今回ご紹介するのは2023年1月13日に発売されたELSA社「GeForce RTX 4070 Ti ERAZOR X=以下、RTX4070Ti」です。
価格は151,518円(税込)です。
スペックを見てみます。
GPU | RTX 4070 Ti | RTX 3090 | RTX 3070 Ti | RTX 2080 Ti |
コア数 | 7680 | 10496 | 6144 | 4352 |
ベースクロック | 2310 MHz | 1400 MHz | 1580 MHz | 1350 MHz |
ブーストクロック | 2610 MHz | 1700 MHz | 1770 MHz | 1545 MHz |
メモリ | 12GB | 24 GB | 8GB | 11GB |
メモリ種類 | GDDR6X | GDDR6X | GDDR6X | GDDR6 |
バス幅 | 192-bit | 384-bit | 256-bit | 352-bit |
メモリ帯域幅 | 504 GB/S | 936 GB/S | 608 GB/S | 616 GB/S |
TDP | 285 W | 350 W | 290 W | 250 W |
「RTX 4070 Ti」の「クロック数」は、「Ampere世代」の「RTX 3090」などと比べて大幅にスペックアップしています。
「ビデオメモリ」は「12GB」であり、近年の4Kゲーム事情ではやや不足する可能性があります。
「ビデオメモリ」以外の「バス幅」や「帯域幅」も競合するAMD「RADEON」と比較するとやや狭いと感じられるかもしれません。
「FHD」「WQHD」環境では十分な性能を発揮することができます。
後ほどベンチマークを見てみます。
- 「RTX4070Ti」とは・・・
- 小さくて「4K」も快適!
- 開封の儀
- 外観
- 「GeForce RTX 4070 Ti ERAZOR X」をチェックする
- 換装の際の準備
- ドライバをインストール
- 「GeForce RTX 4070 Ti ERAZOR X」のスコア検証
- 使ってみた感想
- 良かったところ
- 残念な点、注意する点
- 総評
- 主な仕様
- 関連商品
- トレンドアイテム
- お時間があれば、こちらも目を通して戴けると幸いでございます
「RTX4070Ti」とは・・・
「RTX 4080」として最初に発表されましたが、ユーザーからの反発を受けて急遽「RTX 4070 Ti」に改名される出来事がありました。
そして、この「RTX 4070 Ti」は1月に正式に発売されました。
今回、「RTX 4070 Ti」が「12V HPWRコネクター」を採用したことにより、大幅な進化を遂げたと言えます。
また最新のアップスケーリング技術「DLSS 3」が使用可能であることも大きな強みです。
消費電力がかなり抑えられているため小型ケースとも相性が良いことが最大の魅力の一つです。
それでいて「4Kゲーム環境」でも高い性能を発揮できます。
小さくて「4K」も快適!
「RTX 4090」を始め年々、肥大化するグラフィックボードは、ついに「4スロット」が標準になりつつあります。
その中で「RTX 4070 Ti」はミドルハイクラスの中では比較的「小型」かつ「省エネ」を謳っています。
しかし長さを抑えても「2.5スロット=51mm前後」が主流であり、そこで「ELSA社」が得意とする「薄型化」は驚くべきことに「2スロット=42mm」を実現しています。
筆者は「2スロット」の魅力に惹かれ「GeForce RTX 4070 Ti ERAZOR X」を購入しました。
また「SFFファン」の中で未だに根強い人気を誇るPCケースDAN社「A4-SFX」に「RTX 4070 Ti」を換装してみました。
DAN社「A4-SFX」は過去に掲載していますので、ご覧いただけると幸いです。
【小さな巨人】Dan Cases社 PCケース「A4-SFX V4」をレビュー
この「A4-SFX」はMini-ITXケースの中では、歴代の超小型PCとして「SFFファン」から高い評価を得ています。
「RTX4070Ti」の筐体が「A4-SFX」と同じく「アルミ製」であるため一貫性がありインテリアにマッチします。
コントローラーを並べることでサイズ感がお分かりいただけるかと思います。
「GeForce RTX 4070 Ti ERAZOR X」と「A4-SFX」は、現行の家庭用ゲーム機よりも小型であると同時に、「4Kゲーム環境」を実現することが可能です。
開封の儀
外観
「GeForce RTX 4070 Ti ERAZOR X」をチェックする
表面ボディーの材質は「金属製」です。
ボディーカラーは「ブラック / シルバー」のツートンカラーです。
「GPU」や「VRM」に直接あたるヒートシンクには風量の多い「15枚ブレード」の「88mm径」ファンユニットが採用され残り2基には11枚ブレードのファンユニットが採用されていることです。
このクーリングシステムにより常に最適な冷却性能を発揮し高負荷なゲームでも安定した動作を実現します。
放熱容量に合わせた最適な「フィンピッチ」と「レイアウト」が採用されヒートシンクを通過するエアフローを最適化しています。
高い冷却効果を実現し長時間の使用でも安定した動作を維持します。
インターフェース周りを見てみます。
「ディスプレイポート」が3つ「HDMI」が1つ備えてます。
接続ピンは「12V HPWRコネクター」を使用します。
バックプレートを見てみます。
ヒートシンクを通過するエアフローに最適な構成を実現します。
換装の際の準備
グラフィックボードを取り換えるときに古いドライバの削除をおススメします。
ドライバをインストール
