今回ご紹介するのは2022年1月5日に発売されたIntel社Alder Lake「Core i3 12100F=以下、12100F」です。
- 嘘だろ!?「12100F」も旧世代王者を叩きのめす!
- 開封の儀
- 外観
- 「Core i3 12100F」のスコア検証
- 使ってみた感想
- 良かったところ
- 残念な点、注意する点
- 総評
- 主な仕様
- 関連商品
- トレンドアイテム
- お時間があれば、こちらも目を通して戴けると幸いでございます
「Core i3 12100F」の価格は「15,000円前後」で発売しました。
しかし現在「12100F」は「品薄状態」です。
今後も再入荷の予定はあるようですが欲しい方は毎日、チェックしておきましょう。
一応、グラフィック内蔵モデル「Core i3 12100」であれば「19,000円前後」で発売中です。
筆者は超低予算でPCを組みたいと思って「12100F」を購入してみました。
それでは「Core i3 12100F」をレビューしていきます。
嘘だろ!?「12100F」も旧世代王者を叩きのめす!
前回のレビューで「12400F」は「旧世代ハイエンドモデル」に「ゲーム性能」は圧勝しました。
【ゲーム性能はハイエンドクラス!】INTEL社 Alder Lake「core i5 12400F」をレビュー
信じられませんが今回の「12100F」は「12400F」よりもインパクトある結果になりました。
「12100F」は「15,000円」と❶「低コスト」❷「低発熱」❸「高パフォーマンス」と三拍子揃った夢のような性質を持っています。
まずスペックを見てみます。
CPU | Core i3 12100F | Core i3 10105F | Core i5 12400F | Ryzen7 5700G | core i911900K |
コア数 | 4 | 4 | 6 | 8 | 8 |
スレッド数 | 8 | 8 | 12 | 16 | 16 |
ベースクロック | 3.3 GHz | 3.7 GHz | 2.5 GHz | 3.8 GHZ | 3.5 GHz |
ブーストクロック | 4.3 GHz | 4.4 GHz | 4.4 GHz | 4.6 GHz | 5.3 GHz |
L3 cache | 12 MB | 12 MB | 18 MB | 16 MB | 16 MB |
対応メモリ | DDR4-3200 / DDR5-4800 | DDR4-2666 | DDR4-3200 / DDR5-4800 | DDR4-3200 | DDR4-3200 |
TDP | 58W~89W | 65W | 65W | 65W | 125W |
「12100F」は「4コア8スレッド」です。
旧世代「10105F」と比べるとクロック数は若干、下がりますが対応メモリが「DDR4-3200 / DDR5-4800 」とスピードが格段に上がっています。
ゲームをするだけなら「4コア8スレッド」で十分、対応できるでしょう。
今回も「12400F」と同様に「ハイエンドCPU」と並べてみましたが、スペック表を見た限りでは、さすがに敵わないと思いますが「ゲーム性能」は圧倒的に強い結果となっています。
後ほど「12100F」のスコアを見ていきます。
開封の儀
外観
「Core i3 12100F」のスコア検証
【CPU】INTEL社「Core i3 12100F」 【マザーボード】
ASUS社「ROG STRIX Z690-I GAMING WIFI」
【メモリ】CORSAIR社「VENGEANCE DDR5, 4800MHz 32GB(16GBx2)」
【GPU】ASUS社「ROG-STRIX-RTX3090-O24G-GAMING」
マザーボードの設定では「Resizeable BAR」を有効にしています。
「Resizeable BAR」とは「CPU」からグラフィックボードの「VRAM」へ、アクセス時のボトルネックを解消できる技術です。
詳しくはこちらにて解説しています。
Cinebench R20ー「CPU」
「CPU別」
Cinebench R15ー「CPU」
「CPU別」
3D MARK
「CPU別」
「アサシン クリード ヴァルハラ」-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
「ファークライ5」-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
ゴーストリコン・ブレイクポイント-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
ディビジョン2-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
SHADOW OF THE TOMB RADER-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
RISE OF THE TOMB RADER-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
