新世代は旧世代を大きく超えよ

科学技術は日進月歩の世界です。特にテレビ、オーディオ、コンピューター関連の機器は急速に加速しています。新世代、旧世代のそれぞれの製品の特長を見い出し参考になれば幸いでございます。当ブログでは、ウェブ広告を利用しています(景表法に基づく表示)

【妥協は許さない!!】ASUS社「TUF-RTX4090-O24G-GAMING」をレビュー

今回ご紹介するのは2022年10月12日に発売されたASUS社「TUF-RTX4090-O24G-GAMING=以下、RTX4090」です。

 

価格は321,800円です。(税込)

発売当初は余っていたのに・・・

2022年10月12日22時より発売解禁しました。

 

当初の予想では「30万円超」は確実となっていたので売れないだろう・・・と思われていました。

 

やはり当日から数日間の間は「補充」、「売り切れ」を繰り返し、そのうち価格が下がって在庫が溢れるだろうと待っていたら入荷が極端に遅くなりました。

 

様子見している間に「RTX4080・16GB/12GB」の発表後「RTX4090」のパフォーマンスに惹かれたのか急に「RTX4090」が枯渇しました。

 

おそらく「RTX4080 12GB」が不評で突然キャンセル、AMD社「RX7900XT」は思ったより性能低い噂が流れたことで選択肢が一気に「RTX4090」に向きました。

 

発売直前までは大量在庫の写真がリークし「RTX4090」が溢れかえっていたのに未だ信じられません。

 

「RTX4090」は11月上旬に再出荷の情報が挙がったので、欲しい方はもう少し待っておくと良いでしょう。

「RTX4090」はエンスージアスト向け!

最近、暗号通貨もすっかり下火に向かい作りすぎた「RTX3000シリーズ」は価格が適正価格に戻ったタイミングで「RTX4090」が発売されました。

 

まず「RTX4090」を導入するにあたってパーツを強化する必要があります。

 

❶CPU・・・「12900K」「5800X3D」「7950X」

 

マザーボード・・・「Z790/Z690」「X670E/B650E」

 

❸メモリ・・・「DDR5」

 

❹電源ユニット(1000W以上)・・・PCI Express 5.0規格準拠の「12VHPWR」PCIeコネクター装備

 

❺PCケース・・・フルタワー

 

少なくともこれらのパーツを用意しないと安全に「RTX4090」を扱うことができません。

 

スペックは以下の通りです。

GPU RTX 4090 RTX 4080 16GB RTX 4080 12GB RTX 3090
コア数 16384 9728 7680 10496
ベースクロック 2230 MHz 2210 MHz 2310 MHz 1400 MHz
ブーストクロック 2520 MHz 2510 MHz 2610 MHz 1700 MHz
メモリ 24 GB 16 GB 12 GB 24 GB
メモリ種類 GDDR6X GDDR6X GDDR6X GDDR6X
バス幅 384-bit 256-bit 192-bit 384-bit
メモリ帯域幅 1008 GB/S 736 GB/S 504 GB/S 936 GB/S
TDP 450 W 320 W 285 W 350 W

「RTX4090」は「RTX3090無印」と比べて「メモリ」の容量は「24GB」と変わりませんが「コア数」と「クロック数」が大幅にスペックアップしました。

 

グラフィックボード電力は「450W」で最低「850W」の電源ユニットが必要のようです。

 

余裕もって「1000W以上」は用意しておくと良いでしょう。

 

繰り返しますが「RTX4090」は単にグラフィックボードを入れ替えるだけでは運用できないのが最大のネックです。

 

強化パーツの費用が想像以上にかさむので敷居が高いうえ一般受けしないのが、この理由です。

「TUF-RTX4090-O24G-GAMING」の特長

NVIDIA Ada Lovelace ストリーミング マルチプロセッサ・・・最大2倍の性能と電力効率

 

❷第4世代テンソルコア・・・最大2倍のAIパフォーマンス

 

❸第3世代RTコア・・・最大2X線トレーシング性能

 

❹アクシャルテックファンをスケールアップし、エアフローを23%増加

 

❺デュアルボールファンベアリングは、従来の設計の2倍まで持続します

 

❻105Cで20K時間定格の軍用グレードのコンデンサにより、GPU電源レールの耐久性が向上します

 

❼金属外骨格は、熱放散を高めるために構造剛性と通気孔を追加します

 

❽より高い信頼性のためのオートエクストリーム精密自動製

 

GPU Tweak IIIソフトウェアは、直感的なパフォーマンス調整、熱制御、およびシステム監視を提供します(ASUS社HPより引用)

