い」「小さい」そして万人受けするデザインと言ったところです。
「XTXリファレンスモデル」が20万円近くなってしまうと旨みがあまり感じられず「RTX4080」を選択した方が後々に幸せになるかもしれません。
もしも「XTXリファレンスモデル」が欲しいならば「初期流通分」のストックはもう僅かのようなので値下がりを待たず確保しておいたほうが良いでしょう。
それでは「Radeon RX7900XTX」のレビューをしていきます。
まずスペックを見てみます。
GPU | RX7900XTX | RX7900XT | RTX 4090 | RX6950XT | RTX 3090 |
コア数 | 6144 | 5376 | 16384 | 5120 | 10496 |
ゲームクロック | 2300 MHz | 2000 MHz | 2230 MHz | 2100MHz | 1400 MHz |
ブーストクロック | 最大2500 MHz | 最大2400 MHz | 2520 MHz | 最大2310MHz | 1700 MHz |
メモリ | 24 GB | 24 GB | 24 GB | 16 GB | 24 GB |
メモリ種類 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6X | GDDR6 | GDDR6X |
バス幅 | 384-bit | 320-bit | 384-bit | 256-bit | 384-bit |
メモリ帯域幅 | 960 GB/s | 800 GB/s | 1008 GB/S | 576 GB/S | 936 GB/S |
TDP/BP | 355 W | 300 W | 450 W | 335 W | 350 W |
「RX7900XTX」の「コア数」は「RX6950XT」と比べて「5120」から「6144」と大幅に増えました。
「ゲームクロック」は「2300MHz」と「200MHz」ほど速くなりました。
メモリは競合する「RTX4090」と同じ「24GB」となりました。
「メモリ帯域幅」は「960GB/s」とグッと拡がりました。
スペック表には載せてませんが「RX7900シリーズ」の最大の特長は「チップレット技術」を採用していることです。
「チップレット技術」・・・1つのチップ(集積回路)でなく複数のチップ(GPU、CPU、SRAMなど)を ブロック玩具のように組み合わせて1つにパッケージしたもの よってゲーム性能は「1.7倍」の高速になるとのことです。
「リファレンスモデル版 Radeon RX7900XTX」の特長
❶新技術「チップレットデザイン」にいってGPUコア部は5nm、周辺部は6nm製造
❷「Compute Unit」のキャッシュ倍増
❸「Ray Accelerator」の機能を強化
❹「DisplayPort2.1」対応により4K480Hz表示対応
❺「AV1」ハードウェアエンコーダー搭載
開封の儀
外観
「Radeon RX 7900 XTX」をチェックする
表面ボディーの材質は「金属製」です。
ボディーカラーは「マットブラック」です。
アクセントポイントとして「サイドフィン」「バックプレート」にレッドカラーを配色しています。
旧世代「リファレンスモデルRX6000シリーズ」は「シルバー / ブラック」のツートンカラーからブラックに統一したので黒いPCケースと色が合わせやすくなりました。
話題となったサイズですが見てみます。
「RTX4090」は更なる高性能の代償として「全長350mm×幅150mm×厚み72mm」と肥大化しました。
ところが「RX7900XTX」は旧世代よりも若干、全長が長くなっただけで、ほぼ据え置きです。
これぞサイズをそのままに進化するのが「正統進化」と言えるでしょう。
よって「SFFファン」として喜ばしいのが既存のケースを買い替えることはありません。
早速、Formd社「T1 v2」とTHOR ZONE社「MJOLNIR」に「RX7900XTX」を換装してみました。
Formd社「T1 v2」・・・W135×D335×H220mm
THOR ZONE社「MJOLNIR」・・・W131×D354×H209mm
「小は大を兼ねる」本来の意味と反対になりますがグラフィックボードが小さければPCケースの選択肢が広がってケース選びが楽しくなります。
さてファンブレードを見てみます。
「ブレード数」は「9枚」の3連ファンです。
口径は「9cm」です。
冷却性能を見てみます。
ヒートパイプが露出していないためスッキリしています。
見た目は綺麗です冷却性能が少し心配です。
インターフェース周りを見てみます。
「ディスプレイポート」が2つ、「HDMI」が1つ、「USB-typeC」を1つ備えてます。
接続ピンは「8ピン」を2つ使用します。
中央にLEDライティングを備えています。
ライティング自体は小さいので、あまり眩しくないと思います。
バックプレートを見てみます。
デザイン優先なのか排気口がないので熱量が心配です。
「サーマルスロットリング」が発生しないようエアフローを考慮しなければなりません。
「サーマルスロットリング」・・・「CPU」や「GPU」の温度が上昇しすぎたときにプロセッサーが壊れないように自動で「クロック」落としてパフォーマンスを下げる機能です。
換装の際の準備
グラフィックボードを取り換えるときに古いドライバの削除をおススメします。
ドライバをインストール
グラフィックボードを換装したら「Radeon」ドライバをダウンロードしインストールします。
ダウンロードはこちら
それでは「Radeon RX 7900 XTX」のスコアを見ていきます。
「Radeon RX 7900 XTX」のスコア検証
【PCケース】STREACOM BC1 V2 Open Benchtable Titanium
【マザーボード】ASUS社「ROG STRIX Z690-I GAMING WIFI」
【メモリ】CORSAIR社「VENGEANCE DDR5, 4800MHz 32GB(16GBx2)」