グラフィックボードを換装したら「Radeon」ドライバをダウンロードしインストールします。
「GeForce RTX 4070 Ti ERAZOR X」のスコア検証
PC構成
【CPU】INTEL社「Core i9-13900K」
【マザーボード】ASUS社「ROG STRIX Z690-I GAMING WIFI」
【メモリ】CORSAIR社「VENGEANCE DDR5, 6000MHz 32GB(16GBx2)」
【GPU】ELSA社「GeForce RTX 4070 Ti ERAZOR X」
【PSU】Thermaltake社「TOUGHPOWER GF3 1000W」
【AIO】ASUS社「ROG Ryujin II 240」
【Ver】GeForce 531.68
3D MARK
GPU別スコア
GPU別スコア
「フォースポークン」-「プリセットー最高」、「DLSSークオリティ」
「平均フレームレート」
「Call of Duty: Modern Warfare 2」-「プリセットー極限」、「DLSSー画質優先」
「平均フレームレート」
「Horizon Zero Dawn」-「プリセットー最高」、「DLSSー画質優先」
「平均フレームレート」
「zombie army 4」-「プリセットーウルトラ」
「平均フレームレート」
「アサシン クリード ヴァルハラ」-「プリセットー最高」
「平均フレームレート」
「ファークライ5」-「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
ゴーストリコン・ブレイクポイント-「プリセットーウルトラ」
「平均フレームレート」
ディビジョン2-「プリセットー最高」
「平均フレームレート」
SHADOW OF THE TOMB RADER-「プリセットー最高」、「DLSSークオリティ」
「平均フレームレート」
デウスエクス マンカインド・ディバイデッド-「プリセットーウルトラ」
「平均フレームレート」
strange brigade-「プリセットーウルトラ」「スケール150%」
「平均フレームレート」
ゴーストリコン ワイルドランズ-「プリセットーウルトラ」
「平均フレームレート」
トータルスコア・ゲームスコア(3D MARK、R23、blender-省略)
ゲーム中の消費電力
高負荷時3DMARK 「FIRESTRIKE」(Temp)
以上「GeForce RTX 4070 Ti ERAZOR X」のスコアでした。
使ってみた感想
「RTX3090」のゲーム性能以上ながら「小型」かつ「省エネ」には驚かされます。
今、筆者が遊んでいる「BIOHAZARD RE:4」で試してみます。(室温20℃)
*「BIOHAZARD RE:4」プレイ時は「Ryzen9 7950X3D」にて稼働しています。
ゲーム中の温度は「70℃前後」とやや熱めですがサーマルスロットは発生してないので問題ないと思います。
特に懸念していた「4K環境」は概ね「4K/60fps」を下回ることなく、かなり快適に遊ぶことができました。
アイドリング時は「40℃前後」をキープします。
洗練された「ヒートシンクデザイン」の恩恵か「2スロット」でありながら冷却性能がしっかり活かされています。
良かったところ
❶「WQHD」までなら上位のGPUとも遜色ない性能を発揮します。
❷「RTX3090」よりも低価格で同等以上の性能が得られるうえ消費電力が大幅に省エネ化され「285W」で動作します。
❸アップスケーリング技術「DLSS」の性能も高く「レイトレーシング」を有効にしても高いフレームレートが実現可能です。
❸「2スロット」でありながら「高負荷」でもGPU温度を抑える優れた冷却性能も備えています。
残念な点、注意する点
❶価格は「14万円前後」と少し高めですが、その価格に見合う高性能なグラフィックスボードです。
❷「4K」解像度にはやや苦手かもしれませんが「FHD」や「WQHD」解像度で優れた性能を発揮します。
❸「12V HPWRコネクター」の「発火問題」は、しっかりとコネクターを差し込めば回避できます。
また「小型PCケース」でのケーブルの乱雑さを避けるために、できるだけ「ATX3.0対応」の電源ユニットを購入することをします。
1本のケーブルで済むため、とても便利です。
総評
「ELSA社」の「GeForce RTX 4070 Ti ERAZOR X」を初めて「小型」かつ「省エネ」の目的で購入しました。
以前から「ELSA社」の存在は知っていましたが他社メーカーよりも「割高」で「値下がりしない」という印象がありました。
しかし今回の購入で、その価値を再認識しました。
SFF(Small Form Factor)ファンとして、ELSA社の薄型化技術には感嘆します。
「RTX3090」を超えるゲーム性能を発揮する「RTX4070Ti」は「小型」かつ「省エネ」性能に特化しています。
ELSA社の「GeForce RTX 4070 Ti ERAZOR X」には開発者たちの強い情熱が感じられます。
特に限界サイズに挑戦する姿勢は、彼らの情熱と信念の表れであると思います。
「GeForce RTX 4070 Ti ERAZOR X」は、とても魅力的です。
共に「SFF愛好家」として熱く語りませんか?
お目通し戴き、ありがとうございました。
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主な仕様
297mm(長さ) x 118mm(高さ) x 42mm(厚さ)
関連商品
トレンドアイテム
お時間があれば、こちらも目を通して戴けると幸いでございます
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