開封の儀

内容物

1 x Collection Card​

1 x Speedsetup Manual​

1 x Adapter Cable​

1 x TUF Graphics Card Holder

1 x TUF Velcro Hook & Loop

1 x Thank you Card

外観

「TUF-RTX4090-O24G-GAMING」をチェックする

表面ボディーの材質は「金属製」です。

 

ボディーカラーは「ガンメタリック」になっています。

 

旧世代「RTX3000シリーズ」では少し赤みがかった黒だったので好みが分かれると思います。

 

大きさは「RTX3000シリーズ」よりも、さらに肥大化しました。

 

せっかくなので「RTX3090」「RX6900XT」と並べてみます。

 

左「RTX4090」、中央「RTX3090」、右「RX6900XT」

「RTX3090」「RX6900XT」の全長が「320mm」に対し「RTX4090」は「350mm」と約30mmほど長くなりました。

 

厚みは、さらに増して「58mm」から「73mm」と肥大化しました。

 

左「RTX4090」、右「RTX3090」

今回は「幅」が最も懸念されるポイントです。

 

「幅」は必ず採寸しておくことを強くオススメします。

 

「TUF-RTX4090-O24G-GAMING」は「RTX4090」の中では「150mm」と比較的、小さい部類になります。

 

他社メーカーでは「幅」が「160mm」を超えるグラフィックボードが存在します。

 

旧世代「RTX3090Ti」に採用されたPCI Express 5.0規格準拠の「12VHPWR」PCIeコネクターを備えています。

ケーブルの根元が弱いので無理に曲げないように考慮すると18~19cm位のスペースは占有します。

 

最悪の場合、サイドパネルが閉まらないので必ず採寸してください。

余裕もって「幅」は少なくとも「 20cm以上 」は確保しておきましょう。

 

ファンブレードを見てみます。

「ブレード数」は「7枚」です。

「センターファン」は「逆回転」させることで冷却アレイ内の気流の乱れを低減してボディ全体の排熱効率を上げるとのことです。 

 

よって「55℃」以下は回転が停止して耳障りな騒音から解放されます。

次は冷却性能を見てみます。

 

分厚い「フィン」は「3.65スロット」に拡大し冷却性能を維持します。

「VRAM専用」ヒートパイプ付きのヒートシンクが加わりヒートスプレッダーは「VRAM」まで接触することでカード全体を冷却します。

 

「バックプレート」の通気口が新たに設けられ排熱効果が高まりました。

「Dual Biosスイッチ」はわざわざソフトウェアを起動しなくてもワンタッチで「パフォーマンス」「静音」モードに切り替えることができます。 

 

もちろん「GPU Tweak II」ソフトウェアを使って更に細かい設定をすることもできます。

インターフェース周りを見てみます。 

「ディスプレイポート」が3つ、「HDMI」が2つ備えてます。

接続ピンは「12VHPWR」を使用します。

 

「12VHPWR」を備えていない電源ユニットでは付属の「8ピン」×4のアダプターで対応します。

バックプレートは金属製を採用しているので自重によって反れることはありません。

 

サイドの小さな「TUF」のロゴは鮮やかなRGBライティングが輝きます。 

LED RGBライティングアプリ「Armoury Crate」を使えば美しいライティングを楽しむことができます。

Armoury Crateダウンロードはこちら

ASUSオーバークロックツール「GPU TWEAK III」を使えばワンタッチでオーバークロックを設定するほかメモリ周波数、電圧設定など細かな調整やモニターすることができます。

「UI」はシンプルで見やすいので直感的に操作することができます。

換装の際の準備

グラフィックボードを取り換えるときに古いドライバの削除をおススメします。

 

古いドライバ削除の詳しくはこちら!

ドライバをインストール

グラフィックボードを換装したら「GeForce」ドライバをダウンロードしインストールします。

 

ダウンロードはこちら

「TUF-RTX4090-O24G-GAMING」のスコア検証

【CPU】INTEL社「Core i9-12900KS」

マザーボードASUS社「ROG STRIX Z690-I GAMING WIFI

【メモリ】CORSAIR社「VENGEANCE DDR5, 4800MHz 32GB(16GBx2)」

GPUASUS社「TUF-RTX4090-O24G-GAMING」

PSUThermaltake社「TOUGHPOWER GF3 1000W」

【AIO】ASUS社「ROG Ryujin II 240」

【Ver】GeForce 522.25 / Radeon 22.10.1

 

今回からリアルタイムで正確な光反射を再現する「リアルタイムレイトレーシング」を計測する「3D MARK SPEED WAY」を追加しました。

 