【GPU】「リファレンスモデル版RX7900XTX」ASUS社「TUF-RTX4090-O24G-GAMING」「ROG-STRIX-RTX3090-O24G-GAMING」
【PSU】Thermaltake社「TOUGHPOWER GF3 1000W」
【Ver】Radeon22.12.2 / GeForce 527.56
3D MARK
GPU別スコア
GPU別スコア
「Call of Duty: Modern Warfare 2」-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
「Horizon Zero Dawn」-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
「zombie army 4」-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
「アサシン クリード ヴァルハラ」-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
「ファークライ5」-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
ゴーストリコン・ブレイクポイント-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
ディビジョン2-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
SHADOW OF THE TOMB RADER-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
RISE OF THE TOMB RADER-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
デウスエクス マンカインド・ディバイデッド-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
strange brigade-「スケール150%」
「平均フレームレート」
ゴーストリコン ワイルドランズ-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
トータルスコア
ゲームスコア(3D MARK、blender-省略)
ゲーム中の消費電力(Watt)
高負荷時3DMARK 「FIRESTRIKE」(Temp)
以上「リファレンスモデル版 Radeon RX 7900 XTX」のスコアでした。
使ってみた感想
「RTX3090」と比較するとゲーム性能は約20%ほどスコアが高くなりました。
「RTX4090」には総合的に力は及びませんがゲームタイトルによって「RT7900XTX」の方がパフォーマンスが高くなることがあるのは驚きました。
個人的には既に「肥大化」している「RTX3090」よりも小さいサイズで20%のパフォーマンス性能をITXケースに収められるのは高く評価したいです。
懸念されるGPUの熱量は時期が寒いせいか負荷をかけても「70℃前後」です。(室温10℃)
通常のゲームプレイ時は「60℃台」をキープしていて「RTX3090」と同等の熱量です。
ただ消費電力が「400W」を超えるので長時間のゲームプレイはやや気になります。
最近は電気代の高騰で「長時間プレイ」を控えるようになりました。
対策として画質設定で画質を下げるなどして「300W台」で抑えるように長時間プレイに備えています。
良かったところ
❶リファレンスモデルならでは「サイズ」が小さいです。
「RTX4090」ではITX用PCケースに収められなかったのに対し厚みが「2.5slot」なので「2slot」ケース以外は、ほぼ収まるのでケースの選択肢が広がります。
❷ゲームタイトルによっては「RTX4090」以上のパフォーマンスを引き出します。
❸ビデオメモリが多いです。
同価格帯であり競合する「RTX4080=16GB」よりも安いです。
ビデオメモリが多ければ「4K/8K」など高解像度ほど有利になります。
❹接続ピンは「8ピン×2」で扱いやすい。
残念な点、注意する点
❶レイトレーシングが弱いです。
レイトレーシング性能は旧世代「RTX3090」よりも10%強ほどしか強化されていません。
❷「リファレンスモデル版 RX7900XTX」の入手性が悪いです。
下位モデル「RX7900XT」は未だ在庫が残っています。
やはり「リファレンスモデル版 RX7900XTX」は人気があるので欲しい方は初期流通分のうちに確保しておきましょう。
❸消費電力が高いです。
「レイトレ」など画質設定をフル回転すると「400W」を超えます。
消費電力が気になったら画質設定で調整してください。
総評
「リファレンスモデル版 Radeon RX7900XTX」は「SFFファン」として既存のITXケースに「RX7900XTX」を載せ替えるだけで「20%」のパフォーマンス向上が手に入るのは高く評価したいです。
既に各メーカーより「カスタムモデル」が順次、投入されています。
「リファレンスモデル」よりも高いチューニングが施されているのでパフォーマンスを重視するなら「カスタムモデル」の一択です。
「初期流通分」のストックはもう僅かのようです。
「リファレンスモデル版」が欲しい方は早めに確保しておきましょう。
共に「SFF界隈」を盛り上げませんか?
お目通し戴き、ありがとうございました。
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主な仕様
サイズ・・・287 x 123.2 x 51.25mm
関連商品
トレンドアイテム
お時間があれば、こちらも目を通して戴けると幸いでございます
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