デウスエクス マンカインド・ディバイデッド-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
strange brigade-「スケール150%」
「平均フレームレート」
ゴーストリコン ワイルドランズ-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
ベンチマーク中の消費電力(Watt)
トータルスコア
ゲームスコア
ゲームスコア(3D MARK-省略)
レンダリング性能は「11900K」や「3900XT」の2倍ほど時間がかかってしまいます。
「12100F」で動画、グラフィック、写真編集などは不向きな結果となりました。
注目するポイントは「3D MARK」を省略したゲームスコアでは「ハイエンドCPU」よりも高いスコアを出しました。
「フルHD」から「4K」までポテンシャルを完全に引き出せています。
特に伸びにくいとされる「フルHD」は「ハイエンドVGA」を導入しても何ら問題なく快適なゲーム環境が構築できます。
「Alder Lake世代」のプロセス「10nm」が「Windows11」と相性が良くフレームレートが安定しています。
「CPU温度」ですが室温は「9℃」の環境で高負荷時には「40℃前半」で落ち着いています。
「簡易水冷クーラー」は使用せず「同梱クーラー」で十分、対応できます。 「12100F」の用途は「ゲーム専用機」としてオススメしたいです。
使ってみた感想
「ハイエンドVGA」を用いてひと通りゲームをしてみました。
「11900K」と比較になりますが体感的には「12100F」の方が圧倒的にフレームレートが高く安定してとても快適です。
また高負荷時でも「ハイエンドCPU」と何ら変わりないフレームレートの立ち上がりが素晴らしいです。
「12400F」に続いて「もうこれで良いよ!」と頷けるCPUです。
「簡易水冷クーラー」を用いると高負荷時でも「50℃」に達することはありませんでした。(室温9℃)
「低発熱」を存分に活かすには夏場がピッタリです。
良かったところ
❶「15,000円」という低価格でありながらゲーム性能は「ハイエンドCPU」よりも強いです。
❷「低発熱」「超省エネ」で運用できる。
❸「10nm」プロセスを採用しているので高いパフォーマンスながら低発熱のワットパフォーマンスは抜群に良いです。
❹新規格「PCIe 5.0」の性能を試せる。 もちろん旧規格「PCIe 4.0」と互換性があるので既存のシステムにアップグレードが可能です。
❺純正クーラー付属
残念な点、注意する点
❶新規格マウント「LGA1700」では旧規格「LGA1200」と互換性がないので新規でCPUクーラーを購入する必要があります。
マザーボードメーカーによりますが「LGA1700」と「LGA1200」が併用できる場合があります。
筆者のオススメは「ASUS」が良いので各自、確認してみてください。
❷本格的な画像編集やレンダリング処理等には「12100F」では厳しいです。
❸「12100F」では「Pコア=高性能コア」「Eコア=高効率コア」を組み合わせたハイブリッドアーキテクチャを採用していない。
総評
最近の「グラフィックボード市場」は半導体不足の影響で価格が高騰しているので「CPU」の浮いた分を「グラフィックボード=VGA」に割り当てるといった方法が「12100F」では可能です。
例えば・・・「VGA」+「CPU」=10万円のプランを挙げてみました。
❶インテル 12600K(40,000円)+ RX6600(56,000円)=96,000円
❷AMD 5800X(50,000円)+ RX6600(56,000円)=106,000円
❸インテル 12100F(15,000円)+ RX6600(56,000円)+ マザーボード(25,000円)=96,000円
DDR4を既にお持ちの方は4万円くらいで最新システムで入れ替えることができます。
また新規の方でも「DDR4」であれば15,000円くらいで購入できます。
浮いた分の25,000円は「マザーボード」または「DDR4」に割り当てると良いでしょう。
筆者がオススメするマザーボードはDDR4対応のASRock社「H670M-ITX/ax」です。
「H670M-ITX/ax」は1月21日に26,045円(税込)でAmazonにて発売予定です。
一新された「Alder Lake世代」の先鋒として相応しい「12100F」はゲーミングPCの登竜門です。
「CPU」「マザーボード」「メモリ」は極力コストを抑えて欲しいかったVGAに狙い撃ちできるのが「12100F」の魅力です。
この機会に憧れのゲーミングPCを自作しませんか?
お目通し戴き、ありがとうございました。
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主な仕様
ソケット形状 -LGA1700
コア数-4コア
スレッド数-8
クロック周波数-3.3GHz
最大動作クロック周波数-4.3GHz
関連商品
トレンドアイテム
お時間があれば、こちらも目を通して戴けると幸いでございます
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