3D MARK SPEED WAY

GPU別スコア

blender(V3.3.0)ー「GPU

GPU別スコア

3D MARK

GPU別スコア

「zombie army 4」-「デフォルト設定」 

「平均フレームレート」

アサシン クリード ヴァルハラ」-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

ファークライ5」-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

ゴーストリコン・ブレイクポイント-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

ディビジョン2-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

SHADOW OF THE TOMB RADER-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

RISE OF THE TOMB RADER-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

デウスエクス マンカインド・ディバイデッド-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

strange brigade-「スケール150%」

「平均フレームレート」

ゴーストリコン ワイルドランズ-「デフォルト設定」

「平均フレームレート」

トータルスコア

ゲームスコア(3D MARK、blender-省略)

ゲーム中の消費電力(Watt)

高負荷時3DMARK 「FIRESTRIKE」(Temp)

以上「TUF-RTX4090-O24G-GAMING」のスコアでした。

使ってみた感想

少し古めのゲーム(2021年以前)なら騒音が小さくなりました。

 

ところがCPUファンが「12900KS」を懸命に冷やしているので騒音自体は変わりませんが半減したぶんだけ緩和された気がします。

 

「RTX3090」では「4K144Hzモニター」を使うと概ね「120~100fps」で固定されますが「RTX4090」なら「144fps」に張り付くタイトルが増えました。

良かったところ

❶ワットパフォーマンスが非常に優れています。

 

ワットあたりのパフォーマンスを計測した結果、「RTX3090」は「0.30」に対し「RTX4090」は「0.40」です。

 

エネルギー効率が良いので次世代ゲーム以外(2021年以前)であれば、ほとんどのゲームは「RTX4090」の方が消費電力が少ないです。

 

よって比較的、古めのゲームであれば「ファン回転数」が小さく済むので騒音に悩まされることはないでしょう。

 

❷「RTX3090」では「4K」が常時「100fps」を超えなかったタイトルが「RTX4090」では「4K144Hz」に張り付きます。

 

「4K144Hzモニター」が「RTX3090」では、ややスペック不足気味でしたが、「RTX4090」ならば「100%」活かせる時代がやってきました!

 

タイトルによっては「8K60fps」が実現できそうです。

残念な点、注意する点

❶価格が高いです。

 

価格以外は選ばない理由がないくらい素晴らしいグラフィックボードです。

 

❷「RTX4000シリーズ」の醍醐味はフレームの間を「AI」で補完してヌルヌルに見せる技術「DLSS3」ありきのゲーム環境です。

 

「素」は「RTX3090」の「2倍」のパフォーマンスはありません。

 

あくまで「2倍以上」のパフォーマンスを得るには「DLSS3」の効果を発揮したときです。

 

❸本体サイズがとにかく大きいです。(特に幅が注意!)

 

PCケース「Mini-Itx」はほぼ壊滅状態で「Micro-ATX」どころか「ATX」のサイズでも危うくなってきました。

 

一般的な「ATXケース」ではサイドパネルが閉まらないとの報告が多く挙がっています。

 

必ず採寸はしておきましょう。

 

❹「12VHPWR」PCIeコネクターが必須です。

付属の「12VHPWR」PCIeコネクター「8ピン×4」は必ず1本ずつ接続しましょう。

 

「8ピン二股」は絶対に使用しないでください。

 

予算が許されるのであれば最新「ATX3.0電源ユニット」の導入をオススメします。

 

「12VHPWR」が1本で接続できます。

 

❺消費電力が非常に高いです。

 

対策としてオーバークロックツール「GPU TWEAK III」を使って「電力」、「クロックスピード」を下げてみてください。

極端に下げるとフレームレートが安定しないので注意してください。

 

❻タイトルによりますが「フルHD」のフレームレートの伸びが悪いです。

 

フルHD」と「WQHD」との差があまり開いていませんが、あくまでベンチマーク時に限ります。

 

PC構成が良くないのか未だ原因がわからないのでパーツ構成、ソフトウェアアップデート等を見直してみます。

総評

最新ゲーム2022年末にかけてリリースするタイトルの大半は「アンリアルエンジン5(UE5)」など新しい開発機構を使っています。

 

その際、「RTX4090」の力を発揮します。

 

例えば最近、発表された「サイレントヒル2」の推奨環境が高いと話題になりました。

 

要求スペックはNVIDIA社「RTX2080」AMD社「RX6800XT」となっています。

しかもフルHD環境で「60sps」で遊べるとのことです。

 

「4K」で遊ぶとなると必然的に「RTX4090」に近いスペックでないと満足できません。

 

「RTX4090」はエンスージアスト向けです。

 

最新ゲームは画質を落とすことは断じて許さないなどお金で最高の性能を手に入れたい方は是非、購入しましょう。

 


お目通し戴き、ありがとうございました。

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主な仕様

サイズ-348.2 x 150 x 72.6 mm

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